質問086:伸びのあるバックハンドスライスを打つには?

回答ありがとうございました。
手間かけてすいません。

(注 質問083に関して)
さて、スライスの件ですが、確かに頭で色々考えすぎている部分はあります。
これは他のショット、特にサーブに言えるのですが自身のフォームが定着する以前は理論ばかりが優先しておりました。今ではやっとこさスピンとかスライスがある程度コントロールできるくらいにはなりましたが・・・。
それ以前は本当に試行錯誤の連続でした。

あれからまた色々考えたところ、バックスライスはスイング軌道に問題があるのではないかと考えております。先ほどは「グリップエンドから落とすような」と言いましたが、これが悪い気がするのです。厚く当たらず浮いたような打球になるのはこのためではないかと考えております。グリップエンドから落とす軌道ですから本当に上から真下に向かって振りおろすみたいな感じです。バックボレーはこれで逆回転が思い切りかかるのでいい(むしろ意識して強くかけないとアウトしてしまう)のですが、バックスライスではこれは不適切ではないかと思い始めました。

ですので、もうちょっとスイング軌道を緩やかにしたほうが厚く当たって伸びのあるスライスになるのではないかと思いますがいかがでしょうか?
そのためにはテイクバックしたとき、打つほうの面を少し寝かせて気持ち上を向くように構えるのです。そうすると何となく厚く当てやすい気がします。
本のデモやプロを見るとそういうふうにテイクバックしているように見受けられますし。
お願いします。


回答
スイングを色々考えるのではなく、
飛ばす打球をイメージすることが、
打ちたいスライスを実現する最大のポイントです。

つまり、「もうちょっとスイング軌道を緩やかにしたほうが…」と考えるのではなく、
「伸びのあるスライス」をイメージするのです。

その結果、スイング軌道は緩やかになるかもしれないし、
逆にもっと切り落とすスイングになるのかもしれません。
それは、その時々の体の反応に任せてください。
それが、「体で覚える」ということにつながります。

飛ばす打球をイメージしても、
最初のうちはまだ、浮いてしまうことがあるかもしれません。
だけど、「伸びのあるスライス」をイメージし、あとはボールに集中して打っていれば、
必ず「イメージどおりの打球」が現われます。
イメージの仕方については、下記の回答例も、
よろしければご参考にされてみてください。
http://www.tenniszero.jp/article/14053433.html

気にされているスイング軌道と、テイクバックの面の角度は、
打球イメージをもとにグリップの持ち方や骨格の癖などを総合し、
自動調整されるものなので、意識できるものではないし、意識すべきではありません。
※1

かつて、バックハンドはほとんどスライスを打っていた
元1、ステフィ・グラフのスイングといえば、
むしろお便り主様が改めようとしている、
面をガッと真上に開いて、グリップエンドをストーンと落とすような感じでしたが、
それでも厚い当たりの、伸びのあるスライスを打っていました。

そうすべきだと言っているのではなく、
「だからフォームは関係ない」ということです。
どんな打ち方をしようと、スイング中における面の角度は刻々と変わります。
インパクト時には、それがわずかに狂うだけでミスにつながる。
だから打球タイミングこそが重要で、
面がうまくセットされる瞬間の打点で打つことが、
ショットの成否をわけるわけです。

そもそも、飛び出すボールを決定づける要素は、
スイング軌道、面の角度、当たりの強弱や厚さ・薄さ、スイングスピードはもとより、
相手から飛んでくるボールもその時々で
スピード、回転量、入射角等、1球1球違うので、
複雑な条件が絡み合います。

そんなこんなをいくら頭で考えても、理屈ではスイングを調整しようがありません。
だから、ひたすら感覚的に処理することが大切。
泳ぐ感覚を身につけてしまえば、もう意図的に溺れることはできません。
一度自転車に乗れるようになると、もう頭で「こけたい!」と思っても、
普通はなかなかこけられないものです。
それは、イメージをもとに体が、自動調整しているからです。

※1
ただし、振り上げるスイングにはおおよそなりません。
そうなる初心者は、スイングや回転のイメージがまだ定着していない、
あるいは誤って記憶されている、
あるいは他の競技の動作イメージを引きずっているなどの可能性があるので、
素振り等のボールを打たない練習で、イメージ作りに取り組む必要があります。

 

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質問087:スピンサーブ、トスのうまい上げ方は?

回答ありがとうございました。

(注 質問086に関して)
やはり理論ばかりが先行しておりますので、自分の思い描く軌道を意識してスライスしていこうと思います。

またスピンサーブに話を戻しますが、まずこの動画見ていただきたいのですが、このような位置にボールをトスするにはどういったことを心掛ければいいのでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=p8dWxr2prpw&NR=1
1分49秒から
(注 音声が出ます。ご注意ください)

こないだは肩を旋回すること云々言いましたが、球種を変えるたびにあれこれ動きを変えたりするとサーブそのものが安定しません。おとといスピン打とうとしたら3連続ダブルフォルトしてしまいました。
正直へこみました。

とにかく頭の上に確実に上げれるようになりたいのでずばりその方法を教えてください。
スピンサーブの打ち方自体は理解しております。ただ肝心のトスがどうしても都合よく頭の上にいってくれません。
お願いします。


回答
恐らく、無意識の領域ではお便り主様が、
「この打点では打ちたくない!」と感じているからでしょうね。
だけどその「体の声」には、従った方がよいです。

体が「打ちにくい!」と感じているため、無意識的に、
頭の上にトスを上げられないでいるのです。
スピンサーブがうまく打てない原因は、恐らくトスにはありません。
ここでトスにこだわり始めると、この先、試行錯誤の繰り返しになりかねません。

本などの解説では、トスを正確に上げることが大切で、
そのためのボールの持ち方とか、
ヒジや手首の固定の仕方とかが説明されていますが、
そういうのは、その人がやりやすければそれでよい。
そういうことを意識するほど、トスはばらつくし、
挙句はトスイップスに発展しかねませんから。

トスにそんなに神経質になる必要はない、というのが僕からのご提案です。
そもそも同じトスは、2度と上がりません。

トスに神経質になると、なぜいけないのかというと、
トスを上げることに集中してしまうと、
ボールに集中できなくなるからです。

試しに、頭の上に上げることを意識しながら上げるトスと、
何も意識せずに(打つことも意識せず)、
上げたらそのまま見送ってボールを下に落とすトスとを、比べみてください。

どちらの方が、ボールをよりよく見ることができたでしょうか?
どちらの方が、ボールをより気持ちよくヒットできそうでしたか?
ここに、サーブをうまく打つためのポイントが凝縮されています。

お便り主様の、「とにかく頭の上に確実に
上げれるようになりたいのでずばりその方法を」のご要望には、
うまくお答えできず申し訳ございません。

なお、かつてのビッグサーバー、ポリス・ベッカーは、
「30センチのズレなら、打ちにいった」そうです。
僕もそれくらいの方が、実戦向きかと思います。
以下のメモもよろしければご参考にしてみてください。
表題がちょっと古びていて恐縮です。
http://www.tenniszero.jp/article/13669093.html

 

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質問088:スピンサーブは横向き? 背中を反る?

(※質問087に関して)
回答ありがとうございました。

サーブに至っては死ぬほどやってきたので、どのポイントだといい打球が打てるかはある程度分かっているつもりです。
確かにトスを毎度狂いなく上げることは不可能だと思います。多少ずれても打てるのがサーブの出来る人だと思います。
しかし、球種によって打点が変わる以上、そこに上手くコントロールできないといけないのも事実だと思います。

私の場合、フラットとスライスは同じ打点で打っております。上げ方は何も考えず、シンプルに前目に上げているだけです。前目にするのはより推進力を高めるためです。これがちょっとでも後ろになってしまうと十中八九オーバーします。
インパクトの時は回内を利かせれば面が開きボールの後ろを捉えるのでフラット気味になりますし、回内を利かせずそのままフレームから当てるように振り抜けばボールの横を接触する形になるのでスライスになります。なのでこの2球種に至ってはトス位置もフォームも一定です。面の当てる角度を変えるだけの話です。

よくスライスはフラットより少し右とか聞きますが、同じトス位置で打つのが物理的に可能なのにわざわざ右にずらす必要はありません。
なのでフラットとスライスは同じ打点で良いというのが私の結論です。
鈴木貴男選手もそう言ってました。

では、スピンはというと、こればかりはフラットorスライスと同じ打点、同じ体勢では打てません。なぜならスピンは横向きの体勢になってインパクトしなければいけないからです。
おまけに背中は少し反られますよね。でもフラットorスライスではそういうことはほぼしません。

自分の考えとしてはスピンの打点にボールをやるには背中を少し反りながらあげればいいのかなと思っているところです。
そうするとボールは確かに頭の位置にきてくれます。ひどいとめちゃ左にそれますが・・・。
まとめると、フラットorスライスでのトスあげは背中を反る必要はなく、スピンだけ反る、でよろしいでしょうか?
お願いします。


回答

これはもう、フラットとスライスは前目の打点で打ち、
スピンは横向きの体勢になってインパクトする打ち方で、
お便り主様が満足いくサーブが打てているというのであれば、
それが正解としか言いようがありません。

だけど、イメージするショットを打とうとした時に、
ある一定傾向のフォームが無意識で現れるというのが真実で、
意図的に体を横向きにしたらスピンサーブを打てるのではないということは、
改めて強調しておきます。

スピンがかかるかどうかは、決してフォームで決まるのではなく、
それよりもむしろ、タイミングとか、ショットイメージ、
ショットイメージにもとづくスイングスピードや当たりの加減など、
感覚的な要素が関与しています。
その感覚さえつかめば、別に前向きであろうと、横向きであろうと、
スピンサーブは打てるんですね。

その昔、「ボレーは横向きにならないと打てない」みたいに言われていて、
それが揺るぎない常識でしたが、今ではそんなことを言う指導者は恐らく滅多におらず、
みんな自由にボレーを打っています。

横向きか前向きかは気にしなくても、
スライスボレーを打つ感覚さえあれば、スライスボレーは打ててしまいます。
その時のフォームはどうかというと、体まかせ。
あんなに「横向け!」って言われた何だったの!?(笑) 
フォームに関する常識というのは、所詮そんなものです。

最速の上達を達成するには、いろんな情報に惑わされずに、
本質だけに目を向けることが大切です。
だけど、いろいろ変わる常識というのは、当然ですが本質ではありません。
人によって効果の出方が違ったりする技術解説、
状況によって視点が変わる上達法というのは、
どこか無理があるはずなのです。

