質問1349:打ち上げる、は、サービスでもそうなの?

吉田様

ボールがくるとつい下にたたきつけようとしているのが現状です。 もう少しやってみまたいと思います。

ドチャンスでネット、というのも、「下に」の弊害なのかも知れません。

打ち上げる、は、サービスでもそうなのでしょうか。

また、スライスショットなど、なんとなく「下に」のイメージがあるのですが(でもボールは私の意思を無視して上に浮いてしまうのですけど)、それも「打ち上げる?」のでしょうか。

いつか、フェデラーのように楽々のびのびとラリーができるようになりたいです。

※※


回答
仰せの通りです。
一般的な身長のプレーヤー(という言い方も大雑把ですが…)が打つサービスの場合、
打ち上げないと、物理的にサービスボックスには入りません。

というのも、頭上の打点からネットの頂点を通る直線を、
相手コート側まで延長した場合、
その行きつく先は、サービスボックスの外側に到着するからです。

2メートルを超える長身のイズナーが、
ラケットを掲げてジャンプした打点から放った場合でも、
ネットの頂点をぎりぎり通って、
ぎりぎりサービスライン付近に収まるか否かでしょう
(重力と空気抵抗の影響は加味しないものとする)。

なので一般的な身長のプレーヤーが、
サービスを直線的に打ち下ろすると、物理的に入りません
(ネットに引っ掛かるか、サービスラインをオーバーするか)。

この物理の法則に則るというのが、
上手くプレーするための最大級のポイントです。

ただし、「錯覚」がある。
サービスは高い打点から打つので、
打ち下ろしても入ると錯覚するのは、
打点の高さよりも低い「自分目線」で見てた場合に生じる錯覚です。

「自分目線」に対して、
テニスボールが放たれる高さから見た視野を、
専門用語で「打点目線」と言います。
テニスの上達にあたって非常に重要なキーワードなので、覚えておいてください。

特に私たちは、
サービスやスマッシュといった主に頭上で打つショットに関しては、
「打点目線」で見る機会・経験が、滅多にありません。
人によっては、今まで一度も見たことがないかもしれません。

そのせいで、「自分目線」による思い込みで打ち下ろせると錯覚するため、
物理にそぐわないプレーをして、ミスを繰り返すのです。

スライスの場合は仰せの通り、
「下に」ラケットは振り下ろしますが、
ボールは「打ち上げる」場合がほとんどです。

打ち下ろすスライスがあるとすれば、
ネット間際の高い打点から打つハイボレーくらいではないでしょうか?


コートの広さやネットの高さ、
あるいはテニスボールの飛び方、弾み方といった外的環境に対して、
自分の内的感覚をリンクする。

そうすれば、フェデラーのように、
楽々のびのびとラリーができるようになります。

できないとすれば、
外的環境に対して自分の内的感覚がリンクしていない、
物理に反するプレーがどこかにあるはずです。

そのズレを調整するには、
例えば『あなたのテニスセンスを引き出す“ゼロ式”30メニュー』の、
「004:打点の高さから見てみる」が有効です。

かいつまんでご説明すると、
サービスならベースライン付近に審判台などを用意し、登って、
「打点目線」で目の前に展開するコートを見てみる。

あるいはネット際のローボレーなら、
打点の高さはコート上すれすれでしょうから、
うつ伏せのプローンになった「打点目線」で、
目の前に展開するコートを見てみる。

頭の中で「想像」するのではなく(頭脳優位)、
その「経験」が、とても大事なのです(身体優位)。

少し面倒かもしれませんけれども、
外的環境と内的感覚がリンクするため、
打ち方やフォームなど一切変えなくても(自然に変わる可能性はある)、
楽々のびのびとラリーができ始めるようになる可能性があります。

 

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