質問1360:サーブ時に関してはどのようにすればいいのか分からない

お世話になります。
3冊セットを購入しました、※※※※と申します。メールサポートがあるとのことで、連絡致しました。

40歳です。3年前に「バウンドテニス」という競技を始めました。学生時代はソフトボール部、陸上部だったため、テニス経験は0です。(正確には高校の体育でほんの少し硬式テニスをしたくらいです)競技は軟式、硬式経験者が多く、テニスと似ている(と私は思っている)ので、究極のテニス上達法等3冊セットを購入させていただきました。

ボールの回転を見るということに衝撃を感じました!たしかにバウンドテニス上級者の方々は「回転」や「ボールの文字、汚れ等」などが見えていて試合や練習の時に話しているのを思い出し、なるほどそういうことなのかと、テキストの内容がストンと府に落ちた思いです。

年末からテキストの内容、リズムとボールの回転を意識するようになり、なんだかうまく行けるかもと手応えを感じ始めている段階です。

今回お伺いしたかったことは、サーブのときについてです。打ち合っているときのリズムやボール集中に関しては、手応えを感じ始めているところですが、自身のサーブ時に関してはどのようにすればいいのか分からないところです。リズム?バウンドしてないし…自分の投げたボールに集中するだけでいいのか?サーブのときは集中が途切れてしまい、余計なことを考えてしまいます。ご教授いただけますと幸いです。

バウンドテニスという、硬式テニスとはちょっと違う分野の競技で申し訳ないです。硬式テニスのサーブ時の話でも大丈夫ですので、お聞かせ願えますでしょうか?どうぞ宜しくお願い致します。


回答
2段階で取り組むのが有効です。
やや長くなりますが、お付き合いいただければと思います。

第1段階目では、
まず頭の中にネットやラインの正確な「地図」を備えます。

例えば、ご自宅から最寄り駅まで歩いて向かうとします。
頭の中に正確な地図があるから、迷わずたどり着けるわけですね。

これが、「コントロール」の本質です。

ここでは例え話を分かりやすくお伝えするために、
あえて「地図」と申していますけれども、
言い換えれば、これが「イメージ」です。

この「イメージ」が正確であるほど、
コントロールもそれに応じて正比例的に、正確になります。

当然です。
地図がいびつなのに、
正確に目的地へたどり着けるはずがありません(笑)。

ところがテニスの場合は、
その地図が、案外いびつになりがちなのです。

本人は「そんなはずはない!」と思い込んでいたとしても……。
そのせいで打ち方も、
コントロールするのにふさわしくない打ち方になります。

端的な例です。
ネットの高さが3メートルあると誤ってイメージしている人の打ち方だと、
当然サービスは入りません。

あるいはネットの高さが10センチだと誤ってイメージしている人の打ち方だと、
やはりサービスは入りません。

ネットの高さや、サービスボックスを形成するラインの間隔、
あるいは距離感、方向性などの正しい地図を描けている場合に限って、
狙うのにふさわしい打ち方が現われてコントロールも正確になります。

ですから、
先に打ち方を矯正しようとするする一般的な指導には、
無理があるのです。

なにせ地図がいびつなのですから、
打ち方を改めてもコントロールは正確にはなりません。
地図が間違っているのに「歩き方」を変えてゴールを目指すようなものです。

いっこうにネットの高さが3メートルや、
10センチという誤ったイメージのまま打ち続けてしまうため、
改まらないのですね。

ですから、2段階の第1段階目としては、
とにかく正確な「地図=イメージ」を、
頭の中に備える必要がある。

そのための具体的な方法については後述します。


第2段階目は、「集中」です。

ご自宅から最寄り駅までの正確な地図は、頭の中に備えました。
これが間違いなくたどり着けるようになるための、
コントロールのベースです。

しかし逸れた脇道のところに、
新規ラーメン店がオープンしていたら、どうでしょう!
そちらが気になって、コントロールが逸れるのです(笑)。

通常の意識状態では人間の心というのは、
いろんなことを考えるのが大好きですから、
「美味しそうだ」「マズイかも」、
あるいは、「ジャマだ」「遅れる」「暑い」「寒い」などなど、
意識があっちこっちに飛ぶために、コントロールがしょっちゅう乱れるのです。