スピンサーブを打てない人に、
「横向きになって打ちましょう」「体を反って打てばうまく打てますよ」のアドバイスで
スピンサーブが打てるようになることは、残念ながらほとんどありません。

例えば「スピンサーブ 画像」で検索して最初に出てきた下記ロディックのサーブ。
http://news.tennis365.net/lesson/tokushu/service/service08_03.html
解説では「スピン」とされていますが、
完全に前を向いてインパクトしていますし、
僕は正直、これがスピンなのかどうなのか、まったく見分けがつきません。

むしろ下にスクロールしたサフィンのはスピンぽく見えますが、
だからこのフォームが正しいというのではなく、
だからフォームは、打ち出すサイドや、狙うコースによるラケットの振り抜き方の違い、
あるいはカメラマンがカメラを構える位置の違いにより、
「どうにでも解釈できる」のです。

お便り主様の「サーブに至っては死ぬほどやってきた」という一文に、
僕は心底同情いたします。
なぜならやはり、同じ道をたどってきましたから。

だけど中にはいとも簡単に、短期間で、
サーブを自由自在に打てるようになる人もたくさんいます。
これは、運動神経の差とか、センス、能力の違いなどではまったくないんですね。

ある報告によると、人間の能力を遺伝子レベルで比較してみた場合、
個人による違いはほとんどないのだそうです。
現代の最新科学では、天才的な学者と知的障害を抱える子どもでも、
遺伝子レベルではその違いは、たったの0.1%程度と言われているそうです。

だから、たかがスピンサーブ、
打てる人と打てない人の違いは、能力差なんて一切関係ありません。
だけどフォームなど本質以外の見た目の印象に惑わされ、
そこにとらわれたりすると、打てるものも、打てなくなります。

 

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質問089:セルフトークをなくすには?

ご無沙汰しています。
※※です。
頭の中のセルフトークがプレーのジャマをするというのは、まさに目から鱗でした。
今まで、コーチの言うアドバイスを意識しながらやればやるほどうまくいくと信じてやっていましたが、それらのことは一切忘れてセルフトークをやめるだけで、これまで試合になるとなかなか安定しなかったフォアが、すごく安定するようになりました。
ただ、気がつくとつい、セルフトークしていることがあります。
ではなぜ、セルフトークしてしまうのでしょうか?
その原因がわかれば、セルフトークしなくてもすむようになれる気がします。
よいお返事を期待しています。


回答
一言で言えば、まだ自信がない部分があるからでしょうね。
言い換えれば、不安だから。

不安になると、人は理論武装で口数が多くなる、
と言えばわかりやすいでしょうか。
それがプレー中に、頭の中で起こっていると説明できます。

テニスに関して不安だから、
「低いボールはヒザを曲げればいいんだ」
「しっかり振り切ればスピンがかかる!」
「ボレーはテイクバックをコンパクトに!」など、
成功させたいあまり、あるいはミスを避けたいあまり、
いろんな脳内トークが盛んになると考えられます。

腕に自信があれば、そんな必要はあまりないはずなんです。
だって私たちは自転車に乗る時に、セルフトークするでしょうか?
しないですよね。
なぜなら、自信があるから。

「バランスを取らなきゃ」「リラックスしなきゃ」なんて頭の中で会話しません。
会話しないから、上手に乗れるのです。
自転車程度なら、会話しながらでも乗れるかもしれませんが、
「バランスを取らなきゃ」「リラックスしなきゃ」などの考え事をしていたら、
事故を起こす確率は上がります。

なぜなら考え事をすると、注意のベクトルが頭の中に向かうため、
人が飛び出してくるなどの周囲の状況には鈍感になるため。
これと同じ状況が、テニスのプレー中にも起こっているとお考えください。

考え事をすると、ボールの動きを捉えるセンサーが鈍感になるし、
急に飛び出してくる相手前衛の動きなどにも気づけません。
するとますますプレーに自信がなくなり、
ついセルフトークが始まる、という悪循環がスタートします。

注意を「今・ここ」ではなく、
入るか入らないか、ショットの結果である「未来」に飛ばしてしまう心の動揺が、
根底の問題としてあります。
だから結局は、今、目の前のボールにだけ集中すればよい、
ということにつながってくるわけですね。

 

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質問090:ガイドブックの内容だけでは不安だが

こんにちは。
ガイドブック有り難く拝見させていただきました。
上達のコツはタイミングあわせと真ん中でヒットすることだと分かりましたが、これからの練習では他のこと(スピードやコースの追求や色々なこと)はしなくても良いのでしょうか?正直上の二つを実行するだけでは不安な気がします。これからするべき事や具体的な吉田さんの意見が聞きたいです。


回答
スピードもコースも、タイミングしだいです。
だからタイミングさえ合わせられれば、
テニスに関するほとんどの問題は解決します。
だけど、面の真ん中を外したら有効性が低まるから、
外さないためのボールの見方が大切になるということを、
無料ガイドブックではご説明させていただきました。

例えば、ボールスピードを決めるのは、
「スイングスピードが第一条件」と思われている方が少なくありませんが、
そうではありません。

お便り主様は、上級者やテニスコーチがゆっくりスイングしているように見えて、
飛び出すボールスピードがメチャメチャ速い、
というのを目の当たりにしたことはないでしょうか?
あれは、打球タイミングがドンピシャで合っているからですね。
よろしければ、下記回答例もご参考にされてみてください。
http://www.tenniszero.jp/article/13924070.html

逆にいえば、どんなにスイングスピードが速くても、
打球タイミングが合っていなければ飛び出すボールはヘロヘロです。
もちろん、打球タイミングが合った上で、スイングスピードも速ければ、
飛び出すボールも(回転量や当たりの厚さ等が同じだとすれば)
速くなる理屈ですが、
初級者レベルでは速く振るほど打球タイミングは合いづらくなるので、
端的に言えばむしろボールスピードは遅くなる傾向です。

いずれにしても、スピードを出すにせよショットを安定させるにせよ、
打球タイミングありきであり、
スイングスピードの差異や回転量の多少は、オプションでしかありません。
(だから、回転をかけさえすれば安定すると考えている人も大勢いますが、
この考え方も、泥沼にハマっていくトラブルの温床です)。

また、コースの打ち分けも、よくある解説では
「打点を前にするとクロスに飛ぶ」
「打点を引きつけるとストレートや逆クロスに飛ぶ」と説明されていますが、
そういうのもほとんど実用性はありません。

曰くそのためには、「クロスに打つ時には体を開き気味にする」
「ストレートや逆クロスに打つ時には体を閉じ気味にする」
曰くそのためには、
「クロスに打つ時には左手を前に向けて構える」
「ストレートや逆クロスに打つ時には左手を横に向けて構える」
と、フォームに波及させていく解説が展開されがちです。

だけど、実は打点の「場所」や「フォーム」を変えることでは、
安定したコントロールは身につきません。
実際には、「時間」が、コースの打ち分けや
正確なボールコントロールを可能にします。

つまり、打球タイミングを感覚的にコントロールすることで、
ボールコントロールもできるようになるのです。
だけど打球タイミングは、インパクトの瞬間に「ここだ!」というタイミングで
合わせようとしても、まず合わない。

お便り主様も、「打てる!」と思って打ちにいったら、
「ガシャッ」となってしまった経験が、おありではないでしょうか?
これは、打球タイミングがズレているがために生じるエラーです。

ご質問にお答えすると、
他のこと(スピードやコースの追求や色々なこと)は、
しなくて構いません。差し当たっては、してはいけないのです。
それらは、打球タイミングを合わせられるようになると、
自然とできるようになることだからです。

 

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質問091:どうして広い相手コートに入らないのか?

こんにちは。※※です。
おかげさまで、部内戦シングルスで優勝することができました。
2か月前に相談したときとは別人のようです。
気持ちの面でも技術のうまさも。

あのころは、あんな広い相手のコートに、どうしてボールが入らないのかわからず、テニスって難しいんだとつくづく思っていました。
だけど「※※法」のタイミング合わせの効果は本当にびっくりするほどで、できてしまうとあんな難しかったテニスは何だったのだろうかというくらいです。

吉田さんに感想を頼まれたとき、どうしようかと思いましたが、人のために生きることでメンタルが強くなるということを信じ、恥ずかしながら書かせていただきました。
だけど目立つ名前なので、匿名でお願いします(笑)

暑い日が続きますが、体に気をつけて頑張ってください。

 

回答
テニスって、傍から見ていると簡単そうなのですが、
実際にやってみると、アウトはするは、ネットはするは、とんでもなく難しい。
初中級者のうちは、このギャップがものすごく大きいスポーツです。

文中に出てくる「※※法」は、このギャップを最短で埋めてしまうためのメソッド。
つまり、傍から見ていると簡単そうに見えるテニス、
実際にやってみてもそのイメージ通りにラクラクできてしまうという状況を、
皆様にご提供するための具体的方法論です。

お便り主様の言うように、知ってしまえばあっけないくらい簡単。
もちろん、極めようとすればどんなスポーツも難しいのだけれど、
ラリーが続かないとか、ラケットの真ん中に当たらないとか、
ボレーが苦手とか、試合になるとうまく打てないとか、
そういう初中級者が悩んでいるような初歩的問題の程度あれば、
実はあっという間に解決することができてしまいます。

暑い日が続きます。
どうぞご自愛ください。

 

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質問092:サイドに振られた時のスプリットステップは?

