ジュニアの君へ

いまどき、フラッシュもアニメーションもないサイトなんて、珍しい。
動画はおろか、画像もほとんどないからね(笑)。

だけど多くの人がテニスゼロのサイトを訪れてくれるのは、
テニスがうまくなってほしいという気持ちを、
自分なりに真剣に伝えているからではないかと思っているし、
少なくともそうでありたいと願い目指してきたからではないかと思う。

そもそもわざわざネットを立ち上げて、訪れてくれて、
時間をかけて読んでくれるなんていうのは、
この上なくありがたいことだと常々感謝しているし、
だから一字一句、駄文や誤字脱字があったら失礼だとも思うから、
かなり入念に書き直したりもしている。

質問があったら、こんな自分を頼ってきてくれているのだと切に思い、
その人の気持ちになってお答えさせていただいている。

自分自身、テニスではかなりツライ、苦い経験をしてきた。
まぁその理由やいきさつについては
包み隠さず君に明かしていくつもりだけど、
自分自身が苦い経験をしてきたからこそ、
テニスがうまくなれない君が、
どのあたりでけつまずいているのかというのもだいたい分かるよ。

もし君が、ネットや本やDVDなどで、
テニスがうまくなるための情報を求めすぎて
わけが分からなくなっているなら、その全てをいったん忘れてほしい。

そして、このサイトのこのページに、集中してみてほしい。
テニスが上達するのに、何が必要で、何が不必要か、
何が本質で、何がそれ以外か、
じゃあ上達するためには具体的に何をすればいいのか、
そしてどうすれば結果が出るのかが、分かるようになるのを約束する。

前置きは、もういい?(笑)
じゃあそろそろ始めよう。

 

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もくじ

最新のメッセージはこちら


君へ001:『ここだ!』を感じているか?
君へ002:「現在」に注意を向けているか?
君へ003:集中すると、人生変わるぞ
君へ004:テニスがうまくなる秘訣、それはズバリ……
君へ005:君にとっての基本は何?
君へ006:集中しようとするとできなくなるおかしな世界だ
君へ007:君のメンタルを強くする最強キーワードとは?
君へ008:評論家ではなく、実践家であれ
君へ009:石川遼はものすごい才能を引き出したのだが…
君へ010:集中することの、たったひとつの弊害とは?
君へ011:バランスはとれているか?
君へ012:ダブルスで大活躍するには?
君へ013:連続写真の見方について
君へ014:ラケットの選び方について
君へ015:上達と引き換えに失うもの
君へ016:たかがテニス、されどテニスだ
君へ017:不調をなくすには
君へ018:どんなボールも全力で追うことの大切さ
君へ019:自分の運動神経を下げるな!
君へ020:大逆転の準備はできているか?
君へ021:背面キャッチ、やるorやらない?
君へ022:プレー中の君の思いは?
君へ023:できるはずの動作ができなくなるのはなぜ?
君へ024:試合で緊張して実力を出せないだって?
君へ025:とらわれていないか?
君へ026:何のためにテニスをしているの?
君へ027:キーワードは「現実」と「現在」
君へ028:この感覚がテニスを台無しにする
君へ029:バックアウトするのは力の入れ過ぎが原因?
君へ030:集中力は可視化できる!?
君へ031:この練習はできているか?
君へ032:集中し続けるのは大変だけど、ある程度集中し続けないと、かえって集中できない
君へ033:卓球の勧め?
君へ034:上手くなりたいと思うほど、上手くなれないという話
君へ035:相手を見下す気持ちが微塵もないと、言えるだろうか?
君へ036:ゾーン体験で注意すべきことは?
君へ037:メンタル的に強くなるには?
君へ038:思い込みを打破して鮮明にボールを見るには?
君へ039:眠れる「97%」の能力を引き出す具体的な方法
君へ040:テニスをミスする「2つのズレ」とは?
君へ041:「ゾーン」に入るための説明文
君へ042:原因と結果の法則を知っているか?(今日から人生のかじ取りが上手になる方法)
君へ044:プレー中、おっかなびっくりしていないか?
君へ045:人生を変える「魔法の3秒ルール」を知っているか?
君へ046:ミスして落ち込むのはなぜ?
君へ047:本当のミスの活かし方を知っているか?
君へ048:「ほめられたい」「認められたい」の罠
君へ049:フェデラーには才能があり、だから、思い通りのショットを打てると思っているだろう?
君へ050:周りの人がみんな“先生”と気づいたら、君はどんどん成長する
君へ051:「順番」が大事だ
君へ052:イチローが歴史的快挙を達成した「ある1つの条件」とは?
君へ053:終戦の日と集中力
君へ054:つぶされないように
君へ055:教科書に書いてあることを信じない
君へ056:箸が転んでも笑うお年ごろ?
君へ057:「後悔」を、その場で、今すぐ、スパッと断ち切るには?
君へ058:孤独に強くなると、集中できる
君へ059:自信を持つにはどうすればいい?
君へ060:ボールを浮かせてしまった時の君の心の反応は?

 

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君へ001:『ここだ!』を感じているか?

突然だけどさ、飛んできたボールを打つときに、
『ここだ!』っていう瞬間を、君は感じているか?

それが感じられないと、いつまでたっても
「打つのが怖い」「打つのが不安」っていう心理状態が続くんだよ。
かくいう自分もまさにそうだったんだから、まぁ間違いないと思うよ。

なぜって?
その当時は自分も、一般的に指導される「フォーム」というものを、
意識していたからなんだけどさ。
そうすると、感受性ってなくなるんだよ。
感受性、ちょっと難しい言葉だけど、要は「感じる力」だ。

つまりフォームっていうのを意識していると、
ここでいう、打つ時の『ここだ!』が感じられなくなる。
だから、フォームばかり気にしている人は、
いつまでたってもボールを打つのが怖いんだ。
大人になってもそんな人がたくさんいる。

いやむしろ、大人ほど頭デッカチになっちゃって、
感受性をうしなっている。
そうなると本当にツライんだ。
プレーしている本人が一番わかっていると思うけどさ。

だけど、君らはまだそうじゃないね。
頭デッカチじゃないぶん、感受性はとても豊かだ。
だからな、何が言いたいかというと、
フォームとかは、テニスがうまくなるために全然関係ないから、
とにかく打つ時に『ここだ!』を感じてみてほしい。

『ここだ!』が感じられれば、
確信が持てるから、打つのに不安がなくなる。
『ここだ!』で打ったら、「不思議となぜだか入る」
「入らない気がしない」というふうに、必ずなってくるんだよ。

『ここだ!』を感じるには、どうすればいいか。
もうこれは慣れだし、練習をして慣れればなれるほど
面白いように感じられるようにもなってくる。

脳神経細胞っていうのは、
そうして繰り返しやっているうちに枝を伸ばし、太くなる。
太くなると情報とのやり取りが高速になる、つまりこれが上達だ。

表面的なテクニックをかいつまんで、
「今日はこのコツ」「次はダメならコレで」
なんて場当たり的に試してみても、決してうまくはならないぜ。
だって、脳の中身は何も変わっちゃいないんだからさ。

むしろヘンなイメージが加わってごちゃごちゃと複雑になる、
汚れるって感じになるんだ。

だからさ、手首の使い方とか振り抜き方の練習は、この際するな。
君の限りある貴重な時間をムダにすることになる。
その代わり、『ここだ!』を感じる練習をとことんしろ、しつこいくらいに。

自分ではよくわからないけれど、脳神経細胞の枝が伸び、
繰り返すことで太くなっていると信じて続けることに専念するんだ。

 


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君へ002:現在に注意を向けているか?

現在に注意を向けるって、ムチャクチャ大事だぞ。
だけど、心がきちんと訓練されていない人は、
ほとんどそれができていないと断言できる。

君はどうだろうか?

たとえば歩行だ。
歩くときに、右足が着地したら「右」、
左足が着地したら「左」と、注意を向け続けられるか?
そんなことして、何の意味があるのかと、君はいぶかる。

だけど、「右」「左」「右」「左」と現在に注意を向け続けていなければ、
君はよからぬことを必ず始めてしまう。
何だか分かるか?
「考え事」だ。

しかもある調査によるとだよ、
考え事の約7割は、ネガティブ、マイナスなこと。
たとえば、「テストがいやだ」とか、「あいつ、ムカつく」とか、
「失敗したらどうしよう」とか、そういう方面のことらしいんだよ。
「妄想」ってやつだな。

現在に意識を向けてなきゃ、
心のシステムは妄想に支配されているようにできている、必ずな。
だから、心を訓練することがとても大事なんだ。

例えば食事だ。
ご飯をいただきながらムカつくあいつのことを考えていては、
食事の味を100%感じ取ることができるだろうか、と想像してみてほしい。
それはもう、100%無理なわけ。
でも、必ず何かしら考えてるだろ?
これがさっき言った心のシステムなんだよ。

これが、「感じる力」を奪っている原因のひとつ、
というか全てである。

テニスではどうだろうか?
君が現在に注意を向けていないのだとしたら、
考え事が始まっている可能性が高いよな。
しかも、その7割はネガティブだといった。

「ミスしたらどうしよう…」
「ちゃんと振り切れるか心配…」
こんな妄想がプレー中に渦巻いている。
現在に注意を向けていなければ、だ。

こんなことを言うと、もちろん、
「自分はプレー中に考え事なんてしていない!」
っていう反論もあると思うんだけど、
考え事っていうのは何も、言語化されたものばかりじゃない。
そもそもこの世の中、「言葉にならない思い」って方が
圧倒的に溢れているじゃないか。
君だって、思っている全てのことを言語化できているわけじゃないだろう?