しかし正確にコントロールするためには、
新規ラーメン店に気を逸らせてはなりません。

とはいえ前提として、
「なぜ、集中でコントロールできるの?」と、
思われるかもしれませんね。
いえ、逆に集中しているのに、
違うところへコントロールされるはずがないのです。

エレベーターに乗って8階のボタンを押すことに集中していれば、
指先は必ずそちらへコントロールされます。
いたずらに5階や12階を押すはずがありません。

ですから集中したところ以外へは、
基本的にはコントロールされない(集中したところへコントロールされる)ように、
できているのです。

それが乱れるとしたら、
地図がいびつか、
集中できていないかの2つに1つ。
あるいは両方が原因と疑われます。

野球のピッチャーも、バスケのフリースローも、
あるいはダーツも、エレベーターのボタン押しも、
ターゲットへの直接的な集中によってコントロールが定まります。

しかしテニスの場合は、
コントロール先のサービスボックスに集中するのではないといのうが注意点。

テニスの場合はボールに集中しなければ、
打ち損じてしまいます。

ですからボールに集中することで、
間接的にターゲットへコントロールされるようにするために、
頭の中にサービスボックスを直視しなくてもイメージできる、
正確な地図がなおさら必要なのです。

地図の描き方、つまりイメージの作り方には、
ポイントが2つあります。

プレーしているうちに自然に備わる場合もありますけれども、
上手くいかないとしたら、
やはり地図がいびつになっていると疑われます。

最寄り駅までのルートが間違ってインプットされていたら、
やっぱりたどり着けないでしょう?
これが制御を失った迷子の状態、いわゆる「ノーコン」です。

ネットの高さやラインの間隔、
距離感、方向性等が間違ってイメージされているから、
過剰に打ち上げたり、打ち下ろしたり、打ち逸らしたり、
してしまうのです。

ですから現実に対して潜在的なイメージのズレがあると、
何をやっても上手くいきません。
「何をやっても」、です。

この場合、現実とは「客観的事実」、
イメージのズレとは「主観」と言い換えられます。

そう、話は逸れますけれども関連するテーマなのでご紹介しますね。
年始に「芸能人格付けチェック!」というテレビ番組を観ました。

番組の概要をお伝えしますと、
例えば何100万円もするワインと、
一般的な市販のワインとをブラインドで飲み比べて、
どちらか高級品かを言い当てる。

あるいは、
ストラディバリウスを含む演奏と、
初心者用の楽器で構成された演奏とをブラインドで聞き比べて、
どちらが名器かを言い当てる。

その正答率の高さによって、
芸能人を格付けするといった内容でした。

中でも抜群の正答率を誇ったGACKTのコメントが、
「客観的事実」と「主観」についての正鵠を射ていて、
興味深いものでした。

例えばワインのグレードを言い当てる場合、
一般的には、美味しい(と感じた)方が高級だと、判断しがちでしょう。
その他の芸能人も、美味しく感じた方を高級品だと判断していたようです。

ところがGACKTが言うには、
美味しく感じるかどうかは個々人の好み(主観)だというのです。
だから、「美味しい=高級」と位置づける主観に頼ると、
それは個々人の好みだから、判断を誤ります。

それが証拠にその他のほとんどの芸能人が、
自分にとって「いい味」「いい音」「いい見た目」という(個人的な)理由で、
判断を誤っていました。

そうではないのです。
例えば高級ワインは年代物だからカビ臭いテイストも混ざったりする分、
それが主観的には「マズイ」と感じられたとしても、
客観的事実に基づく判断だからGACKTは間違えません。

17分6秒〜18分6秒(音声が出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=HMFePCTVhFw