ごぶさたしております。
回答ありがとうございました。

次はスプリットステップについてです。

ストロークしているときですが、ややサイド(バックでもフォアでも)に振られて打つ場面を想定します。
当然サイドで打った後は急いで中央に戻らないといけません。
通常はサイドステップで戻ると思います。
それをしながらスプリットステップの踏み方ですが、相手が打った瞬間、サイドステップしながら意図的に小さくジャンプして着地の時股を広げるのがいいのか、それとも意図的にジャンプするのではなく、相手のインパクトに合わせて股を広めに開くのとどちらがいいでしょうか?
ちょっと迷っています。
動画でプロの試合見てると多めに股を開いているように見えます。
股を開くのは重心を落とすためだと思いますが。


回答

スプリットステップは、行なえているのであれば、
ステップの踏み方とタイミングは、人それぞれでよいと思います。
ちなみに僕は、ステップの踏み方はほぼ無意識ですが、
サイドステップしながらではなく、
サイドに振られて、どんなに自陣が空いてしまっても、
その場で一度ステイして、スプリットステップを踏んでいます。

もちろん、オープンコートができてしまっているのだから、ステイせず、
ダーッと走り戻ってしまうという考え方もあろうかと思いますが、
そうすると、意識が「今・ここ」ではなく「未来」に飛ぶので、
結果的にボールに集中できず、ミスする危険性が高まることがあります。

ちなみにタイミングは、相手がインパクトする瞬間に跳ぶのではなく、
インパクトする瞬間に着地するタイミングになっています。
これは、自分はこの方が、タイミングが取りやすいというのがその理由。
他の人は、相手がインパクトする瞬間に跳ぶ方が、
タイミングを取りやすいのかもしれませんし、別のやり方かもしません。

どういうやり方がいいか、迷われているようであれば、
理論的に重心が落ちるとかはあまり考えず、
自分がやりやすいと感じる方を直感で選択すれば、間違いないと思われます。

自分の感性よりも理屈優先で動いてしまうと、
心身のバランスが乱れて、どうしても頭でっかちのテニスになりがちですから。
そうなると本当に泥沼です。

 

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質問093:きれいなスピンをかけて安定させるには?

フォア、バックのストロークをきれいなスピンをかけて安定させるにはどうしたらいいですか?


回答
ここにも回答させていただきましたが、
http://www.tenniszero.jp/article/14067844.html
スピンをかけたからといって、
ショットが安定するわけではないということを、
まずは踏まえておいてください。

だけど、まだショットを安定させられない初中級者は、
スピンをかければショットが安定すると思い込んでいる人が大半。
これは、情報の過信ですね。

本もネットもDVDも、
「スピンをかければショットが安定する」と声高に言うものだから、
そういう魅力的な話を聞けば初中級者ほど、
ラケットを垂直に振り上げたり、
打点を極端に前に取ってあたりをカスレさせたりします。

だけど、そんなの当然、安定しないから、
「もっともっと」と、面を伏せたり、手首をこねたりする
さらに極端なスイングをやらかしがち。
「スピンをかければ、かけられればかけられるほど、
いつかショットが安定する」と信じて……。

物理的に考えて、面を垂直に振ったり、
あたりを極端にカスレさせたりする方法では、
ショットを安定させようもありません。
そんな打ち方をするほど、インパクトは芯に来ないし、
タイミングは取りづらくなるばかりだからです。

僕はスピンを結構かけるタイプですが、
スピンをかけている意識は、実はほとんどありません。
たまにショートクロスに引っかけて打つ時にあたりをカスレさせたりしますが、
そうすると実は、無意識で打つ時よりも幾分かは、
インパクトの精度は落ちやすくなるものです。

スピンは、うまく打てば安全なショットではありますが、
発展途上のプレーヤーが、スピンをかければ安定するわけではありません。
それが証拠に、自称スピナーだけどショットがとても不安定な人の例、
フラットプレーヤーだけどショットがいつも安定している人の例というのは、
枚挙にいとまがありません。

両者の違いは、要は打球タイミングが取れているか否か。
面の真ん中で捕えられているか否か、です。
タイミングよく面の真ん中で捕えさえすれば、スピンのイメージがあれば、
感覚的にスピンをきれいにかけられるようになりますから。

お便り主様のご意向に沿う回答ではなかったかもしれませんが、
よろしければご参考になさってみてください。

 

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質問094:ナダルのトレーニングは?

回答ありがとうございました。

(※質問092に関して)
自分の場合、相手が打った瞬間、跳ぶというより股をパッと開いて大股になったほうがいいみたいです。
リターンでもリズムをとり、相手がスイングにはいったところから一歩前に出てインパクトの瞬間、バっと大股になれば大体良いようです。
たぶんプロや上級者もそんなふうにしてると思いますが、跳ぶ意識が強いとタイミングがずれやすくなる気がします。
それに股を大きく開けば重心が下がることになり、下半身が安定します。
下半身が安定するということは上体がグラつかないことを意味します。
これがショットの安定感や威力にも繋がるきっかけになるはずです。
建物や木ですね。根がしっかりすれば倒れず枝は実るのと一緒です。
フェデラーやナダルを見ると肩幅の倍くらい開いてることからわかるように、いかに下半身を安定させるかがショットの成否に関わると思います。
ここを誤るとすべてパーだと思うくらいです。
中級以下の人は全体的に重心が高いです。(スプリットステップすら踏んでない人もいる)
なので、すべての動きにおいて、相手のインパクトと同時に大股になって着地するという意識でやってこうと思います。

次は、トレーニングについてです。
基本的には下半身を中心に鍛えております。ウェイトやマシンを使ってです。
上半身は肩のインナーマッスルを鍛えたり、腹筋運動をするくらいです。
大胸筋とか上腕は全くやりません。
ちなみにプロはどのくらいウェイトをこなしてるんでしょうか?
とくにナダルのトレーニングに興味があります。


回答
よく言われることですが、
ボディビルダーだからといって時速200キロのサーブが打てるわけではないし、
強烈なスピンをかけられるわけではないし、
また足が速いわけでもありません。

ウェイトを否定するつもりはありませんが、
仮に筋肉を肥大させるのが目的であるならば、
そうやってつけた筋肉はかえって動きを妨げることもあるので、
必ずしもテニスにプラスに働くわけではないと考えます。

そもそもウェイトというと、
筋肉に力を入れ続けて肥大させる意味合いが一般的には強く、
そのためにはバネや反動等、スポーツとしての効率的な動きは、
トレーニング中は基本的にタブーです。
そのようにして装備された筋肉が、
果たしてバネや反動等の動きが連続するテニスで本当に有効かどうか。

ただし、必ずしも否定しないというのは、
強化の目的であればケガの予防にはなるでしょうし、
軽めのウェイトを扱うことで、
神経を目覚めさせて脳からの指令を行き届かせやすくする
コーディネーション的な意味合いならば有効と考えるからです。

お便り主様がウェイトをされる目的は、文面からはわかりかねます。
ただ、肥大やパワー発揮が狙いなら、
テニスで活かせる効果が得られるかどうか心配です。
パワーは「力×スピード」ですが、
スピードは、重たいウェイトを扱う筋トレでは身につきにくいですよね。

最近の知見では、スピードをつけるなら重たいマスコットバットを振るよりも、
軽いバットをビュンビュン振った方が効果的とあります
(マスコットバットを振った後に、通常のバットを振ると、
スイングスピードが「逆に遅くなる」という検証もあるそうです)。

別の例で言えば、最近の陸上選手はタイヤを引っ張るのではなく、
バイクで前から体を引っぱってもらい、
逆に負荷を軽くしてスピード感を筋肉に覚えさせます。
重たいウェイトを扱っていると、全速力で動かそうとしても、
どうしても動きがスローになるから、
速筋が遅く動かすことに慣れてしまう懸念があるそうです。

ナダルがどんなウェイトをこなしているかは把握していませんが、
たとえば下記の映像を参照する限りにおいては、
コーディネーション系や体をメンテナンスするのが主目的で、
重い重量を扱うトレーニングは控えめのように想像します
(もちろんこの映像とは別に、バーベルをガンガン上げている
トレーニングもしているかもかもしれませんが、実際のところはわかりかねます)。
http://www.youtube.com/watch?v=Ix7FbPTgvG8&feature=player_embedded
体重計みたいな台に乗って耐えているのは加速度振動板です。
検索するとさまざまな情報が得られます。

下記ビデオではフェデラーもウェイトをやっていますが、
負荷は軽めのようです。
http://www.youtube.com/watch?v=3jwh0GfA_eo&feature=related
彼のコーディネーション能力の高さもうなずける内容です。

とはいえウェイトは、やらないよりは(そしてやりすぎなければ)、
やった方がいいとは思います。
傷めてから強化するのはしんどいですから、
傷める前に鍛えておくのが備えあれば憂いなしです。
またテニスで活かすなら、やり方を工夫して、
速い動きと組み合わせる等の工夫があるとよりよいのではないでしょうか。
筋トレに関しては専門家ではないので、あくまでも参考程度に捉えていただけると幸いです。

 

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質問095:サーブのフォームを矯正するには?

高校からテニスを始めた高1です。
最近自分のフォームがおかしいことに気づきました。
自分のサーブのフォームを動画に撮影するとめっちゃ変でした。
どこが変でどう直せばいいか分かりません。
コンチネンタルで握っています。
多分、癖がついています。
どうか解消法を教えて下さい
回答よろしくお願いします。
 
http://www.youtube.com/watch?v=cK■■■■■■自分のフォーム
(※プライバシーの観点からURLは伏せ字にしています)

 

回答
映像を拝見したところ、一般的に模範とされているサーブのフォームに比べて、
ラケットダウンの深さが浅いようにお見受けされます。
だからといって別段、お便り主様が自覚されるほどおかしくは、
ぜんぜんないと思います。

スピードも結構速いのがいっており、
この映像からだと、サービスボックスに
入るのか入らないのかまではわかりませんが、
ほとんど問題ないように思われます。

入らないのだとしたら、それはフォームが悪いのではなく、
「フォームを気にすることが悪い」と言えます。

フォームを気にするほど、ボールにしっかり意識を向けられませんから、
打球タイミングがずれて、映像にもありましたが(2打目)、
うまく当たらず、方向性がそろわなくなります。

逆に言えば、どんなボールを打つかのイメージがあり、ボールに集中すれば、
体はそのサーブを実現するのに必要なフォームを否が応にもやってしまいますから、
意識しなくてもフォームは、自然とふさわしいものになります。

以前、タメのご質問でも回答させていただきましたが、
http://www.tenniszero.jp/article/14014693.html
相手の顔面を思い切ってぶんなぐるイメージがあれば、
自然とこぶしを引き、タメを作ってセーノでガツンと殴る大きなフォームになるでしょう。

フォームの解説は、いいか悪いかは別として、すべて後づけであり、
ショットのイメージを遂行しようとするところに、
フォームが自然と現れるのだとお考えください
(それが、「自然なフォーム」という意味になります)。

僕は思わず先に、「ラケットダウンが浅い…」みたいなことを
口走ってしまいましたが、
打つ時にラケットダウンのことなど、意識されませんように。

あるいはフォームをきれいに整えたいなら、
ボールを打たずに素振りで身体動作を丁寧に感じ取る。
あるいはボールを打ちながらフォーム改善に取り組むのでしたら、
飛んでいくボールの行方は一切気にせず行うことが大切です。

見ていてご自身がヘンだと感じるのは、
イメージと実際の動作との間にギャップがあるからですが、
これを解消するにはどうすればいいかというと、
今回のように、ご自身の動画を何度も繰り返し確認することで、
脳はイメージと実際の身体動作とのギャップを自動的に埋め始めます。
現状を把握しないことには、改善のしようもありませんから。

ただしボールを打つ時には、フォームのことは一切気にしないこと。
イメージは潜在意識に残りますが、
気にする(顕在意識でどうにかしようとする)と、
結局イメージどおりの動きはできなくなるというのがその理由です。
意識できることでどうにかしようとするのではなく、
無意識に任せてしまうのがポイントです。

 

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質問096:左利きになおした方がいい?