そもそも「勝ちたい」っていう、
一見すると前向きに思える思考も、
「勝てないかも」っていう不安の裏返しだったりすることもあるんだ。

だから君は、ここからがポイントなんだけど、
例えば相手が「打った」
飛んできて「バウンドした」
自分が「打った」
相手コートで「バウンドした」みたいに、現在を感じ続ける必要がある。
そう、歩行で「右」「左」「右」「左」とやったあれだ(笑)

一見すると意味はない。
だけどムチャクチャ大事だと言った。
これで妄想が止まるからだ。
思考が止まる。
一方で、感じる力が強くなる。

そんなことを知っておくといいと思うよ。
知るだけじゃなくて、実際に、実行することが何より大切だ。

 

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君へ003:集中すると、人生変わるぞ

自分の過去をかえりみて、
たまたま調子よく打てたというのではなく、
「これが集中か!」という状態に入った初めての日のことを
今でも鮮明に覚えているので、
今回はそのことについて君に伝えてみたい。

それはもう、マグレとか偶然とかではなくて、
ボールが相手コートに入らない気がしないんだ。
打つ前から必ず入る確信があって、
本当に相手コートに、ボールが吸い込まれていくイメージ。

いかようにもコントロールもスピンも効き、
「上級者って、いつもこんな気持ちよくプレーしてるんだ!!」って、
本当に感動したんだよ。

満足にスピンもかけられなかった自分なのに、
必要(状況)に応じて勝手にスピンがかかってくれるんだよね。
打ち方を練習したわけでもないのにさ。

正直、その日はテニスが終わったあとも、
我ながら気分屋だとは思うけれど、もうご機嫌で、
人に優しくできたり、積極的に自分から話しかけたくなったりと、
大げさにいえば、「生きる力」が湧き出た気がした。

テニスって、こんなに気持ちいいんだ!
素晴らしいんだ!
人を爽快な気分にさせてくれるんだ!
と、感動しきりだった。

それで、これを突き詰めてさえいけば、
今までボロボロだった自分のテニスも、
必ず輝くに違いないと確信した。

ところがどうだろう、
良かれと思い「フォーム」なんかを意識していた頃の自分といえば、
テニスを始める前までは、
今回仕込んだコツが奏功するのではないかと
いつも楽しみにしているのだけれど、
いざプレーが始まってみると
アドバイス通りにやっているつもり(はず)なのに
できない不甲斐なさにさんざん打ちのめされ、
テニスのあとは、「今日もやっぱりダメだった」と落胆し、
また奈落のそこへ落ちて行く気分だった。


テニスなんていうスポーツくらい、
自分はうまくできるというナメた自負もあったのかもしれない。
中学では校内一足は速かったし、市民大会だけど優勝もした。
不得意だった長距離もフルマラソンなら努力の末、
あのクルム伊達より5分速い記録もある。

何も君に自慢したくて言ってるんじゃなくて(笑)、
テニスとはそういうスポーツなんだね。

全力を出し切ればどうにかなるとか、
一般的に身体能力と語られる範ちゅうで
カバーできうるタイプのスポーツではない。

実際テニスになると、
趣味で楽しんでいるレベルのおじいちゃん、おばあちゃんにも、
自慢じゃないが若い自分は完敗だった(苦笑)。

足は自信があったのに、
テニスコートではなぜか(その理由は後述するけれど)ボールに追いつけない。
だけど見るからに短距離走的には自分よりも遅そうな爺さんが、
ヒョイと追いつくじゃない(!?)。

ところが自分はといえば、ボールには追いつけないし、
追いついて「打てる!」と思っても、やっぱりミスをする。
それでいろいろ試行錯誤するんだけど、やっぱりなぜかうまくいかない……。

今思えば、それはそうだと合点がいく。
ミスをして何とか改善しようとしても、
ミスをする自分が知っている知識の中だけから原因を探しても、
ミスしない方法は絶対に分かりっこないんだ。


テニスだけはいくら努力しても、
陸上競技のように強くなれなかった。
逆に頑張るほど下手になった。
その原因とは何かというと、ズバリ、一般的に指導されている、
「フォームに気をつける」にあった。

(つまりかつての自分がボールに追いつけなかったのも、
「考えながらプレーしていた」というのがその原因だったんだね。
考え事をしているとボールに対する感受性が落ちて、
スピード感や距離感がつかめなくなり、ボールに同調できなくなる)。


さて、こんな回り道をしてきた自分だから伝えたいんだけど、
君にもぜひ、体験してもらいたいんだ。
悩みに悩んだテニスだからこそ、
気持ちよくプレーできるようになり、
それがコートに立てばいつでも再現可能となった時には、
喜びもひとしお大きいことを。

人に優しくしようとしなくても、優しくしたくなる。
積極的に振る舞おうとしなくても、そうしたくなる。
そんな感動体験が君を待っているんだね。

もし君が、今もフォームや打ち方、体の使い方を意識しているのに
うまくプレーできないとしたら、
前の自分とよく似た所にはまり込んでいる可能性があり、
前の自分と同じ奈落の底の心境だろうかと、心より同情する。

だけど、はまり込んでいるそこから抜け出すことは、
実はそんなに難しくないんだ。
悩みなんて解決すればそんなことだったのかと振り返るように、
よく言われる「手品の種明かし」と同じだ。

きっかけしだいで、いつでもポコッと抜け出せる(笑)。
つまりすぐにでも、ある程度「うまい」といわれる人にはなれる。
ただ、それを言葉で伝えるのは結構難しいので、
それはテニスゼロが果たすべき使命だと思っている。

 

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君へ004:テニスがうまくなる秘訣、それはズバリ……

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この3日間は千葉県柏市の吉田記念テニスセンターへ、
NEC全日本車いすテニス選手権大会を見にいってきた。
1年を締めくくる重要なマスターズ大会に位置づけられている。

観戦は無料だし、いつか機会があれば君も行ってみるといいよ。
何か感じるものがあるはずだから。
今回、観戦していて自分が感じたのは、
プレーヤーの皆の、テニスに対する「愛」だ。

自分も、何らかの理由で仮に脚の自由が奪われたとしても、
プレーし続けるテニスへの愛を持ち合わせているとは思うけれど、
それは本当にそうなってみないことにはわからないから軽々しくは言えない。
だけど、彼らは確実にテニスを、心底愛していると感じた。

そしてテニスがうまくなる秘訣は、その「愛」なんだ。
観念的に聞こえるかもしれないけれどね、
これは本当にそうなんだよ。

ナイスショットであっても、
バッドショットであっても、差別なく愛する。
テクニックとかは、枝葉でしかない。

集中するためには、ボールのことを愛し、
対戦相手のことも愛し、テニスのことを愛せばいい。
打ち損じにふてくされていては、愛するなんてできない。
どうしてもふてくされるならば、ふてくされる自分を愛せばいい。

「愛でテニスがうまくなるか!」ってほとんどの人が思う。
だけど、愛で変わるんだよ、それも劇的に。
テニスを愛している人と、愛していない人とでは、
パフォーマンスは丸きり変わる。
メンタルが変わるからね。

愛している時、ボールはゆっくりに感じられる。
ふてくされている時、速く感じる。
その理由はなぜだか分かる?
愛している対象には、きめ細やかな情報をキャッチするからだ。
君だって、愛する彼(or彼女)のことには一挙一動、
実に敏感になれるだろう(笑)。
その時は記憶力だって、際立って上がっているんじゃないかな。

肝心なのは、意識して観察力を上げるというよりも、
観察力が上がる心をまずは構築すること。
それが、愛だ。

集中っていうのは、
言葉を換えれば脳がアルファ波という状態であることなんだけど、
それは愛することでもチューニングされる。
テクニックについて考えるより、ただ愛すればいい。
愛すれば自然に集中する。

よく優れたアスリートは、
例えば野球選手なら「野球を愛している」と言うけれど、
あれは本当にそうなんだね。
優れた選手だから愛しているわけじゃない。
愛しているから優れた選手になったんだ。

君のテニスが、現状どんなひどいテニスであっても、
テニスのことを愛していられるかどうかだね。
こういったことは、頭で理解するだけではなかなか腑に落ちにくい。
だから、実際にテニスを愛している人たちに出会って、
そこから君なりに何かを感じ取ってほしいと思う。

 

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君へ005:君にとっての基本は何?