さて地図を正確に描く方法につきまして、
改めてポイントは次の2つです。

1.「打点目線」
2.「空間認知力」
詳しく説明します。

1.「打点目線」とは、「自分目線」ではない、
ボールの高さから見た、目の前に展開するコートの風景です。

「打点目線」と「自分目線」との間には、
当然高さの違いがあります。

特に硬式テニスの場合は、
基本的に(絶対ではないけれど)頭上からサービスを打つため、
「自分目線」から見るコートの風景と、
「打点目線」から見るコートの風景とは、かなり違います。

多くの人が、「自分目線」からしか見た経験がないから、
「打点目線」から見えるコートの風景を、想像でしか描けない。
これが、地図がいびつになる原因です。

なので審判台やイスなどを使って、実際に「打点目線」の高さから、
目の前に展開するコートの風景を見る「体験」をすることが、有効です。

バウンドのテニスの場合は、
サービスを頭上から打たないでしょうか?

いくつかの動画を参照したところ、
硬式テニスでいう、
腰やヒザの高さから打つアンダーサービスが多用されている印象でした。

とはいえその場合も当然、
腰やヒザの高さから(しゃがんだりして)コートの風景を実際に見る「打点目線」を、
「体験」しておくことが大事です(想像ではなく!)。


2.「空間認知力」とは、
テニスコートにあるネットの高さやラインの間隔、
あるいは距離感や方向性などを認識する力です。

そしてこちらの説明にもある通り、
「空間認知力」は、目を閉じると活発に稼働します。

なのでその力を高めるためには、
例えば「打点目線」からコートの風景を見て、目に焼きつけます。

しばらく目を閉じて、
コートの風景をブラインドでイメージします
(この間に、空間認知が活性化!)。

次に目を開けて、
現実のコートを実際に見て確認する「体験」を何度も繰り返します。
これにより、地図が正確に描かれます。

以上が、第1段階目。


第2段階目では、いよいよ地図を用いて、
ボールをターゲットへ正確にコントロールします。
そのために必要なのが、「集中」です。

地図さえ正確であれば、
あとは集中したターゲットしか狙えません。

エレベーターに乗って8階のボタンを押すのに、
いたずらに5階や12階を押すはずがないのです。
集中していれば。

ただしテニスの場合は、
直接的にターゲットに集中すると打ち損じるから、ボールに集中。
くだんの間接的に狙うという話です。

ボールに集中するには、漠然と見るのではなく、
バウンドテニス上級者の方々がご指摘の通り、
「回転」や「ボールの文字、汚れ等」が見えるくらい、
視覚的集中を強めます。

あとは「ここだ!」と感じる打球タイミングで打てば、
イメージとして備わっている地図に従ってボールは、
正確にそちらへコントロールされます
(イメージとして備わっている地図が正確だから、「ここだ!」と感じるタイミングも合います)。
そちら以外を、狙えるはずがないのです。

コントロールがズレるとしたら原因は、
地図がいびつか、集中が逸れて打球タイミングを外したかの、2つに1つ。
あるいは両方が疑われます。

以上が、コントロールについての「原理原則」です。
基本的にはこの他に、
コントロールを良くする方法は、この世に存在しませんので、
打ち方やフォームなどの情報に惑わさせる無駄がございませんように。

※空間認知力や集中力を高める方法は他にもありますけれども、
それをご説明し始めると本1冊分の紙幅が必要となりますので、
機会がありましたら改めてお伝えできればと思います。

ところで先に参照した動画の決勝戦では、
やっぱり『究極のテニス上達法』が用いられているでしょう?

私は初めてバウンドテニスを拝見しましたけれども、
コートが硬式テニス用に比べて狭いぶん展開がスピーディーで、
面白そうだと思いました。

その場合は、高速になればなるほど、
『新・ボールの見方』がモノを言います。
ぜひそちらも、十分習熟なさっていただければと思います。

 

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