ペンや文字を書くときは、左ですがテニスは今まで右でやっていました。今高校2年ですが、テニスを左利きになおすのは、やっぱり遅すぎなのでしょうか?


回答
遅すぎる、ということはないと思います。
実際プロ選手でも、引退してから左右のバランスを取る目的で、
左手で練習するプレーヤーも結構いたりします。

もちろん、実戦で使えるレベルではないとしても、
本気になれば、そこそこ打てるようになると思われます。

ボールに集中しさえすれば、
体が勝手に反応してくれるから、あとは、今まであまり通っていなかった
左手への脳からの指令がよく行き届くように、神経を目覚めさせる反復練習をすれば、
基本的には右であろうと左であろうと、関係なく打てるようになります。

あとは、時間との競争だと思います。
左に直してそのメリットを享受できるレベルに昇り詰めるまで時を待てるか、
あるいは右のままで今のスタイルを磨き上げた方が、
目標とされているステージに到達する早道かどうか。

ただ、かくいう自分も元は左でした。
しかし物心つくかつかないかの頃に矯正されたらしく、
今では日常の所作に名残りはあるものの、
ボールを打てと言われれば怪しいです(笑)

だけど後悔はしていません。
右でしかできないテニスを、今はできていると思っています。

 

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質問097:コースの狙い方は?

@
レッスン中のポイント形式や試合中なんですが、
「相手のボールが短くなった!アプローチを打ってネットへ・・・」  ←この
場合はシングルスです。
という時に、アプローチをストレートに打つかクロスに打つかは
相手の体勢や場所を見て、その時に考えて選択していいんでしょうか?
それともコースは決めずに打ったボールを見て、ネットに詰めるんでしょうか?

A
@と似てるんですが、リターンをどのコースに返すかは最初から決めておいてい
いんでしょうか?
コーチには「フォアにきたら相手のバックに叩き込んで・・・」等と2手先くら
いまで考えておく。
実際にその通りにならなくてもいいので、何も考えずに漠然と構えるのが一番い
けない。と言われています。


回答
結論から言うと、打つコースを考えながら、
打ってはいけません。
コースは直感で狙うのです。

打つコースを考えると、
意識がこれから先の未来に飛ぶため、
今、目の前のボールにフォーカスできず、
ミスしやすくなるからです。

コースは考えなくていいので、
できるだけボールを見るようにしてみてください。
ボール以外は、見ないつもり。

だけどそうした時、きっとアプローチショットは自然と、
相手のいるコースを避けて放たれると思います。
なぜなら、ボールだけにフォーカスしていていも、
相手のいる場所は「感じられるから」です。

相手がいると感じられる場所に、
あえて体はコントロールしようとはしません。
意識はボールだけに向けておいて、どこを狙うかは体に任せる。
そのくらい頭の中の考えごとをなくしてボールに集中すると、
プレーの質は向上します。

Aについては、過去にも同じご質問があったので、
ご参考にされてみてください。
http://www.tenniszero.jp/article/13913187.html

>何も考えずに漠然と構えるのが一番いけない。
>と言われています。

確かに一理ありますが、ここにも誤解されやすいポイントが含まれています。
というのも、作戦遂行のイメージを湧かせるのは、
ポイントとポイントの間のみで、
構えに入ったら、「もう何も考えてはいけない」からです。
構えに入ったらその時点から(あるいはその前から)、
ボールに集中しておくことが重要。

「もう何も考えてはいなけい!?」
「考えなくちゃ、狙えないじゃない!?」と思われるかもしれませんが、
決してそうではありません。
もう作戦はイメージとして持っているので、考える必要はないのです。
そしてイメージに従い、体は動きます。
だけどそこで頭の介入(思考)が入ってしまうと、途端にうまくいかなくなるんですね。

それはお伝えしたように、運動音痴の三流ドライバー(思考)にハンドルを預けてしまうから。
あるいは三流ドライバーが横からゴチャゴチャうるさく言ってくる、とお考えください。
プレーしづらくてしようがありません(笑)

運動能力抜群の一流ドライバー(感覚)にゆだねてしまうことが、うまくプレーするポイントです。

 

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質問098:スピンサーブが打てないのは?

サーブの入る確率が最近低くなってきたため、スピンをかけてサーブを打とうとしているのですが、なかなかスピンがかかりません。

打ったら大きくボールが跳ねるというイメージもしっかり持って打ってますがそれどもまったく相変わらずスピンがかからないんです。

スピンサーブにいたってはやはり初心者と同じで打ち方すら最近覚えたてなので素振りからして、フォームづくりした方がいいんでしょうか?

あともう一つ別の件なんですが、ダブルスで試合中ほとんど(ボレーのとき)ボールに触れないということが多々ありました。


回答
スピンをかけるイメージがおありであれば、
必ず誰だってスピンはかかっているはずです。
それが証拠に、私たちが打つボールに無回転はありえず、
どんなにドフラットに打ったとしても、
何かしらの回転がかかるものだと言われています。
だから縦系のスイングをすれば、必ずスピンにはなっているはず。

だけど、その当たりの厚さや回転量が一定にならず、
そのためにサービスが安定しないというのが問題の本質で、
スピン自体はかかっているんですね。

でも実際には、スピンサービスが入らないのは
「スピンがかからないからだ!」と思い込んでいる人が大半。
お便り主様はいかがでしょうか?
この誤解から、「もっと振り上げるスイングを!」と極端に走り、
かえってアンバランスな打ち方になっている人が非常に大勢います。

うまくいかない原因の捉え方が間違っていれば、
対処のしようも間違うに違いありません。

それでもまだ、回転がかかっていることが信じられないというのであれば、
例えばPLAY&STAYなどの2色ボールを使ってゆっくり打ち、
回転の様子をご自身の目で確かめてみることをお勧めします。

実際、ご自身の打ったボールの回転を目で見るやり方は、
脳の自修能力を引き出すフードバックとして非常に合理的なので、
スピンを身につけるとてもよいやり方です。

では、スピンはかかっているのにスピンサービスが入らない
本当の原因は、何なのか?
それは、入らないのはスピンがかからないからではなくて
(つまり、スイングがマズイのではなくて、スイングはOKですが)、
「打球タイミング」が合っていないために、
当たりの厚さや回転量が毎回変わってしまうというところに
本質的な問題があります。

なぜ打球タイミングが合わないのかというと、
それは皮肉にも、「回転をかけることを意識するから」という原因が最も疑わしいんですね。
これはストロークでも同様です。
回転をかけることを意識すると、面をかぶせたり、垂直に振り上げたりする極端に走るため、
打球タイミングを合わせるどころではなくなるのです。

サーブなら、回転をかけるイメージ(打ったら大きくボールが跳ねるというイメージ)は、
構えに入る前にわかせておいてください。
お便り主様のイメージはとてもよいと思います。
そして実際に打つ時には、何も考えずにボールに集中することが大切です。

PLAY&STAYによる確認作業で、ゆっくりスイングするようにお願いしましたが、
それはゆっくりだと、比較的ショットが安定することに
お気づきいただける可能性が高まるからです。
つまり、ゆっくりだから打球タイミングが「合いやすい」ということ。
だからやっぱり、打球タイミングありきという話に帰結します。

ダブルスでボールに触れないのも、基本的には同じですね。
ボールに集中していないと、飛んでくるコースに入れませんから。
どうすればいいかというと、相手のポジションとかフォームなどに惑わされずに、
ひたすにらボールにフォーカスすること。
あるいは「決めたい!」という思いや、「ミスするかも」という心配にも
気を散らさないようにします。

そのためには、そういう思考が介入できないほど、
ボールだけに意識を向ける(ボールだけをよく見る)ことが肝要となります。
前にもお話しした、一時にひとつのことにしか意識を向けられない
脳の焦点化の性質を利用するというあの話です。

テニスは、ボールにだけ気を向ければ、
驚くほど簡単にできるスポーツです。
だけど打ちながら、ポジションや、相手のフォームや、入るか入らないかの結果や、
どこに飛んできそうかの予測や、さっきミスった後悔や、その他に気を向けるから、
ひどく難しく感じてしまうんですね。

あるテニス雑誌のブログによると、ヒンギスが、
「ボレーは1番簡単なショットよね。あまり自分ですることがないから」
みたいなコメントをしたそうですが、ごもっとも。
いろいろやろうとするから、複雑になる。
気が散る。難しくなるまでの話です。
結局は、ボールにだけ気を向けていればいい。
だからこそ、ボールの見方が非常に大切になります。

 

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質問099:ボレーに自信がない

私のテニスの考え方が、テニスゼロにより180度変わりました。
よく「常識を疑え」と言いますが、まさにそのとおりなのでしょう。
常識がいかに信用できないか、ことテニスにおいては、いくら強調してもしすぎることはありません。

いつもわかりやすい解説、ありがとうございます。

初めてのご相談です。
宜しくお願いします。

ボレーが苦手で、ストロークが得意なので、ダブルスでもダブル後衛で戦いたいタイプです。
だけどパートナーは「もっと前に出た方がいい」と言います。
ボレーに出ても、決め球のような強いボールを打てる自信はないし、特に試合だと、ミスしないようにすれば、当てて返すだけの緩いボールしか返す自信がありません。
それでも前に出た方がよいでしょうか?