テニスの上達にフォームは関係ないと
テニスゼロでは再三いっているけれど、
それに対して「基本はなくていいのか!」という人がいる。

だけど、そうではない。
何事もそうだけど、
基本がメチャクチャ大切なのは当然の話だ。

君がやっている学校の勉強でもそうだろう。
四則演算がままならないのに、
割合や確率の問題がスムーズにできるわけがない。

基本は大事。
そのテニスの基本となる大元、
前提といってもいいかもしれないけれど、
それが、ボールへの集中である。

「基本のフォーム」とか言うけれど、そんなものはない。
「フォーム固め」というけれど、フォームは固めてはいけない。

テニスの基本は間違いなく、ボールに集中することだ。
これがベースとしてなければ、
その上にはどんな応用も築けない。
逆に言えば、そのベースさえしっかりと築けてさえすれば、
君はその上にいくらでも、
応用を積み重ねていくことが可能になる。

弱い基礎の上には、高く積み重ねようとするほど、
すぐに崩れてしまいやすくなる。
逆に、基礎さえしっかりとしていれば、
その上にはどんなものでも、高く高く積み重ねられる。

ステージとしては、
ボールに集中できるようになった。
どんなショットも不自由なく打てる。
それらを駆使して戦術も組み立て可能(あるいは不得意なショットがあれば戦術面で補完)。
その上でまだ何かプラスαが必要ならスイングをいじってみようという、
フォーム改造に仮に着手するならば、それはとんでもなくハイレベルな話。

しかも、ゴルフの石川遼選手ではないけれど、
そのフォーム改造が必ずしも奏功するとは限らず、
それをきっかけに長期に渡り、深刻なスランプに陥ることさえある。

だから、テニスの上達にフォームは関係ないと言っているからといって、
基本や基礎をおろそかにしていいと言っているわけではないので、
君はそこを勘違いしてはいけない。

むしろ、ボールに集中するという基本、基礎を徹底することで、
その上にいくらでも応用を重ねていこうとするレベルアップ戦略をとる。

フォーム改造というのは、
一流のトッププロであってもうまくいく保証のない世界。
世界的な数学者が挑む難問のようなものだ。
テニスがうまくプレーできずに君はもう、
何が何だか訳が分からくなっているかもしれないけれど、
そんなものにいきなり着手しているとすれば、それは当然なんだよ。

 

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君へ006:集中しようとするとできなくなるおかしな世界だ

集中が難しいというか、その微妙なところは、
君が集中しようとした瞬間に、
集中ではなくなるところだ。

君がリラックスしつつ適度な緊張を持って
テレビアニメを楽しく見ていたとして、
そんな時に「集中しよう」と考えた途端、
その世界に入り込めなくなるようなもの。

集中なんてことは1ミリも考えずに没頭している時こそ、
“真の集中”ということになる。

だからテニスにおいても、
集中しようとは考えない方がいい。
なぜならそうであることこそ、
「集中するための適格なアプローチ」であるからだ。

たとえその状況が、
ゲーム開始時の1ポイント目であろうと、
ブレークポイントであろうと、
マッチポイントであろうと、
要は試合中の重要と捉えられるどのシーンであれ、
「よし、集中しよう!」と意識した時点で、アウトだと思っていい。

あるいはミスを連発して気合いを入れ直そうなどとし、
「集中!」とそれに意識的になるのは、
セオリーとしては得策ではないということだ。

そのように意識的になると、
君は集中しようと頑張ろうとするから、
気負って集中できにくくなるというわけなんだ。

後述するけれど集中するためには、
直接的に集中しようとするのではなく、
間接的なアプローチを取ることでしか
その世界に入り込めないようになっている。

だから、コート上の君にアドバイスを送るとしたら、
「ボールに集中!」もさることながら、
ただひたすらに
「考えるな!」
「考えるな!」
「考えるな!」になる(その結果として集中する)。

あるいは小手先の方法論に落とし込んで言うならば、
「考えてしまうくらいならハミングでもしろ!」だ。


ボールに集中することはもちろん大切。
だけどそれは意識してもできるわけではないというのが、
集中へのエントリーを難しくしている。

集中しようとしても直接的にできるわけではなく、
間接的なアプローチを用いてしか集中状態に入れないところに
集中することの微妙さがあると言うのはそういう意味である。

逆にそうやって集中の世界に入り込みさえすれば、
もう何の難しさを感じようもなく、
それこそ先述したテレビアニメを見る君のように
その世界に没頭する集中状態に自然と入れるようになるということ。

今回の話はちょっとややこしく
分かりにくかったかもしれないけれど、
君が今後能力を開花させていくにあたっては
非常に重要な内容を含んでいるから、
何かしら壁を感じたりしたときこそ、何度も読み返してほしい。

 

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君へ007:君のメンタルを強くする最強キーワードとは?

2013年、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、君は何かうまくいかないからといって、
親や、人や、先生のせいにしてしまっていることは、ないだろうか?
人はとかく、自覚しているいないに関わらず、
「あいつが悪い」「これがダメだ」と考えがちだ。

例えば君はテニスが上達しないからといって、
コーチのせいにしてはいないだろうか?
確かに、効果の上がらないレッスンをいつまでも続けている
コーチもよくないのはその通りなんだけど、
そのコーチにつき続けているという点で、責任は君にあるんだ。

今回のテーマであり、メンタルを強くする最強キーワード、
それは、「自己責任」だ。

人やモノのせいにすることは、
責任を負わなくて済むからといって君がラクになれるどころか、
君はメンタルがどんどんツラくなり始めるから
苦しむことになるというのが本当のところ。

言い方を変えれば、いろんな場面でつらく感じる、
精神的にしんどくなることが多いという人は、
責任を自分で取っていないに違いない、ということだ。

逆に言えば、「全て自己責任」であるならば、
君はメンタル的にぶれずに、
自ずと必ずタフになれることを約束する。
メンタルの教科書を何十冊も読まなくていい。
さしあたってはこれだけで十分だ。

うまくならないのはコーチのせい、
うまく打てないのはラケットのせい、
繰り返しになるけれど、
そうやって責任逃れをすれば気持ち的にラクになれると思いがちだが、
逆にとても苦しむことになるという理解がまずは先決になる。

なぜなら、うまくいかないことを人やモノのせいにしては、
人やモノへの怒りやいらつきは、決して鎮まることがないからだ。
「あいつのせいだ」「こいつのせいだ」と、フツフツとし続けて、
人やモノに怒りを募らせてしまう(結果、いつまでも不満タラタラ)。
これが、いつまで経っても精神的に安定しない最も根源的な原因である。

だけどそれを「自分のせい」にしてしまえば、
もう怒りようもなくなり、気はかなり楽になれる。

(そうすると、「自分に腹を立てる」という人がいるかもしれないけれど、それはほとんどない。
腹を立てるのはたいてい、人やモノに対してであり、
仮に自分に腹を立てていることを認識できているならば、
その人はかなり客観的に自分を見れている点で、
すでに怒りはコントロール済みの範ちゅうになる)

うまくならないのはコーチのせいではなく、
上手く打てないのはラケットのせいでもなく、自分の責任。
実際、そのコーチにつき続けているのも、
ラケットを選んだのも、君が決めたことだ。

仕事でも、引き受けた業務が面倒くさいと
グチばかり言ってる人がいるけれど、
それは引き受けた時点で自分の責任。

会社の悪口ばかり言っている人も多いが、
その会社に入った自分の責任だ。
仕事相手や会社のせいにばかりするから、不満はますます増幅する。


さて、自己責任であることの何がそんなにハッピーなのかというと、
大げさに聞こえるかもしれないけれど、
自分で人生のかじをコントロールできる点にある。
一見すると、他人に責任を負わせた方がラクになると考えがち。
しかし他人が悪い、コーチが悪い、ラケットのせい、会社がダメだと言っては、
自分の心はいらついて、安らぐことがない。

その責任は徹底して自分にある自己責任の立場でいると、
自分でかじをとっている実感がすごく出てくる。

そういう意味で「精神的に不安定な人」というのは、
自分があらゆる責任を負いすぎているから気を病むのではなく、
多くを人やモノのせいにしているから安定しないのだと思う。

全ては自己責任というメンタルでいる人は、
人生のかじをとるコントロール権を自分で握っているのでブレにくい。

この世で自分の責任を取れるのは、絶対に自分でしかない。
親も先生もコーチも誰も、君に代わって責任を取ってあげることはできない。
だけどだからこそ、人のせいにすることがないから君の心は安らぐし、
自分で主体的に人生をコントロールできるようにもなる。

「入ったお店の料理がマズイ!」
「包丁の切れ味が悪い!」
「モノをなくしたのは誰だ!」
「あいつは自分を裏切った!」
全て、君の自己責任だ。

この日本では責任というと、
「どこか嫌なイメージ」があることからもわかる通り、
積極的に取りたがる人はほとんどいない。
だけど本来は、人生を自由に生きるためのとても素晴らしい言葉が
「責任」であるに違いない。

いらつくことがなくなり、
不安、不満も薄れるメンタルタフネスをかなえ、
行動の主導権を掌握できる素晴らしいキーワードが「自己責任」。

「責任」という言葉を、どうぞ好きになってください。
自分で負えば、怖いものは何もなくなるから。


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君へ008:評論家ではなく、実践家であれ

テニスがうまくなりたいっていう思いは、
要は今よりもうまい自分になりたいっていう
「変わること」なんだと思うけれど、
変わるにあたって君は何が、
一番のポイントだと思うだろうか?

それは、「習慣」だ。
新しいことを習慣化させることが、
変わるということに他ならない。

テニスではもちろん、
ボールに集中するということを、
徹底して習慣化する。

だけどさ、「集中するって大切だ」とか、
「集中したらうまくなるらしいよ」っていうレベルでは、
君はまだ知識を頭で知ったにすぎない。

それをモノにするには、
ボールに集中するという「実際の行動」を、
習慣化させる必要があるんだ。

だから「評論家ではなく、実践家であれ」ということ。

自分はよく脳の話を持ち出して
アレコレ説明するけれど、
実際はテニスがうまくなるのに、
そんな知識は自分で言うのもなんだけど、あまり必要ない(笑)

第一次視覚野がどう活動しているかを知ったところで、
君には手の施しようもないからね。

裏を返せば、
脳的な話を専門的に語る解説があるからといって、
必ずしも役立つわけではないということでもある。

脳に限らず専門用語を散りばめて、
もっともらしく編集している解説がいろんな分野で散見されるが、
「だから何?」っていうものも少なくない。

(テニスでも、僕ですら分からない???な解説がいっぱいありますが…。
最近偶然読んだものの中では、
「ボレーは、ボールが当たったあとにラケットを振って飛ばす」、
みたいな話があったんだけど、全然意味が分からなかった)。

もちろん、役立つ情報もいっぱいある。
しかし一番危険なのは、それを読んで分かったような気になり、
実践を伴わないことである。

「集中するって大切だ」
「集中したらうまくなるらしいよ」、
これだけではまだまだ。

だから、「評論家ではなく実践家であれ」だ。

ボールに集中するということを、どうか実践してほしい。
そして習慣化しよう。
だけど脳は、命にかかわるような重大なできごとでもなければ、
なかなか1回では記憶してくれない。

しかし何回も繰り返していると、
「あれ、何回も繰り返されるくらいだから、重要なのかな」
海馬がある意味勘違いしてくれて(笑)、
その記憶を強めて習慣化するように作用する。

そうすれば、今よりうまい自分に変わろうとしなくても、
君は自然に変わるだろう。
たいていの人が知識を頭で知るレベルで終わり、一部の人だけがモノする。
人との差がつくのは、ズバリここだ。

 

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君へ009:石川遼はものすごい才能を引き出したのだが…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130119-00000003-gdo-golf

誰もアドバイスしてあげられる人はいないのだろうか?
だとしたら、日本のトップレベルの指導というのも、
常識的に語られる範ちゅうでしかないように思うのは、
自分だけなのだろうか?