回答
基本的には、ご自身の得意なプレースタイルで戦うのがよいと思います。
ダブルスだからといって、ネットプレーにとらわれる必要はありません。

だけど、パートナーの言い分も一理あります。
ボレーに出れば、ストロークの約半分の距離で、
相手に返球することができます。
たとえ緩いボールしか返せないとしても、
「距離を半分にできる」というのが大きいのです。

もちろん、自分にとっても相手から返ってくる距離は半分になりますが、
一方がラケットをある程度振る必要のあるストロークに対して、
もう一方が小さなスイングでもOKのボレーです。
ボレーにおいては、グリップチェンジが必要最小限で済むのも大きい。

特にダブルスは、抜かれても後衛がいるのだから、
このメリットを活かさない手はありません。

ちなみになぜストロークはある程度振る必要があって、
ボレーはその必要性があまりないのかというと、
前者がワンバウンドした勢いの緩いボールを打ち返すため、
より積極的な出力が必要となるのに対し、
後者はノーバウンドの勢いあるボールを打ち返すため
出力の仕方は控えめでよいためです。
当たり前の話ですが、整理してみるとこういうことですね。

また、ボレーに出ると相手ストローカー側にとっては、
返球を沈めるなり、打ち上げるなりしなければならない必要性に迫られます。
つまり、通常ストローカーに対して使うネット上1メートル付近の高さの返球は、
相手にぶつける意図でもない限り、ボレーヤーに対して打つのは基本的にタブーで、
そうした高さ制限を強いるプレッシャーを与えられる点でも、
ボレーに出るメリットはあります
(ボレーに出たら、相手が勝手にミスしてくれることが多いのは、
こうした高さ制限のプレッシャーを、無意識的に相手が感じているからですね)。

相手に、普通に打たせない。
通常の高さの返球は許さない。
このあたりに、パートナーの方がボレーに出るように勧めるメリットがあると考えられます。

もちろんボレーも、返球が緩すぎては距離を詰めた折角のメリットを活かせず、
相手に叩き返されてしまいますから、
ストロークに自信がおありであれば、そちらに徹するのも間違いではありません。

対戦相手との力関係やプレースタイルの兼ね合い、そのときの戦況等により
柔軟に対応されるとよいと思います。

 

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質問100:どうしてうまく打てるのか?

購入させていただいてから初めて今日レッスンがありましたのでご報告と
いくつか質問もさせてください。

ラケットを持つのも初めての状態からスクールに通い始めました。
ですのでテニス歴は5ヶ月、3*歳主婦です。

【ご報告】
●ケバケバを見るということはしていたつもりですが、
 実際できていたのはボールが自分の手前3メートル
 ぐらいのところに飛んできてから、だけだったことがわかりました。吉田さんの
 ボールの見方を読んで今日試してみて、コーチが向こう側から打つときから
 集中するようにしてみたら、もっともっと向こうからしっかりと見ることができ、
 初めてリターンというのを練習しましたがボールが速くても振り遅れることもなく
 ほとんどクロスに返すことができて自分でもびっくりしました。

●これまではフォームを追求して練習してきて、体重移動やらグリップ先行やら
 いろいろとネットで集めた知識を実践しようとがんばってきてしまいました。
 ところが知識が増えれば増えるほど体がギクシャクして全然打てなくなってしまい
 困っていました。(それでこれだ!と思い購入させていただきました)今日は
 ひたすらボールに集中することだけに絞った結果、ベースラインでのストロークは
 本当に安定して(ただしフォアだけですが)驚くほどうまくいきました。レッスンが
 終わってどうしてうまく打てたのか、どう打ち方がこれまでと違ったのかを
 思い出し、ぜひ今後に生かそうとしたのですが、どうしても思い出せません…
 そこがまったくわからないくらい、ただただボールに集中していたのかと、これが
 吉田さんのいう集中なんだということが、少しわかった気がしました。


回答
そもそも、打ち方なんてない、とお考えください。
こういう調子が良い時のことを振り返って、大抵の人は
「そういえば、ヒザをしっかり曲げていたかな」
「腰のターンも使っていたぞ」と、
うまく打てた理由を求めたがります。

だけど、そうして次に「ヒザをしっかり曲げて」
「腰のターンも使って」と意識すると、うまくいかなくなります。

せっかく、感覚でできていたテニスが、
思考によるテニスに切り替わってしまうからですね。
これが、「技術解説はすべて後づけである」ことの根拠。
あとから振り返ってみると、そうなっていたというまでの話で、
打つ時に意識していたわけではなかったはずなんです。

今回のレッスンで体験されたように、
「どうしてうまく打てたのかわからない」というのがズバリ、
上級者や、これから上級者になっていく人のホンネです。

なぜ、自分でもうまく打てるのかわかりません。
どうして、テニスにあんなに苦しんだのかと、小首をかしげたくなる(笑)
だけど、ショットがズバズバと入り出すようになります。

だからうまくなる人は突然、
「自分でもなぜだかわからないけど、うまくできるようになった」という
不思議体験を必ずします。

それにしても、テニス歴わずか5ヶ月で、
相手の速いサーブもほとんどクロスに返球できたというのはすごい。
何年たっても、リターンをうまく返せないという人は本当にたくさんいますから。
これこそ、※※さんの本来のご実力です。

 

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質問101:玉突きの練習効果は?

ガイドブック請求をさせていただいた※※です。
まだ資料が来てないのですがどうしても聞きたいことがあるので、内容も読まないうちに質問させていただきます。お許しください。
さて、質問は二つあります。

1つ目は、フレームによる玉突きについてです。
僕は高校で部活に入っていますが、正直顧問が一々フォームについて注意してくるので途中でイライラしてしまいます。
そこで、家でタイミングとボールへの集中(一心状態?)の練習をしたいのですが、壁打ちは厳しいんです。

上記二点の練習に、フレームの横での玉突きはどれくらい効果があるのでしょうか?
質問例にはフレーム横で地面にバウンドさせるというのがありましたが、上に突き上げるのとどちらが効果が高いでしょうか。

もう一つは、僕特有のサーブレシーブの時の方法です。
セルフトークは集中力を切らす。だけど僕はセルフトークしちゃう。
そこで、いっそのこと何かを口にしちゃえ!と思って、ボールのタイミングを、相手が打つ、バウンドする、自分が打つの順番で1,2,3と口に出すと、速い球にはいい球が返ります。
ラリー中も1,2,3,4と口に出すことを心掛けているのですが、これは正しい方法なのでしょうか?
よろしくお願いします。


回答
玉突きは、タイミング合わせとボールの集中感覚を養うとてもよい練習です。
ぜひ続行されてください。
この時のポイントは2点。
どこからタイミングを取り始めるかと、どれくらいボールにフォーカスできるかです。

前者は、当たる時だけではなく、当たった直後から、次に当たる瞬間まで、
ずっとタイミングを取り続けている感覚を持つことが大切です。
後者は、ひたすらフェルトのケバにフォーカスすること。
うまく当てようとか、何回続けようとか、グリップの持ち方はどうとかは、一切に気にせず、
ピントを合わせ続ける感覚をマスターされるとよいと思います。

下に突くか、上に突くかのご質問ですが、
まずは簡単な下に突く方から試されるとよいと思います。
上に突くのは、難易度が高いですからね。
このように、ステップをきちんと踏まえることも、
順調に上達していくにはとても大切なポイントです(漸進性の原則)。


もうひとつの「サーブレシーブ」についてのご質問ですが、
結論から言うと、正解です。

宣伝するわけではないですが、『究極のテニス上達法』をお読みいただければ、
「1、2、3、4」がなぜ有効なのか、
より精度を高めるにはどうすればいいか、
対応力の高め方から集中力の発揮の仕方まで、すべてご理解いただけます。

この上達法で、全日本選手権に出るまでに実力を上げた人もいるくらいですから。


顧問の先生がフォームに関して注意してくるのは、
正直、今のテニス指導のあり方を鑑みると、
今すぐ停止させるのは難しいでしょう(笑)
それが、正しいかどうかは別にして、常識化してしまっていますから。

ただ、それによりお便り主様が「イライラする」というのは、
実際問題としてかなりパフォーマンスを下げますのでご注意ください。
ネガティブな思いは、知らず知らずのうちに不調を招きます。

だから、対戦相手やライバルを「敵」ではなく「協力者」と見なしたり、
「テニスはwin-winで強くなる」とわきまえたり、
周りの人は「みんないい人」と認識したりする姿勢が、
能力発揮には絶対に不可欠です。


お便り主様がご活躍されることが、
これまでの常識を覆していく力になります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

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質問102:試合に出るのは、どれくらいのレベルになってから?

テニスゼロで学び、自分でもかなり、うまくプレーできるようになってきたと思います。
仲間内のテニスでは、ほとんど負けなくなりました。
そろそろお金を払って外の試合に出たいと思うのですが、本番となると腰が引けます。
試合に出るのは、どれくらいのレベルになってからなど、目安はありますか?


回答
こんな言い方をすると不謹慎かもしれませんが、
私たちはいつまでテニスが続けられるかわかりません。
突然のケガで、明日が最後になるかもしれないし、
天災によって、今日からテニスができなくなる状況に、なるかもしれない。

だから、いつか叶えたいことで、今できることは、
今すぐやってしまうことをお勧めします。

試合に出て、何か失敗することを恐れておられるのかもしれませんが、
そうしていると、ますます失敗を恐れます。
失敗を恐れないようにするには、試合に出て、失敗することがイチバン。
失敗しても「こんなもんか」という感覚を育むことが、何より大切です。

不可抗力でテニスができなくなってから、
「試合に出とけばよかった」と振り返るのはツライと思います。
レベルの目安など気にせず、自分が出たいと思ったら、
どんどん出てみることをお勧めします。

 

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質問103:カタイ動きをナチュラルにするには?

高校でテニスを一年間やっているんですが、僕だけまったくうまくなりません。
球だしの時は他の部員に“動きがかたい”と言われ、後輩にまで馬鹿にされています。

どうやったら周りを気にせずに無意識にプレーができますか?周りが誰もいないオートテニスでビデオで撮影したところ、そんなに動きがかたくありませんでした。しかし、これでは全く意味がありません。
アドバイスをお願いします。


動きがかたいというのは、
動きがギクシャクしているのだと思いますが、
ギクシャクするのはフォームを気にしながら打つ時に、
圧倒的によく見受けられるようになる症状です。

例えば「手首を使う」とか、「ヒザを曲げ伸ばす」、「腰をひねる」というフォームへの意識は、
それらが「手首限定」「ヒザ限定」「腰限定」の部分的なアドバイスですから、
何も意識せずに全体として自然に振れている状態に、
強烈にわざとらしい動作を強いることになるのです。

オートテニスでは、アドバイスする人がおらず、
人目を気にする必要がないから、ノビノビと振れて、
そういうわざとらしい動作が出にくくなっているのかもしれません。
でも、そんな感じでプレーするのがイチバンなんですけどね。

仮に、周りの人がフォームに関してアドバイスしたりして、
それに従わざるをえないのであれば、
それは素振りの時、ボールを打たない練習の時だけにとどめてもらい、
実際に打つ時には、フォームのことは一切気にしないようにしてください。
そうすれば、プレー中の動きは、驚くほどナチュラルに変わります。

お便り主様が、人のアドバイスをきちんと聞く方だからこそ、
周りよりも上達が遅れてしまうという皮肉。
お便り主様は、テニスの本やネットでのレッスン情報などをよくご覧になって
研究熱心である方なのかもしれません。
でも周りのうまくなっていく人は、きっとそういう研究は案外していないと思います。

 

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質問104:動画を見てボールに集中するのは効果的?

自分はよく動画サイトでプロがラリーしているのを見ているのですが、練習も兼ねてボールだけに集中してみてます。

これって効果的な練習法だとおもいますか?


回答
弾道イメージを明確にする目的であれば、
効果があるかもしれません。
ただ、プロの動画だとほとんど、後方の高い位置からの角度しか素材がなく、
横や、低い位置からの弾道イメージを補完することは難しくなります。

超初心者でもない限り、フォームを見るよりは効果があるかもしれませんが、
ボールの見方という点では、参考になりにくいかもしれません。
なぜなら、動画は奥行きがあるように見えますが、
実際には平面で遠近感が処理されているにすぎないからです。

つまり、目とディスプレーの距離感はいつも一定であるため、
実際のボールを見るような遠近に伴うピントを合わせる目の働きは
動員されません。

動画だと簡単にボールを目で追えるはずですが、
コート上でリアルのボールを追いにくくなるのは、
そういう理由によります。
(もちろん、ボールをクッキリ見るには、意識のあり方の方がより重要で、
それについては『新・ボールの見方』で明かした通りです)。

むしろ動画をご覧になって参考にするのであれば、
リズムやタイミングを感じるようにされるのがよいと思います。

 

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質問105:練習しないと気が済まない。勘が鈍るのが心配。どうすればいい?

試合が近づくにつれ、しっかり練習しないと、との思いから、
練習し過ぎてしまって、ヒジに違和感が出てきてしまいました。
病院にいったらオーバーヒートと診断されました。
ただでさえ、毎日練習しないと気が済まない性格です。
練習を休むのは、勘が鈍るのではないかと心配になります。
どうすればいいでしょうか?


回答
まずはお休みになって、ヒジの違和感を治すことです。
テニスエルボーの前触れであるとするなら、
こぶしを握り込むような動作は極力避けること。
ストレッチも、やりすぎは危険です。

テニスエルボーは、ヒジの骨に付着する腱が、
何度も繰り返し、引っぱられて伸ばさせることで炎症が起きている症状。
こぶしを握ると、筋肉(前腕)が収縮して、腱が引っぱられます。
強いストレッチも、腱を引っ張る作業になります。
これらの動作が、症状を悪化させたり、長引かせたりします。

練習したくなるお気持ちも分かります。
練習以外の時は極力使わず、
とにかく安静にされることを徹底するとよいと思います。

ただ、お便り主様のような練習好きな方にとって懸念すべきはもう一つ、
練習を頑張って、努力することで、
そこで満足感を得てしまうという心理面の問題を挙げることができます。

「練習しないと気が済まない」とありますが、
それこそ、練習で満足したい気持ちの表れ。
練習で気持ちを満たすと、本番での粘り強さにもろさが生じることがあるのです。

「練習の満足感と試合の満足感は違う!」というふうに
お考えになるかもしれませんが、そうではありません。
ご飯であろうとパンであろうとパスタであろうと、満腹感は満腹感。
それと同じです。
試合の前には、あえて練習を休んで、
テニスをしたくなる気持ちに自分をコントロールされると良いかもしれません。

休むと「勘が鈍る」と心配されていますが、
これは、あれこれと頭で考えてプレーされている証拠です。
このような心配から逃れるには、
「無心でプレーするテニス」にシフトするしかありません。
頭で考えながらプレーしているうちは、その性質上、心配から絶対に逃れられません。
「頭で考えること=心配すること」だからです。

無心でプレーするテニスにシフトすれば、
長く休んでも、勘が鈍る心配はせずに済みます。
だからケガもしにくいのです。
あれこれ考えることなく、「ボールに集中すれば大丈夫」となるからです。

 

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質問106:打ち込まれるボールを取るには?

先日は『究極のテニス上達法』をお送り頂きましてありがとうございました。
(中略)
いつもよりはっきりとボールの回転が見え、ボールが遅く感じました。
最後の試合でのダブルスでも勝手に体が動いてボールを取れた感じです。
でも、ボールは体が反応して取れたのですが、上級者はやっと取ったそのボールを容赦なく
打ちこんできます。出来ればそこでもう一度取りたいです。最後の最後まで集中ですね。


回答
上級者が打ち込んでくるボールを捕るには、
ポジションがどこであろうと、必ずそこで止まって構えることがポイントです。
ポジションは、ベストなポジションに入れなくても、
相手が打つ時にはソワソワせず、とにかくその場で止まることが大切。

どんなに至近距離から打ち込まれそうな時も、
そこがベストポジションと開き直って返球を待ち構えてください。
その場で止まることで、返球率は驚異的に高まります。

逆に、打ち込まれそうだからといって後ずさりして下がったところで、
カバーできる範囲がさほど広がるわけではないですし、
自分が動いてしまうと、ボールへの集中力が下がりやすくなるので、
打ち込み系のボールはほとんど捕れなくなってしまいます。

 

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質問107:ランニングショットのコツは?

ランニングショット(特にバック)のコツを教えてください。


回答
ランニングショットのいちばんのポイントは、
走り込んで横を向きながらボールをコントロールするところにあります。

基本的には、ストレートかショートクロスが
狙うコースになると思いますが、
どのコースも横を向きながら狙えるかどうかが鍵
(横を向いて打つというフォームの話ではなくて、
横向きを強いられた上でコントロールできるかどうかの弾道イメージの話です)。

私たちは、ボウリングのように正面を向いた状態では、
ある程度イメージ通りにボールコントロールしやすいですが、
横向きになると、空間認知的にそのイメージが
歪みやすくなることが知られています。

昔、ゴルフのパットのやり方としてサイドパドルといって、
正面を向いたままパターを、体の横に構えて打つ打法がありました。
これは正面向きのまま打てるので、ものすごく簡単に狙える方法だったのですが、
簡単すぎるがゆえに「ゴルフは横を向いて打つスポーツだ」といって
批判されもしたそうです。

話を戻すと、横を向いたままストレートorショートクロスへの
弾道を正確にイメージとして保持できていることが、
ランニングショットを成功させる決め手となります。

何か打ち方を意識する必要は、特にありません。
ボールに集中していれば、その時々にふさわしい打ち方を、体は自然に行ないます。
ですから、フォアのコツ、バックのコツという区別は、
あまり意識されなくて構いません。

よく「踏み込み足を着地するタイミングでインパクトする」などと説明されますが、
状況によっては、空中で飛びながら打たざるを得ないこともあるので、
あまり決めつけない方がよいと思います。

肝心な弾道イメージについてですが、
これは、実際に走らされて追いついた打点のところから、
ストレートorショートクロスを、横を向いた状態で眺めてご覧になるとよいと思います。
この時、立った目線の高さからだけではなく、
しゃがんで、実際の想定される高さの打点からもご覧になっておいてください。
そのイメージに応じて、体はふさわしい打ち方を必ず実行します。

 

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質問108:ボールとの距離感を合わせるには?

私の最大の悪い癖は打点が体に近すぎることです。
そのため遠心力がうまく使えず、腕が縮こまって窮屈そうに打っているので威力あるボールが打てずに悩んでおります。これはスクールに入った10年前からなかなか改善されず、コーチからは毎週のように「ほらまた打点が近い!」「ボールからもっと離れて」といわれ続けております。僕もいい加減わかっているのでストロークのたびに「左手を右方向に伸ばしてボールをつかむように距離をとる」とか、
「右足を引いて打点と距離をとる」とか、「空振りするつもりで遠くにあるボールをうつ」とか、コーチにアドバイスされたことや雑誌で読んだ処方箋を試しているのですが、意識したときは一時的に治るのですが、意識しないとまたすぐ戻ってしまいます。
 
困ったことに、初心者ではないのでこの腕が縮こまったスタイルである程度のボールがコントロール良く打てるようになってしまったため、大幅な改造がなされず現在まできてしまいました。
 
トッププロやコーチらがゆっくり軽〜くスイングして威力あるスピードボールを打っているのにはインパクトとラケットヘッドの遠心力が関係していると思いますが、どうすれば改善できるでしょうか。
 
テニスゼロ流にいうと、フォームを気にせず、ひたすらボールに集中することで理想のフォームは自然に現れる、とのことですが、私が10年悩みに悩んでいるこの打点の距離感も改善されるのでしょうか?
 