石川遼という選手を、特別詳しく知っている訳ではないけれど、
ものすごい才能の持ち主だと思う。

ところがそんな光輝ける才能も、
スイング改造に着手するとこうなると言ったらなんだけど、
本当に今は残念でならないよ。

本来ならば集中していれば、
「スイング軌道のズレ」なんて認識しないし、
「バックスイングでの肩の入り方」もまったく意識しない。

それらが意識されている(気になっている)ということは、
彼のいう「修正」は、本当はできていない。
本人は、もがいているさなかだと思う。

石川遼という選手は、素晴らしい才能の持ち主だ。
という言い方は実は正しくなくて、
才能を子どものころに最大に引き出すことに成功した選手だ。
それは、「スイングのズレ」や「肩の入り方」など考えもせず、
ただ夢中になってプレーしていたからに他ならない。

もちろん、テニスにも全く同じことが言える。

スイング改造に腐心する人は、本当に真面目なのだと思う。
それが必要だとひとたび信じると、
うまくいっていようがいまいが周囲のアドバイスを受け流すことができず、
自分の感覚でチャッチャと済ませてしまうことができない。
自分よりも、他人を信じているわけだ。

君はどうだろうか?
もしも、もがいているさなかだとしたら、
君は真面目なんだし、別の方向性に目を向ければ、
才能を最大に引き出すことも可能になる。

もちろん、石川遼だって近いうちに勝つはずだし、
頭で考えることさえやめれば、
もともとは才能を最大に引き出すことに成功した彼だから、
米ツアーでの優勝もあるに違いない。

復調し、世界のトップゴルファーにもなるだろう。
そして彼は、いずれ言う。
「スイング改造は遠回りだった…」と。

 

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君へ010:集中することの、たったひとつの弊害とは?

集中することの、たったひとつの弊害、
それは、自分の意思に関わらず、
ダイナミックに、スピーディーに、エネルギッシュに、
勝手に動けてしまうことだ。

自分は今、42歳なんだけど、
自分史上最速で動けている実感がある。
50、60になれば、さらに加速しそうな勢いである(笑)。

それはもう、ボールが面白いように取れる、拾えるものだから、
やっている最中は楽しくて仕方がない。

だけどそうなると、
常に「火事場の馬鹿力」を発揮し続けているようなものだから、
プレー後はここかしこに負担、疲労を覚える。

プロがすごいのは、
そういう中でも連戦できるところであり、
クルム伊達公子などは本当に「奇跡」だと思う。

ということで、今回のテーマは
「集中することの、たったひとつの弊害とは?」なんだけど、
そのココロは、「体のケアだけは怠ってはならない」ということ。

君がこれから先、死ぬまで付き合うことになる
「取り替えのきかないたったひとつのボディ」である。

体が小柄だとか、目が細いとか、
いろんな欠点らしきところもあろうけれど
(まあそれは自分のことなんだけど…)、
どうか大切にしてもらいたいと思う。

体のケアも練習のうち。
ケアも、練習することで習慣化すれば、
君はもっと強くなれるに違いない。

すぐに結果として現れるわけではないけれど、
その習慣は将来、莫大なリターンとなって返ってくるのだから。


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君へ011:バランスはとれているか?

バランス、これは最重要ワードなので、
ぜひとも覚えておいてもらいたい。

もう、バランスしだいである。

たとえば集中力。
これも、絶妙なバランスの上に成立している。

一般的に「集中力がない」というと、
頑張っていない側のことばかりが強調される。
「もっと、集中しろ!」と。
つまり、「上げろ」と指示、要求される。

もちろんそれもある。
だが、テニスではほとんどの場合、
そのやり方ではうまくいかないのだ。
なぜなら、うまくいかない原因は「気負いすぎ」だからだ。
つまり、「上がりすぎ」である。

これが、集中できない真の原因。

こういう場合は、
実は下げる方向にベクトルをシフトすることで、
集中力は自然に高まる。

言うなれば、「無気力」と「気負い」の中間に「集中点」があり、
そのバランスを取ることで、集中力は高まるというわけだ。

もう一度繰り返すけれど、
テニスでは、集中できないのはほとんどの場合、
気負いすぎである。
上げすぎである。

頑張る君がなかなか思うように上達できないのにも、
そのような厳然たる原理原則が、実は背景には潜んでいる。

だけどこのようなことは、
世の中のほとんどの人が、気づいていない。

だから、とにかく頑張ることでどうにかしようとするけれど、
そうして行き着くところは
バランスの取れた中心「集中点」からの、はてしなき乖離だ。

君はどんどん、遠ざかっていってしまう。
特に試合になると、その度合いがますますひどくなっているだろう。

頑張ればいいというものではない。
それでうまくいくなら、
自分が知る限りテニスに携わるほとんどの人が
本当によく頑張っているのだから、
全員うまくなるはずだよな。

でも現実的には、そうはなってない。

君も頑張るその1人だと思うけれど、
なかなか思うように上達しないならば、
「これってなんか、おかしくね?」、
そう疑問を持つことが大切だ。

常識になんか、流されてはいけない。

 

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君へ012:ダブルスで大活躍するには?

よく、「パートナーと息を合わせること大切だ」などと言われるが、
自分はこれとは少し意見が違っていて、ダブルスでは、
「他の3人と息が合うことが、よいプレーを行うには大切だ」と思っている。

つまり、パートナーだけではなく、相手とも。
「敵と息が合ってどうするの?」と、君はいぶかるかもしれない(笑)。

だけど、他の3人と息が合わないと、
「独りよがり」「出過ぎたマネ」
「自分だけ蚊帳の外」といったプレーぶりに陥り、
4人がシンクロする協調性が損なわれて、凡戦になってしまうんだ。
見ている周りの人たちも、見ていて楽しくない試合。

これではたとえ勝ったとしても、
まったくもってアカンのである。

何より大切なのは、勝つことよりも、
4人が(2人がではなく)一丸となって、
いいゲームをすること。

レベルは関係ない。
初心者同士でも、メッチャ熱い試合を繰り広げるって、あるだろ(笑)。
勝つことよりも、あれが一番大切である。

では、ほかの3人と息を合わせるにはどうすればいいかだが、
相手やパートナーのことを、嫌悪しないことが何より重要になる。

「ムカつく相手だからたたきのめしてやる!」
「あんなヘタなペアに負けてたまるか!」
「パートナーがいちいち口やかましい!」
そんなふうに、思ってはいけない。

相手は「自分たちと試合をしてくれる」のだし、
パートナーは「自分の分身」といって差し支えない。
この3人のことを、そのように思うことだ。

そうすれば、4人の中で君が一番活躍できる
ダブルスプレーヤーになれることを約束する。

これは、世の中の仕組み的な話である。
参考にしてほしい。

 

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君へ013:連続写真の見方について

君たちが、スイングの連続写真やスーパースロー映像を
見るときのアドバイスをひとつ。

君は、連続写真やスーパースロー映像を見れば、
プロのスイングが理解できると思っているかもしれないけれど、
実際はそうではない。

分かるのは、「形」だけだ。
「スイングは、形が大切ではないの?」という声が聞こえてきそうだけど、
まぁ世間がそのように盲信しているから今は仕方がないが、
本来は、決してそうではない。

ひとつのスイングのスピードは、
どこを切り取っても同じというわけではなく、速さが変化する。
加速、減速もある。
筋力だけによらない慣性も働いている。
それらが組み合わさった結果が合わさって、ひとつのスイングになる。

だから、プロはフォロースルーで
確かに大きく振り切っているけれど、
それは筋力ばかりではなく、
スピードに後押しされた慣性の力も働いているわけで、
そういうことを理解せずに同じような「形」ばかりまねてみても、
目標とする動作には、絶対になりっこないんだな。

端的に言えば、
「筋力で振り切る」のと、「慣性で振り切られる」のと、
その質は別モノだっていうのは君にも理解できるでしょう。

要するには、目に見えるのは本当にごく一部で、
目に見えないさまざまな力の働きかけが組み合わされて、
ひとつの「形」として、結果的にそうなっている。

ゆっくり振る人が、フォロースルーを不自然なまでに
大きく取る必要が、あるだろうか?

「そんなにゆっくり振って、そこまで大きくなる?」という
バランスの悪いスイングになっている人はたくさんいるけれど、
それは「形」だけをまねようとしているからだ。

「形」にばかりとらわれるのは、
ハッキリ言って何の意味もない。
意味がないどころか、
上記のようにスイングのバランスを損なう原因にもなる。
音楽に例えると分かりやすいけれど、
音を消して口パクだけ見てたところで、何が分かる?


「スイングをスーパースローで見る!」
「細部を拡大して分析する!」
こういう見出しがおどると“いかにも科学的”というだけで
君は鵜呑みにしそうになるかもしれないけれど、
それは君たちがまだ、知らな過ぎるからだ。

そういうのは、コンピューターが科学的なのであって、
人間にとってはぜんぜん科学的ではない。
むしろ、一瞬や一部分に惑わされて、
全体像のイメージを歪めてしまう原因になる。

連続写真を見るなら、スピード感や、慣性の作用、力感、
その時々の選手の目を通したボールの見え方、雰囲気を感じることだ。
そうすれば、それ自体がイメージトレーニングになるんだから。

星の王子様は言いました。
「肝心なことは、目には見えない」。
目に見えているのは、表層的な浅い部分だけ。
この意味は、本当に深い。

 

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君へ014:ラケットの選び方について

自分には、ラケットへのこだわりというものがあまりない。
というのも、どんなラケットでも平気で使いこなせるからだ(笑)。
だけどそれは誇らしいことでも何でもなくて、
近い将来君も、そのようになる。

パワーのあるラケットでも、
パワーのないラケットでも、
同じようにプレーできるということ。

というのも人間は、ラケットが持つパワーの強弱に合わせて、
無意識的に筋力の入出力の加減を、
自在に変えることができる生き物だからだ。

ラケットにパワーがなければ、筋力の出力を上げ、
ラケットにパワーがあり過ぎれば、筋力の出力を下げる。
しかも、無意識的に。

とすれば、ここで看過できない問題が浮上するよね。
仮に、楽だからという理由でオーバーパワーのラケットを選んだら、
それは「人間側が下がる」ことを意味する。
軽量、高反発、オーバーサイズのラケットは、
人間の能力を退化させる危険があるということだ。

そしてそれは、何も筋力だけに関わる話ではなく、
ボールを捉える能力や、振動を感じとる繊細さをも下げる。

真ん中を外して打っても返ってくれるラケットというのは、
ボールをピンポイントで捉える能力を下げる。
振動をとり過ぎるラケットは、繊細なタッチ感覚を鈍らせる。
そういう懸念があるということ。

楽なラケットは、最初は打ちやすいと思うかもしれないけれど、
数日もすればそのラケットがちょうどの自分に変化するから(つまり退化)、
また楽なラケットを求める。

もちろん、ご高齢の方がテニスを楽しむ分には
そういうラケットを選ぶのもひとつの手かもしれないけれど、
君は今、成長過程にある身の上。
これからバリバリ能力を伸ばしていくんだろ?

目先の勝利にとらわれるのではなく、
トータルで強くなれるラケットを選ぼう。
もちろん、厳し過ぎるスペックのラケットは推奨しないが、
楽をするためにテニスをしているんじゃないんだから、
能力を高めるラケット選びを心がけてほしい。

つまり、真ん中を外してもボールが返ってくれるラケットではなく、
真ん中を外したら返らないラケットを、あえて選んでほしいということ。

そういうラケットは、最初はしんどく思うかもしれないけれど、
数日もすればそのラケットがちょうどの自分に変化するから(つまり進化)、
能力も向上するわけだ。


そして最後に言っておくが、
ラケットを買い替えたからといって、
そのラケットで今まで打てなかったショットが打てるようになったり、
かけられなかったスピンをかけられるようなったり、
コントロールが良くなったり、ミスが激減したりするようなことは、ない。

うまく打てるかどうかの本質は、
「道具」ではなく、「打球タイミング」にあるからだ。
つまり打球タイミングを高い精度で合わせられる能力のある人は、
どんなラケットで打っても無意識的に入出力を自動的に加減し、
それなり以上のプレーができる。

プレー上の根本的な問題解決を、
ラケットを買い替えることに求めてはいけない。
また、うまく打てない原因をラケットのせいにするのも見当違いだと思う。
何より、何の機能もそっけもないラケットを使っているのがプロだ。

「弘法筆を選ばず」である。

 

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君へ015:上達と引き換えに失うもの

以前、テニスゼロで下記の動画を紹介したら、
幾人かの人から「すごい」「さすが」という
声が聞かれた。


掲載先の動画サイトでは
フォームに関する技術分析等もつづられていたけれど、
休み休み言いなさいと。

どこがすごくて、どこがさすがなんだ?

フェデラーの、「ウォーミングアップ」だろう?
試合でも何でもない、自分の方に打ち返されることが
あらかじめ分かっている約束練習である。

君もこれが「すごい」「さすが」だと言っているうちは、
レベルは高が知れている。
こんなの、できて当たり前だ。

テニスの上達と引き換えに失うもの、
それは、コートに出る時に、
「今日はうまく打てるだろうか」
という期待がなくなることのように思う。

打てるのは当たり前。
そこから先は、上手いか下手かのやさしい世界ではなく、
強いか弱いかの厳しい世界でしかなくなる。

フェデラーのウォーミングアップが「すごい」「さすが」と
言って喜んでいるうちは、そこまで止まりだ。
なぜならそれが、君の「セルフイメージ」だからである。

人間は、セルフイメージを越えることはできない。
セルフイメージとは、「自分とはこんな人間である」と
自身に描くイメージのこと。

自分の成績がクラスで「中の下」あたりだと思っている人は、
面白いことに大人になっても会社では「中の下」あたりに落ち着く。

だけど勉強はビリだけど
スポーツはクラスで「トップ」というセルフイメージの人は、
これも面白いことに会社でも「トップ」でいることが少なくない。

だから、たかだかウォーミングアップを
「すごい」「さすが」と思うな(フェデラーはすごいが)。

そんなの、できて当たり前だ。
だけどそうなったときのテニスは、
上手く打てることに期待を寄せて
コートに立つ甘いスポーツではなく、
強さを競う厳しい世界になる。

思うにある意味、中級くらいで
「ああでもない」「こうでもない」と言っているくらいが
一番楽しいのさ。

自転車に乗りこなせるようになった君は、
乗れることを今、別段楽しいとは思わないだろう?
乗れるか乗れないかのヨチヨチ乗りのときは、
あんなに楽しく、うれしかったはずなのに…。

うまく打てることなどは当たり前、
そうなった時、上達と引き換えに失うものもあるということを、
「強く」なってもらいたい君に伝えておく。

 

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君へ016:たかがテニス、されどテニスだ

たかがテニスである。

打てようが打てまいが、
できようができまいが、
勝とうが負けようが、
人生の大勢にはほとんどの人にとって、影響がないといっていい。

されど、テニスなのだ。
君も、数あるスポーツの中から、縁あって選んだテニス。

世の中には、色んな学問、色んなスポーツ、色んな芸術等々があるけれど、
1人の人が一生のうちに携われるのは、それほど多くない。

深くのめり込めるのは一握り。
だけど今、君はその一握りのテニスに、
のめり込もうとしているのだろう?

だから、されどテニスなのである。

勉強ができなくても、絵を描くのが下手でも、音痴でも、
深く携わるテニスで自信を深めることができれば、
君は人生をしたたかに歩める力を、ひとつ手に入れることができる。

繰り返しになるけれど、
携われるものは、一生のうちに、そう多くない。
かくいう自分も、恐らく今後、
乗馬や三味線をたしなむことは一生なく、ずぶの素人(笑)。
だけど、テニスがあるから生きていける。

ひとつ君に約束しておきたいことがある。
それは、集中感覚を手に入れるのは、
長いテニス人生でたった一度でいいということ。

コツさえつかんでしまえば、
打とうと思えばいつでも打てる一生ものの
“テニスができる自分”が、ついに手に入る。

自転車に、一度乗れればしばらく乗らなくても、
乗り方を身体が覚えているのと同じようにだ。

たかがテニスである。
されどテニスだ。
自分もかつては、軟派なスポーツだと思っていた(笑)。
だけど今、テニスに感謝してもし切れないくらい、感謝している。

 

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君へ017:不調をなくすには

君は、不調に陥るということが、ある?
あるとしたら、上手くなっている証拠だ。

好調があるから、不調があるのであって、
ずっと不調っていうのは、単なる下手だ。

だから不調があるというのは、
上手くなっている証拠なんだよ。

君はできれば、不調なんてなしに、
ずっと好調でいたいと思っているだろう。

だけど、そうは問屋が卸さない。
今日は、「なぜ不調が必要か」という話をしよう。
君はなぜ、あのいまいましい不調が必要だと思う?

それは、人は不調がないと、
「傲慢になる」からだ。

テニスコートを見渡すと、そうだろう?
「上手い=偉い」みたいな顔をして、
テニスができることの感謝を忘れてしまっている人間が多くいる。

すると、傲慢になるから、プレーが乱雑になる。
そうして不調になるんだけど、
そういう時は、自分が傲慢になっているということを、
テニスが教えてくれているんだ。

「プレーできる感謝を思い出しなさい」と。

だから、不調になったら、
かえりみるといい。
最近、傲慢になっていないか。
感謝の気持ちを忘れていないか、とね。


人間、仕事でも勉強でも運転でも健康でも、
調子がいい時ほど傲慢になりやすい。
ロクに磨きもせずに歯が痛くなって、
何でもないことのありがたみを知る。

不調は、テニスの神様が与えてくださるギフトである。
君の人間的な成長を、テニスを通じて教えてくれているわけさ。

ゆえに、不調を改善する方法も分かるよね。
謙虚であれ。
プレーできる感謝を忘れるな。

そんなおまじないみたいな方法で、不調が治るかだって?
治りますよ。
心技体の心、メンタルが変わるからね。

この、調子がいい時ほど傲慢になりやすい因果を理解することで、
結果的に「不調が少ない人」になるんだ。

世の中、テニスがしたくても、できない人もたくさんいる。
その人たちの分も含め、コートに立てることのありがたみを、
君は忘れてはいけないよ。

 

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君へ018:どんなボールも全力で追うことの大切さ

捕れそうもないボールを、早い段階で見送る人がいる。
一方では、捕れそうもないけれど、追いかけて、
何とかラケットに当てはするものの結局は返せなかったが、
また似た局面でボールを追いかけようとする人がいる。

君は、どっちだろう?