いい矯正法がありましたらご教示下さい。


回答
距離感をうまく合わせる上でいちばん大切なことは、
実は、距離感を合わせようと意識しないことです。

頭で「近づきすぎないようにしよう」
「ラケットのトップ側で打つつもりで打とう」と考えると、
今度は必ず遠ざかりすぎます。
それを調整しようとして、また近づきすぎるという行ったり来たりの繰り返し。

距離感が合わせられない人は必ず、
距離感を合わせるために調整しようとしているのが特徴です。

距離感を合わせるには、相手が打つ瞬間を見てください。
ボールが手元に近づいて来てからではなく、
相手のインパクトから距離感を合わせ始めるのがポイントです。

といっても、意識して合わせる必要はありません。
相手のインパクトを見さえすれば、
体が適切な距離感を無意識で取ってくれます。

プロも「これくらい離れよう」とか
「もうちょっと近づこう」とか、頭で考えて調整しているわけではありません。
相手のインパクトを見ることで、
自分から最長距離の地点から合わせ始めているから、合うのです。

もちろん最初のうちは、まだ近づきすぎる癖が出るかもしれませんが、
だからといって距離感を意識的に調整しないことです。
その理由は、先に述べた通り、どうせ行ったり来たりを繰り返すからです。

そうではなくて、相手のインパクトを見て、
体が感じるままに動くように任せること。
必ずベストの打点で打てるようになってきます。


それから、ボールスピードが上がらないのはほとんどの場合、
ボールに近づきすぎて遠心力が使えない、からでは「ありません」。
正直、打点を体から離して打点を10数センチ遠くしたところで、
ボールスピードはほとんど変わりません。

だから「トップ寄りで打てば遠心力が効いて、速いボールが打てる」
という解説は、ほとんどナンセンスだと思ってください。
それよりも、面のど真ん中で打った方がパワーロスがなく、
速いボールが行きます。

ボールとの距離感が少々近くても、
バランス良く打てているのであれば、
ボールスピードの出ない原因は遠心力が使えないからではなく、
打球タイミングが合っていないからです。

身体バランスが崩れて、窮屈感を感じるくらい近づきすぎる場合は、
スイングエネルギーそのものが弱い原因が考えられますが、
それは伸び切り感を感じるくらい遠すぎる場合も、
やはり同じようにスイングエネルギーが弱く、スピードは遅くなります。

打球タイミングに関しては、
下記の回答例などもご参考にされてみてください。
http://www.tenniszero.jp/article/13924070.html

※※様が試された
「左手を右方向に伸ばしてボールをつかむように距離をとる」
「右足を引いて打点と距離をとる」
「空振りするつもりで遠くにあるボールをうつ」などの処方箋、
「10年悩みに悩んだ」というのもうなずけます。

そういったことを意識することが実は、距離感を喪失させる原因。
だけど大抵の人がそのような指導法を実践し、
何年も、何十年も悩み続けている、
そして今後もずっと悩み続ける、というのが実際です。

 

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質問109:入れようと思わずに打ってみた

重要な気付きがあるお便りだと思いますので、
ご相談内容を抜粋、一部編集してご紹介させていただきます。
 
入れようとか思わず気持ちよく打つ事だけ考えて打ったら、何カ月振りに綺麗にサーブが入りました!!
(中略)
最近集中しているつもりなのにボレーを打った時に「ボレーって気持ちがいいんだ」と思った時があります。
先ほどの「気持ち良く打つ事だけ考えるサーブ」などと合わせて考えて、「気持ちがいい」と思う事はあってもいいのでしょうか?本当に集中していると何の感情も湧かないとか???


回答
「入れようと思わない」というのは、重要なポイントだと思います。
打球タイミングを合わせるには「今だ!」「ここだ!」というピンポイントを
感じ取る必要があるのですが、
「入れよう」と考えていると、「今だ!」「ここだ!」が感じにくくなるからです。

少しは感じられるかもしれませんが、
「まさにこの瞬間!」という強い感じ方は薄れます。
だから、「テイクバックを早くすれば振り遅れない」とか、
「ボールが落ちてくるタイミングに合わせてラケットを振り出す」などと考えるのも、
合わなくなる原因です。
頭で考え事をすると、打球タイミングは合いません。

打球タイミングをピッタリ合わせるには、
「今!」「ここ!」という瞬間を、より強く感じるとよいのです。
トッププロは「今!」「ここ!」を感じる感覚が非常に強いため、
基本的にはほとんど打ち損じがありません。
スナイパーのように狙いすまして打つこの一点に、特に集中します
(この一点に集中するには、その前から集中しておくことが大切ですが)。

そして「今!」「ここ!」をより強く感じるようにする、
そうすると逆説的ですが、「入れたい」という思考も静まりやすくなります。

「気持ちよく打つ」というのは、思考というよりも感覚的なことなので、
その一点に集中することで、「ああしなきゃ」「こうしなきゃ」という雑念が取り払われ、
うまくいったのではないでしょうか。

「ボレーが気持ちいい」というのも感覚ですが、
五感のうちのひとつ、触覚に主には由来する集中状態です。
私たちは、考え事をしていると、「気持ちいい」とすら感じません。
少しは感じたとしても、強く感じることはできず、感じ方が必ず鈍ります。

だから「気持ちいい」と感じるというのは、
その対象に集中できているよい兆候。
お風呂でも、「これは健康のためだ!」「代謝を上げるためだ!」といって考えていると、
本来の気持ちよさは感じられなくなります(ヘンな例えですが…)。

サーブも、「今!」「ここ!」を感じるように、
しかもより強く感じるように取り組まれると、改善が見られると思います。

 

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質問110:フォーム矯正でいいボールが打てるか?

テニススクールでは、フォームの矯正を受けて、何度か球出しを打ち返しているうちに、ショットが良くなることがあります。コーチもほめてくれます。
だけど次の週になると、そのうまくいったフォームを意識しながら打つのですが、なぜか(やはり?)うまく打てません。これはフォームを意識し過ぎるためなのでしょうか?


回答
言い方はあまりよくないかもしれませんが、
それはコーチに「のせられている」んですね。
同じ環境で、同じ球出しを何度か受けていれば、
それはリズムが合ってくるから、まあ、
いいショットが飛び出す可能性は高まります。

そこでコーチが「そう、それでいい!」なんていう。
よくあるレッスン風景の1コマだと思います
(だけど自分では、さっきの打ち方と、どこがどうよくなったのか、分からなかったりする……)。

ところが、次の週になるとリズムがつかめず、うまくいかない。
あるいは外の試合で対戦相手やサーフェスが変わると、
フォームを意識しながらでは途端に対応力が下がってしまいますので、
必ずうまくいかなくなります。

だけどこのご質問内容には、重要な視点が含まれています。
フォーム矯正でいいショットが飛び出した時、
それは本当に、「フォームを矯正したことによる」のか、
あるいはコーチに「のせられて打てた偶然の1打」なのかを、よく吟味すること。
そうすれば、のせられずに事実を見極める目を養えます。

そしてリズムがいかに重要かという話。
コーチの球出しを何度か受けているうちに、いいボールが飛び出しやすくなるのは、
それはフォームが改良されたからではなくて、リズムが合ってくるからと解釈する方が、
本質を正確に捉えています。
リズムが合うと、打球タイミングが合う、結果としていいボールが飛び出します。

レッスンでは、コーチがリズムを規則的に合わせてくれますが、
実戦では、不規則なリズムに自分が合わせにいく必要があります。
リズムは目に見えません。
だけどリズムこそが、ボールと同調するための拠り所です。
目に見えない部分に目を向けることが大切です。

 

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質問111.試合を見るときのポイントは?

こんばんは
こんど試合を見に行くんですけど試合を見るときのポイントなどがあれば教えてください。
お願いします。=。


回答
お勧めするのは、可能ならコートサイドからの観戦です。
テレビやネット動画では、たいてい後方のやや高い位置からのアングルしか素材がありません。
横からのボールの弾道を観察されることをお勧めします。

あと、できるだけ低い位置から観戦できると、
ボールの高低差、落ち具合がよくわかるのでお勧めなのですが、
プロの試合では、これは難しいかもしれません。

だけど一般のうまいプレーヤーのラリーなどで、
一度コートサイドで(あるいはプレーヤーの後方からも)、
ネットよりも低い位置から弾道をご確認してみてください。

思った以上に、案外打ち出し角度が高かったり、
ブレーキングポイントでは急降下したりしている様子をよく確認できると思います。
このような弾道イメージの新たな発見は、
ご自身のプレーの上達に役立つことと思われます。

とはいえ、あまり上達のポイントばかりを探していては、
純粋に試合の面白味を感じにくくなるかもしれません。
どうぞ満喫されてきてください。

 

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質問112.体重移動して打つにはどうすればいい?

今回2回目です。
体重移動が出来ないです。
ボールがきたら腕を思い切り引くのと同時に右足を下げて体重をかける。
その後すぐに左足を出して思い切り踏み込み体重をかけてラケットを振り切れとよく言われます。

私は体重移動が苦手と定着されるくらいです。

だけど間に合わないんです。
ここに来るだろうと予想して右足を下げていてもボールが違うところにいったら構えた足がやり直しで結局間に合わなくなってしまいます。
どうしたらボールの落ちる位置が分かり体重移動に間に合うようになりますか?


回答
まず原則として、
「ボールがきたら腕を思い切り引くのと同時に右足を下げて体重をかける。
その後すぐに左足を出して思い切り踏み込み体重をかけてラケットを振り切る」
ということを考えていては、ボールとの距離感は合いません。

人間の脳のパフォーマンスは確かに素晴らしいものですが、
考え事をしながら、高速で飛んでくる物体との距離感を正確に計るといったように、
2つのことを同時に処理することは、実は非常に苦手です。
だから、距離感を正確に合わせたければ、
まずは考え事をやめなければなりません。

また、「ここに来るだろうと予想して」というのも
頭の中での考え事ですから、よくありません。
距離感は感覚的なものなので、感じるしかないのです。

ボールの軌道、速さ、相手のフォームなどから飛んでくるであろう位置を、
頭で予想することが、距離感を損なう原因。
予想せず、感じるがままに動けば、距離感は合ってくるようになります。

そのためには、頭の中で考え事ができないくらい、
ボールをよく見ることが肝心。
先述したとおり、脳は2つのことを同時処理することが苦手です。
だからよく見るように心掛けると、脳の苦手を逆手に取って、
考え事をできなくする方向に持っていきやすくなるというわけです。


あとは体重移動できない原因として、
ベースラインに合わせてポジショニングしている原因が疑われます。
相手から飛んでくるボールでいちばん厳しくなるのは、
ベースライン付近に落ちる深いショットです。
これをベースライン上で処理しようとすると、当然踏み込んでは打てず、
体重移動できません。

なので、いちばん厳しいベースライン付近に飛んでくるボールを取るのを前提に、
少しポジションを下げて構えておけば、踏み込んで体重移動しやすくなるし、
それよりも浅いボールが来たら、やはり前に動いて打てるので、
体重移動は自然に発生しやすくなります。

もちろん、浅いボールに対して突っ込みすぎてしまっては踏み込めませんが、
それは先述したように頭による考え事をなくしておけば、
そのような事態にはなりにくくなります。


だけど、最後に身も蓋もないようなご説明になりますが、
踏み込んで体重移動するかしないかは、その時々でOKなのであって、
体の反射反応に任せることがいちばん重要です。

体重移動が大切だからといって、
踏み込めないボールを無理やり踏み込もうとするのがミスの原因。
逆に、踏み込まないと打てそうにない浅いボールに対しては、
自然と足が1歩前に出て、体重移動を行うのです。
人間はバランスを取るため、本能的にそうするのです。

 

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質問113.ボールを見ると、相手が見えない?