「そんなボール、体勢もメッチャクチャになるし、
打ち返してもヘンな癖がつくだけ。
そもそも疲れるから、賢くジャッジして体力を温存したい」
そんなふうに、思ってはいないだろうか?

だとすると、非常にもったいない話だ。

君は、幼児が運動神経を最も伸ばす瞬間というのを、
知っているだろうか?
それは、転ぶとき。

転びそうになると、
彼の中では何とか身を守ろうと、
運動神経が最高に活性化する。

それがテニスでは、
体勢がグッチャグチャになりながらも食らいついていく、
捕りにくいボールであるということだ。

プロには、「そこまで追うか〜」という選手がいる。
というか、どんな選手もボールに食らいつかない選手はいない。
すんでのところで捕れるか捕れないかのボールに、応じることの意義。
それは、1ポイントを失うかどうかという表層的なものでは決してない。

そうしてギリギリまで追いかけ、
捕りにくいボールを捕りにいこうとすること自体、
能力向上につながっているというわけだ。
もちろん、対戦相手にその姿勢を見せつける意味合いもある。

君の周りでも、ボールをよく追う人ほど上手いという傾向が、
ハッキリとあるのではないだろうか?

打ちやすいボールを、
整ったフォームで、
安定したショットを打ちたいという「安全志向」が、
君の能力発揮を阻害する。

ガムシャラでいこう。
見たくれなんか気にせず、メッチャクチャなフォームでも、
ミスしてもいいから、全力で追いかけることだ。
そうしたプレーの経験、積み重ねが、
気づかぬうちに、君の運動神経を伸ばしている。


最後に、ギリギリ届くか届かないかの
ボールに対応する秘策をひとつ。
それは、「打ち返そう」と、しないこと。
打ち返そうとすると、動きが慎重になるから、届かなくなる。

そういう時は、「とにかく触ろう」とすればいい。
触れれば、イコール届くだから、
打ち返せる可能性が残される。

テニスの上達で肝心なのは、
フォームの再現性を高めることではなく、
ボールへの対応力を高めることだ。
ゆえに練習でボールを散らされたら、「嫌だなあ」ではない。
散らされたボールこそ、「よっしゃ!」と思おう!

 

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君へ019:自分の運動神経を下げるな!

スイングに関するいちばんのアドバイスは、
「ただ振る」だ。

引き方とか、振り抜き方とか、
そういった注意する事柄は、
少ない方がいいに決まっている。

理由は、その方が簡単だから。
人間は簡単だと、うまくできるから。

引き方、当て方、振り抜き方…。
グリップ、スタンス、運動連鎖…。
そうしてスイングを複雑にするのは、非常によくない。

その理由はもちろん分かるよね。
複雑にすると、難しくなるから。
難しいと、失敗する確率が高くなるからだ。

人間は、意識せずに動けるシステムは備えているが、
自分の身体を全て意識して動かせるようにはできていない。

そこで練習やレッスンでは、ヒジや手首や、
どこか1カ所を意識したり、させたりするわけなんだけど、
スイングは連動であり流れなんだから、
そうして1カ所を意識的に動かしたり止めたりするのは、
連動をコマ切れにし、流れを損なう原因になる。

これが、打球タイミングを狂わせる一因でもある。

テニスは、君が考えているほど難しいわけではないけれど、
習得するアプローチの仕方を誤ると、
とても複雑困難なものに変化してしまう恐れがある。
だから複雑にせずに「ただ振る」が、
スイングを説明するいちばんのアドバイスになる。


そしてさらに深刻な事実がある。
それは、注意する事柄を増やしてしまうほど、
運動神経は下がるということだ。

スイングやフォームを意識している最中のプレーヤーは、
瞬発力や反射神経といった(あるいは動体視力なども)、
人間がスポーツをするにあたって
本来ベースとして発揮すべき運動神経の働きを
著しく下げることになる。
何しろ動きを矯正しながら動くわけだから、当たり前である。

腰は何度回す…。
肩はここまで入れる…。
テイクバックでのラケットの角度は…。

こんな具合に人間である君が、
まるでロボットであるかのような動きや形にこだわっていては、
人間が本来持ち合わせている運動神経を働かせようもない。

君は今、自分の運動神経をフルに使って
テニスをプレーしているという実感は、あるだろうか?
テニスだって陸上競技などと同じく、
運動神経をフル活用してナンボの「スポーツ」である。
全身で躍動するから、レベルアップもする。

スイングを複雑に考えて、
君がもともと持っている運動神経を、下げてはいけない。
しかし一般的なジュニアクラスを覗いてみると(大人クラスもだけど)、
まさか人間が行うスポーツとはかけ離れた動きをしているプレーヤーが少なくないようだ。

それではいつまでたっても、上手くも強くもなれない。
逆にいえば、運動神経を今よりちょっと発揮するだけでも、
君はすぐにでも上手くなるし、強くもなる。
もともと優れた運動神経を、君は備えているはずなのだから。

 

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君へ020:大逆転の準備はできているか?

6ゲーム先取で0-5のポイント差、
相手にリードを許しているとき、
君はどんな気持ちになるだろうか?

「逆転は無理だ」
「もう勝てないかもしれない」
そんなあきらめムードが支配的になる。

ただし、それは明らかに君の思い込みにすぎない。
なぜだか分かる?
ちょっと時間を取って、考えてみてほしい。

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・

その理由は、0-5でも、0-4でも、0-1でも、0-0でも、
次の1ポイントをプレーするという状況は、
つねに相手にとっても自分にとっても同じだからだ。

ましてや、サッカーやバスケなどの
時間制限があるスポーツならまだしも、
幸いなことにテニスは、時間という点においてはエンドレス

君がその気になれば、
何時間かけてでも、ゲームを続けて、
逆転をたぐりよせることだってできるわけだ。

0-5になったとき、
「逆転は無理だ」
「もう勝てないかもしれない」
そんな自分勝手な思い込みに惑わされてはいけない。

次の1ポイントをプレーするという
現実、事実に目を向けるべきだ。


テニスは、相手と自分が同じような実力レベルでも、
1stセットを0-6で落としたら、
2ndセットを6-0で取り返すという
スコアの乱高下が比較的起こりやすいスポーツ。

「流れ」というものを熟知していない人間は、
「取って取られての繰り返し」なんて言うようだが、
これはテニスのゲーム性をまったく理解していない言い分である。

だから、ゲーム差や実力差などに
惑わされる必要は、まったくない。
君はただ、次の1ポイントをプレーするという
現実、事実に即したプレーをするのみだ。

実はこれは、テニスのみならず、
人生のさまざまなシーンにも当てはめることができる。
どんなに苦しい時も、君に望みはある。

そのためには、
「逆転は無理だ」
「もう勝てないかもしれない」
自分勝手な思い込みは、なくしておく必要がある

君に訪れる大逆転に備えて、今から準備をしておこう!

 

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君へ021:背面キャッチ、やるorやらない?

例えばイチローの背面キャッチ。
背中側でボールを捕るあれを見て、
君はどう思う?

 

 

この質問に対する答え方しだいで、
これからの上達度合いが結構違ってくるよ。

やってみたいと思い、実際に試すだろうか?
それとも、本番の試合ではあんな捕り方はしないし、
失敗するのも嫌だからちゃんと身体の前で捕る、
と答えるだろうか?

お勧めするのは、前者の答えだ。

真面目な君は、
「あんな遊びみたいな捕り方をして何になる?」
「試合で使うことだけ集中して練習したい」
と思うかもしれない。

「テニスでまた抜きとかやったら、
ふざけているみたいで顧問に叱られそうだし」とか(笑)。

だけど、そういう背面キャッチやまた抜きのような遊びが、
実は空間認知や弾道イメージ予測といった能力向上をかなえる。

声を大にして言いたいのは、
一度、自分がよかれと思ってやっていること以外のことにも
取り組んでみるべき。
失敗してもいいから、今までやったことのない経験を
毎回の練習に取り入れていくことで、
君はどんどん能力を伸ばしていける。

やっているうちは失敗ばかりだから、
伸びているなんて思えないかもしれないけれど、
大丈夫、水面下では伸びているから。


ところがところが、
後者の答えを選んだ君は、
とにもかくにもショットを安定させたいものだから
いつも同じ練習ばかりをする。
同じ練習ばかりして、安定感、安心感を求めたくなっている。

だけどこれだと上達しないのは、考えてみれば当たり前だよね。
だって、いつも同じことしかやっていないのだから、
現状維持はあっても、現状打破はないということになる。

今以上の空間認知力や弾道イメージ予測力は、手に入らない。
現状の能力値だけでどうにかしようとしているから、
それ以上に器が広がらないということになる。

背面キャッチ、また抜きなどもやっていこう。
失敗してもいい。
水面下では伸びているから。

 

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君へ022:プレー中の君の思いは?

君はプレー中、どのような思いでテニスをしているだろうか?

「どうしたらうまく打てるだろうか?」
「どうしたらミスがなくなるだろうか?」

そのように、何とか自分を向上させたいと
前向きに頑張っているかもしれない。

だけど、それが「思考」というのだ。

とにかく君は、考えたくなっている。
とはいえ今までそうしたやり方で
問題を解決しようとしてきたのだから、仕方がない。

だけど世の中、考えても答えが見つからないこともある。
答えがないことの方が多いくらいだ。

うまくいかない時ほど、今すぐ何とかしたい思いから
「考えたい!」「考えたい!」と思考が暴走を起こしている。
だけど、そのトラップに引っかかってしまわないようにする以外に
テニスが上達する方法を僕は知らない。

「どうしたらうまく打てるだろうか?」
「どうしたらミスがなくなるだろうか?」

このようなことを考えたいけれど、
今はプレー中で忙しいので、
とりあえずボールに集中することとしよう。

「どうしたらうまく打てるだろうか?」
「どうしたらミスがなくなるだろうか?」
考えるのはひとまずプレーが終わったあとへ「先送り」することとし、
今はボールに集中してみようじゃないかという姿勢で臨むんだ。

もちろん、打っているうちに、
うまくいかないとグリップが気になったり、
テイクバックに違和感があったりすることもあると思う。

そういうときに、
「だから、こうしてみよう!」「ああしてみよう!」と
思考を進めてしまわないこと。

「グリップが気になる」でおしまい。
「テイクバックに違和感がある」のままでいい。
そうすれば、やがて気にならなくなるから。

思考は、
「今のミスを何も考えずにやり過ごすなんてトンデモナイ!」
「さあ、ミスした原因とその対策をしっかり考えるべきだ!」と、
強烈に君に迫りかかる。

そんな時も、とにかく「先送り」してあとでじっくり考えることとし、
今はボールに集中してみるといいよ。

 

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君へ023:できるはずの動作ができなくなるのはなぜ?

君は人前で、小島よしおの「オッパッピー」ができるだろうか?
君たちくらいの年代なら、まだやりやすいかもしれない。
だけど、中にはこんな簡単な動作なのに、
あるいは大人になると、
どうしても「オッパッピー」ができない人がいる。

やろうと思えばできるといっても、
実際にやるとなると、
ものすごい「抵抗感」を覚えるというのだ。

なぜだろうか?
ここに、テニス上達のヒントがあったりする(笑)。

なぜ、簡単にできそうな「オッパッピー」なのに、できないのか?
それは、「オッパッピー」を人前でやるのは恥ずかしいなどといった
心理的な「とらわれ」があるからだ。
このメンタルバリアさえなければ、「オッパッピー」は君にもできる(笑)。

その人自身は、「とらわれなんかない」と思い込んでいるかもしれないけれど、
できないということは、とらわれているのである。
何のとらわれもない完全なオープンマインドなら、
こんな単純なジェスチャーなのだから(小島よしおさん、ゴメン)、
できて当然のはずである。

実はテニスのスイングも、まったく同じである。
スイングなんていうのは、やろうと思えば誰にでもできる簡単な動作だ。
しかし試合でやろうとすると、
腕が縮こまったり、振り切れなくなったりするのは、
技術的な問題というよりも以前に、
「オッパッピー」を人前でやろうとするとできないのと同じ
「とらわれ」でがんじがらめになっている疑いがある。

つまり、「バックアウトするのはダメなこと!」、
「簡単なボールをネットするなんて嫌だ!」
「失敗する自分はみっともない!」などの
「とらわれ」が人それぞれあって、
ものすごくスイングすることに「抵抗感」が出るというわけ。

本来人間であれば、誰しも不可避であるはずのミスを
あたかも犯してしまえば人としての価値にまで影響が及ぶように解釈してしまう。

君もスイングがギクシャクするというのであれば、
もしかするとそういった結果や人の目やある種の価値観などに
「とらわれている」のかもしれない。
振り切れないのは、技術的な問題として捉えられやすいが、
実はまったくそうではないのかもしれない。


年を取るに従い、
いつの間にか色んな「とらわれ」はできてしまいやすいけれど、
できるだけ作らないことだ。
能力を引き出せない原因になる。

「オッパッピー」を抵抗感なくできるだろうか?
手足をスパッと振り切ることができるだろうか?
技術的な問題じゃないよね(笑)。

いつでも、何に対しても、なるべくオープンマインドでいよう。
そうすれば君は、抵抗感なく色んなことができるようになるよ。


ちなみに「オッパッピー」とは、
「オーシャン・パシフィック・ピース(太平洋に平和を)」の略だと、
この記事を書きながら学んだ。
案外深いんですね(笑)。

 

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君へ024:試合で緊張して実力を出せないだって?

「試合になると緊張して、実力を出せませんでした」
こういう選手がよくいる。

そんな君に聞きたい。
自分だけが緊張していると、勘違いしていないかどうか?

みんな緊張した状態で、何とか戦おうとしている。
なかには緊張で胃がキリキリ痛み出すとか、
ラケットを持つ手が汗でベトベトになるとか、そういう人もいるだろう。

まず、緊張するのは、自分だけではないと知ること。
自分だけが緊張していて不利、などとは思わないことだ。

特に第1試合ともなると、
試合会場にいる誰もが、緊張して結構カチコチになっているに違いない。
たとえ、リラックスしているように見える選手でも、
たとえ、カラ威張りしているような選手でも。

その上で、「緊張から逃げていないかどうか」、
今一度自分の胸に手を当て、問うてみてほしい。
「緊張さえなければ!」そんなふうに考えてしまって、いないかどうか?

緊張というのは人生の修羅場と同じで、
避けようとすればするほど怖くなり、心は苦しくなる。

逆に、「緊張よ、ドンと来い!」(笑)
こう構えている選手はどうか。
たいていは、「まぁ、何とかなったわ」という取り越し苦労に終わったりする。

そんな軽くはないかもしれないけど(笑)、
避けよう避けようとする人よりは、
実際よっぽど何とかなるものなのだ。

緊張はするとしても、
ごまかそうとか、見て見ぬふりをするとか、
そういうのがイチバンよくない。
緊張を、真正面から見すえるのだ。
そうだからこそ、腹もすわるし、覚悟も決まる。

こういうことわざがあるよね。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」。
怖い、怖いと思っていると、何でもないものまでが、
とても恐ろしいものに見えてしまうことの例えである。

逃げたらダメ。
「緊張さえなければ!」という思いが、過緊張を招いているのだ。

 

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君へ025:とらわれていないか?

自分はテニスが下手クソなころ、
散々テニスにこだわって、
人より多く練習し、人より多く研究したと思う。

特に、苦手なショットについては、
打てることにか、打てないことにか、
とにかくとらわれ、ゲームでも勝てなくてもいいから
「そのショットが打てること」の方を大事にしていた気がする。

でも結局は、打てなければ打てないほど、とらわれ、
とらわれるから、さらに打てなくなる。
その自信喪失がさらなるフォーム研究に拍車をかけた。

恐らく君のテニスが上手くいっていないとしたら、
こんな感じだろうというのはお見通しだ(笑)。

ツイートもしたけれど、
理想像を追い求めると、本当に人生全般が乗っ取られる。
思考も行動もテニスが中心になり、
他のことを楽しむ余裕がなくなるから、
テニス以外の営みが、例えば山に登るとか美術館に行くとかが、
無駄に思えてくるようになる。
そんなことをしているくらいなら、フォーム研究でもしていたいと。


自分もフォームについての知識なんて、
今でも恐らく、人一倍あるのだと思う(笑)。
これから流行ってくるのは、例えばローディングなんていうワードなんだろうかね。
今振り返れば、「なんて無駄なことをしていたのか」と、ちょっと前まで思っていた。
でも、決して無駄じゃなかったんだね。

そんな時代があったから、今があり、テニスゼロもできたのだから、
結局は人生に無駄なことなど何もない。
その時は、一見無駄だと思えるようなことも、長い目で見れば必然だった。

そして今、こだわらなくなって、
前に比べればプレーする機会は少なくなったけれど、
コートに立てば何も考えなくても適当に打てるし
「考えなくても」じゃなくて、「考えないから」だね(笑))、
テニス以外のいろんな営みにも、楽しみを見出せるようになった。


興味がない人にとっては、美術館に足を運ぶのは無駄に思える。
そんなことをしているくらいなら、フォーム研究でもしていたいと。
だが、足を運ぶことで絵のよさが分かるようになるのであって、
絵が分かってから美術館に行くのでは、
いつまで経っても絵画の楽しみは見出せないし、観賞眼も培われない。


さて、テニスに対する「こだわり」と言えば聞こえはいいかもしれないけれど、
上手く打てない人にとってそれは、
多くの場合「とらわれ」であるという見方が真実のはずだ。

それでテニスが上手くいくのならいいけれど、
実際には苦しみばかりを見出すテニス人生を送る。

もちろん、無駄なことなど何もないから
長い目で見ればそれはそれでもいいんだろうけど、
テニスをすることが、不平、不満の温床になっているのだとしたら、
それは現時点では残念であるに違いない。

君の周りを見渡してごらん。
テニスが上手な人というのは、
テニスに限らず色んな事に興味を持ち、人生全般を楽しんでいると思う。
またそのような姿勢は、結局はとらわれないから、
テニスもすぐに上手くなってゆく。

だけど渦中にいると、とらわれているっていうことにも、
なかなか気づけないんだ。
まぁ、大人の人にも言えることなんだけどね(笑)。

打てなければ打てないほど、とらわれ、
とらわれるから、さらに打てなくなる。
その自信喪失がさらなるフォーム研究に拍車をかける。
こんな悪循環に君は、決してハマり込まないことだ。

 

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君へ026:何のためにテニスをしているの?