テニス以外が忙しくてなかなか練習できないままダブルスの試合に出て負けてし
まいました↓
しかしボールに集中することができていたのか、練習ができていなかったにもか
かわらずダブルフォルトやリターンミスなどの変なミスはありませんで した。
後はダブルスのセオリーを覚えること、組み立てかなと思いました。

ただボールに集中していると、相手が1人しか見えてないことがありました。
もう1人は存在さえも頭から消えてて、視界に入ってきてすごくビックリするんです。
これは私のボールの見方が悪いのでしょうか?


回答
「ボールに集中していると、相手の1人しか見えないことがあった」というのは、
よい兆候です。
何度がビックリすることがあったかもしれません。
だけどその分得られたのは、
ヘンなミスが出にくくなった、「ショットの安定性」ではなかったかと想像します。

相手を見ると、確かに打つ前の安心感はあるかもしれません。
だけどボールに対する集中力は落ちるので、どっちみちミスが増えます。
すると、自滅の道を突き進むことになります。
なぜならテニスのポイントは、
70〜80パーセントは何かしらのミスが絡んで決まるからです。

相手を見ると、打つ前の安心感はあっても、
ボールに対する集中力を犠牲にするため、
結局はポイントの70〜80パーセントを占めるミスのその多くを、
自身が請け負うことになりかねないということです。

例えばロブ処理などで、目線が高い位置にあり、
ボールだけを見ていると相手コートがまったく見えないようなときは、
相手の居場所に関わりなく有効となる
ネット際に沈むボールを使うのが得策です。
実際これは非常に効果的です。
あるいは、無理せずロブ返しで様子を見るのもよいかもしれません。

だけどこのような例外は、通常のプレーではあまりありません。
基本的には前にボールを飛ばす競技ですから、
ボールに集中していても、相手の様子は感じられる可能性の方が高く、
相手が忍者のように瞬間でポジションを変えられるのでもない限り、
おおよその居場所は分かってくるものと思われます。

今までの見え方とはガラリと変わって、
ボールがよりハッキリ、クッキリ見えるようになった副作用(?)として、
今回のようなビックリ体験が一時的に生じたのかもしれません。

だけどそれは悪いことではなく、先述したようにとてもよい兆候なので、
ぜひそのまま継続されてください。
ボールの見方は絶対に間違ってはいません。
そして集中感覚に慣れてくると、
今まででは感じられなかったほどの余裕が生まれますので、
相手を見なくても必ず居場所を感じられるようになってきます。

 

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質問114.サーブはコンチネンタルじゃないと打てない?

(サーブのグリップが厚いことに関して)
自分ではあまり厚く握っているとか意識した事はなかったのですが、コーチはとても気になるみたいです。
過去にも何度か注意され、その度に変えようと思って来たのですが、どうも当たりが気持ち悪くて
すぐに元に戻ってしまっています。
サーブのグリップはコンチネンタルでないといけないのでしょうか?
それに、よく言われるのは「右斜め上に振りぬく」と言う事。デュースサイドからサーブを打つ時に
ボールは左に飛ばしたいのに、何故右上に振りぬくんだ?と気持ちが納得出来ていないのもあります。


回答
サーブのグリップは、
必ずしもコンチネンタルでないといけないわけではありません。
「テニスはノーグリップ・ノーフォーム」と言いながら、
「サーブだけはコンチネンタルじゃないと!」という人がいますが、
そうではなくて、原理原則は「ノーグリップ・ノーフォーム」です。

ただ、一般的によく使われるスピンやスライス系の
回転をかけたりするにあたっては、
コンチの方がバイオメカニクスの側面からいえば効率的というまでの話です。
ちょっと極端ですが、リバースサーブを打つなら、
厚いウエスタンもアリということです。

サーブは、コンチでないといけないわけではないし、
打てないわけでもありません。

ご自身がイメージされるサーブを実現しようとするところに、
グリップは自然とそれにふさわしい握り方に落ち着きます。
今の※※さんのイメージが、厚めのグリップで打ちやすいサーブイメージになっているということ。
そのイメージのまま、グリップだけコンチに変えても、おっしゃるように、
「どうも当たりが気持ち悪くてすぐに元に戻ってしまう」というふうになります。

いくら理想的な鉛筆の持ち方を指導されても、
個性的な持ち方の人が持ち方を改めたら、
突然きれいな字が書けるわけではない。
個性的な持ち方であっても、きれいな字を書ける人はたくさんいます。
きれいな字を書ける人は、
持ち方の「形」ではなく、きれいな字の「イメージ」があるから、
きれいに字が書けるんですね。

※※さんのグリップが厚めだとすると、
軟式系のフラットサーブのようなイメージなのかもしれませんが、
それで入るようなら全然構いません。

僕の知り合いには、軟式上がりの全ショット、オールウエスタンの人がいますが、
それは威力のあるサーブを打つし、ボレーも鋭いです。
フォームは一般的にみれば個性的ですが、
その人は打球タイミングを合わせる精度が非常に高く、
ミスらしいミスはほとんどありません。

ただ、入れるエリアが狭くて、ネットの障害物の影響を強く受けるサーブだけに、
入りにくいとすると、少し回転系の要素を取り入れた方が
いいかもしれないと考えられます。
これからご説明することを実践していただければ、
極端にグリップやスイングを変えたりする必要はあまりないのでご安心ください。

ひとつの納得を得る考え方として、
「フラット系では飛びすぎるエネルギーを回転に逃がす」と捉えてみてください。
これなら、今までのフラット系のイメージをあまり損なうことなく、
回転系をものにできます。

その上でスピンがかかるかどうかは、
「スイングの角度」や「スイングスピード」ももちろん関与しますが、
実は「面の真ん中で当てられたかどうか」が、
非常に大きく影響しています。

真ん中で当てると、円の中心部に働く力は360度均一なので、
反発力はもちろんですが、回転もよくかかるのです。
特にサーブは振り上げる系のスイングですから、
面を極端に上に向けて打たない限り、回転がかかります。

だけど真ん中を外して打つと、
それらの効果がかき消されます。
円の端では力のかかり方が均一ではないため、
反発力は落ちるし、回転もかかりにくくなるというわけです。
トランポリンの端っこで跳ねたら、
大きく反発できないし、ヘンな方向に飛び出すのと同じです。

特にサーブは、頭上でスイングを行い打球するショットゆえ、
結構面の真ん中を外して打ちやすい。
これが、サーブを安定させられないひとつの原因になっていることが多いようです。

ショットがうまくいかなくなると、いろんなことが気になったり、
さまざまなテクニックを試してみたくなるものですけれど、
それよりも「真ん中で捕える」という当たり前のことを見直す方が、
改善される可能性は高く、これは万能的な特効薬といえるものです。


それから、右上に振り抜くかどうかは、
回転系のイメージが定着すると、自然とそうなるのでご安心ください。
「フラット系のエネルギーを回転に逃がす」のですから、
スイングは自然と、飛ばすベクトルではなく、
右上などに勝手に抜けるということです。
そうなったときに、体はより効率的な動きを求めて、
グリップも自然と薄めに変わる可能性が高いといえます。

だけど、最初から右上に振り抜くフォームのことは、意識されませんように。
そういう意識が、ボールへの集中を損ねて、
真ん中に当てられなくなる原因になるからです。


最後に少し技術的な話になりますが、
もっと回転をかけようとする場合は、まずは「手打ち」から入るのがお勧めです。
もちろん、全身を使ったダイナミックなスイングが、悪いわけではありません。
だけど順調にレベルアップしていくには、
ステップを踏まえることが、思っている以上に大切です(漸進性の原則)。

なぜ、最初は手打ちの方をお勧めするのかというと、
やはり「真ん中に来やすいから」ですね。
ヒザ、腰、背中を使うほど、特にこれから回転系をマスターしようとする
ステップにいる人においては、真ん中を外しやすくなる傾向。
体を使わないようにすると、自分が動かないから、
目線が安定したり、スイングの円弧が一定になったりしやすいため、
うまくいく可能性が高いといえます。

最後の技術的な話は、蛇足です。
体を使った方が打ちやすいというのであれば、そちらを採用なさってください。

 

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質問115:速いボールに対応するには?

いつもの練習相手が全日本に出場するレベルの相手なんですがストロークでボールが速くて安定して返球することができません。テークバックも早く準備するのを意識しているのですが…
アドバイスお願いします。


回答
速さについていけなくなるのは、
ボールが近づいてきてから集中しようとしているからです。
その前は何をしているかというと、「テイクバックを早く準備しよう」と考えている。
これが、遅れる原因になっています。

相手のインパクトから、もっといえばストロークなら自分が打った直後から、
ボールに集中するようにすると、
「テイクバックを早く準備する」ことを意識しなくても、遅れることがなくなります。

「テイクバックを早く準備しよう」と意識すると、
確かに早く引いた形は取れるかもしれません。
だけどスイングには、その人にとって一定のテンポがありますから、
早く引いても、テンポが合わなければ振り遅れたり、打ち急いだりします。

昔は、飛んでくるボールがネットを越える時点では
引き終えていなければならないという指導が一般的でしたが、
最近の研究では、選手はネットを越えてくる時点では、
まだ引いていないか、引き始める段階あたりだということもわかってきています。

あくまでも、ボールと同調することが大切。
そのためには、ボールが近づいてきてからではなく、
ずっとボールに集中しておくことが肝心となります。

あとはもっと簡単に対処するには、ポジションを下げて構えることです。
多くの人は、ベースラインを基準に立ち位置を定めますが、
立ち位置は、ボールを基準に定めなければなりません。
なので相手のボールが速かったり深かったりするならば、
1〜2メートル下がって構えるだけで、対処しやすくなります。

端的にいえば、1バウンドして、2バウンド目にさしかかるボールというのは、
初速がどんなに速くても、かなり球威は落ちるものです。
もちろん下がって構えれば、浅く落とされたボールは一所懸命走らなければなりませんが、
そうしてポジションをボールによって(あくまでもラインを基準とするのではなく)
変化させられることが、実は対応力のあるプレーを実現するポイントとなります。

 

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