君は何のためにテニスをしているのだろう?

誰かに勝つため?
何かの大会に優勝するため?

そのように答えるかもしれない。

それはそれで、君がそう考えているのなら間違いではないけれど、
勝つこと、優勝することは、「何のために?」と問われた場合、
本来であればそれらは目的ではなく、手段だ。

君がテニスをする本来の目的は、
テニスを通じて今を「楽しむ」ため。
このことを、決して片時も忘れてはならない。

勝つことのできない君は、
勝利というものがとても幸せそうに見えるかもしれないけれど、
勝てば勝ったで、次はもっとレベルの高い人に勝たなきゃ意味がないと思い始めて、
すぐに不足感を覚え、現状に不満になる。

優勝したらしたで、これも同じ。
次はもっと大きな大会で優勝したいと欲深くなり、
やはり不足感を覚え、現状に不満になる。

そうではなくて、大切なのは勝つこと、優勝することではなく、
テニスを通じて今を楽しむこと。
テニスを通じて幸せに気づくことだ。


どうしても、今を犠牲にして、将来の幸せを優先しようとしがちだ。
しかしそれでは、いつまで経っても、犠牲にされる今はどこか不幸だ。

フランスの思想家ルソーは教育論『エミール』の中で、
「子どもの将来の利益につながるといっても、
その子の今の幸せを犠牲にするような教育は行ってはならない」と説いている。
大賛成。
大切なのは、今、テニスを楽しめること。

つまり、今でしょ!(笑)


とはいえところが、勝つことや優勝することを目的化する人がいる。
そうなったら、その人は本当にタイヘンだ。
なぜなら、勝てなかったり、優勝できなかったりしたならば、
それはテニスを通じて不幸を感じることに他ならないから。

そして勝利や優勝をテニスをする目的にしてしまうと、
トーナメントというのは64ドローのうち63人(63組)がテニスを通じて不幸になる、
そういう構図になっている。

極論すれば、テニスをすること自体、目的ではない。
テニスは手段。
楽しむのが目的である。


サラリーマンをやる目的は、トップの社長になることではないだろう。
また、全員が全員、社長になれるわけではない。
そして社長になったところで、不足感を覚え不満になっていたら、世話ない。
そんな人はいっぱいいるけど(笑)。

手段を目的化してしまうと、
テニスをすることで、君は不幸せもなってしまいかねないということ。
実際、大人にはそのように感じている人がたくさんいる。
楽しむために始めたテニスなのに、
テニスに苦しみ、悩んでしまっている人がたくさんいる。

世間はそうして、勝利や優勝を特別に尊び、
誰も彼もに頑張れ頑張れと押しつけてくる。
一流大学や一流企業に入る、入れることに腐心し、そして今の君に犠牲を強いる。


とても大切なことだから、もう一度言う。
楽しむことが、何よりも大切。
だから、テニスをする目的というのを君に問うた。

そして、楽しめるようになると、
結果として、あくまでも副産物として、
勝てたり、優勝したりもできるようになってくる。

Wiiや3DSやプレステもそうだと思うけど、楽しめると集中するよね(笑)。
だから圧倒的に上達もする。

そして不足感を覚えず不満にもならないから、
勝利や優勝を、素直に喜べるようになるんだ。

 

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君へ027:キーワードは「現実」と「現在」

君はプレー中に「自分は思考なんてしていない!」
と言うかもしれない。
だけどテニスがやっぱりうまくいかないというのなら、
依然思考してしまっている可能性が高いと思う。

その結果、ボールのことを、
ありのままに見られなくなっている疑いがありそうだ。

ただし思考と一言でいっても、
大別すると2通りあるというのが、
今回伝える内容の趣旨になる。

ひとつは、
「テイクバックを早く引こう」
「身体の前でインパクトしよう」
「最後まで振り切ろう」などと意識する(できる)考えごと。

これは、自分が意識できていることだから、
当然自覚されやすい。
そして身体動作に意識が行っている分、
当然ボールには集中できにくいから、ミスを招く原因でもある。

こちらは「思考」の「考」と言えるだろうね。


そしてもうひとつ、
自分が意識できない思考というのがある。
実はこちらが少し厄介だ。

意識できる考え事は自覚的だから、
やめればすむことなんだけど
(一般的なテニス指導は、この部分でプレーヤーに思考を強いるが…)、
意識できない思いというのは限りなく無自覚に近いから、
自分でも非常に気づきにくい。

例えば自分では思考しているつもりはないのだけれど、
「苦手なバックに来てほしくない!」
「これは絶対決めなきゃ!」
「あー、なんかまたミスしそう!」という言葉にならない思い、
本当にないだろうか?

こちらは「思考」の「思」の方と捉えると、分かりやすいと思う。
そしてこれもボールへの集中を阻害するから
当然ミスを引き起こす原因になる。

こういった思いがあると、
「思い込みのフィルター」を通して見るがために、
ありのままにボールを見られなくなるというのが、
君のせっかくの能力が発揮されなくなるとても大きな理由になっている。

どういうことかというと、
思考によって感覚(五感)の働きが鈍ったり、
そのせいで情報を誤って受け取りかねないということ。

つまり君だけでなく誰であっても、
考え事をしていては、お皿を洗う水の冷たさを感じにくいし(触覚)、
心配事があっては、ご飯をよく味わうことができなくなる(味覚)。
それと同様にボールも、ありのままに見られなくなる原因に(視覚)。

自覚できない思いには、自分では本当に気づきにくい。
普通にプレーしている分には、ほとんどの人が感づいていない。
だから君も「思考なんてしていない!」と思い込んでいるというのは、
プレーヤー心理として当然のことと酌量はする。

だけど逆もまた真なりで、
例えば「うわっ、ボールがいきなり手元に来た!」と感じたり、
「え、こんなに深く飛んでくるの!」と差し込まれたり、
「もっと伸びてくると思ったのに!」と追いつけなかったりする
などということは、ないだろうか?

実はこれこそが、ボールをありのままに見られていないことの現れ。
自覚できなていない思いが頭の中にあることでボール情報の受信を見誤り、
具体的にプレー上の支障を招いている。
とすれば、「自分は思考しているかもしれない」と納得できるのでは?
(そしてまずは、自分が思考している現状を肯定することが、改善への第一歩になる)。


ここで役立つキーワードがある。
それは「現実」と「現在」だ。
この2つだけは、間違えようのない事実。

思い込みではなく、「現実」に即して動くこと。
そのためには、スプリットステップは動きをよくする身体動作の補助というよりも、
精神的に現実を見つめるための手段として使うというのがテニスゼロからの提案
(そうしないと、ステップすること自体に意識的になる)。

そしてもうひとつは、「現在」に合わせてプレーすること。
「現実通り」に似ているけれど、特に先走らずに、
ボールの「現在」を認識して動くというのがポイントになる。

当たり前のようだけど、上述した「思考」のせいで
実は多くの人ができていない。
「現実」と「現在」は、間違いなく事実だ。
つまり思い込みではなくこれに即してプレーすれば、間違えようがない。

「ああじゃないか」
「こうじゃないか」
「こうなるんじゃないか」
「こうすればいいんじゃないか」
「こうだったじゃないか」
という思考は、「現実的」ではなく、また当然「現在的」でもない。

言葉だけでは伝わりづらいかもしれないけれど、
現実と現在に即せぱ間違えようがないという、とてもシンプルな話。
そうすれば君はすぐにだって、
もっと自由に、より簡単に、プレーできるようになるんだけどね。


p.s.
福士加代子の銅メダル
「楽しむ」ことの力が発揮された力走だった。
「無欲で楽しむ」、これこそ、
楽しむことによって生じる「集中力」の成果だと思う。

 

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君へ028:この感覚がテニスを台無しにする

ミスするたびに
「うわ!」
「しまった!」
「何やってんだ!」

こんなふうに感じる感覚はないだろうか?
シングルスなら、自分に向かって「下手クソ!」「バカ!」と言ってみたり。
ダブルスなら、「パートナーにも迷惑をかけちゃって…」という感覚。

この感覚は、「罪悪感」
一見すると、罪悪感を感じるというのは悔い改める姿勢で、
模範的であるかのように映る、
あるい反省を通じて事態を改善できる力になると思いがちだが、
実はまったくそうではない。

なぜなら
「うわ!」
「しまった!」
「何やってんだ!」
と感じている状態の意識は、とても強い内向き
言い換えると、「自分のことしか考えていない」ということだね。

テニスで事態を改善する直接的に必要とされる力は、
必ず「ボール向き」の意識だ。

とにかく、ボール、ボール、ボール。
自分が「ああしてしまった」「こうしてしまった」
あるいは「ああしよう」「こうしよう」というのとは、基本的には関係がない。
むしろ感覚的な言い方をすると、「ボールと喧嘩する」ことになりやすい。


もしくはダブルスでパートナーに「申し訳ない」と思う気持ち。
一見するとこれも、パートナーを気づかう模範的な姿勢に映るが、
申し訳ないと思う「できない自分」に意識が向き、
かえってパートナーに迷惑が及び続ける。
なぜなら、意識が内向きである限り、
ボールからは注意が逸れ続けるのだから。

勉強でもそうなんだけど、
「0点をとってしまった…」と自分を責めるのではなく、
親に申し訳なく思うのでもなく、
さっさと勉強に集中することだね(笑)。


テニスはミスのスポーツ。
テニスをしていると、あらゆる自分のミスに罪悪感を感じがちになる。
また、勝利至上主義が支配的な雰囲気であるために、
そのような感覚の押しつけが強調されがちでもあるのだろう。

「ミスする→内向き→またミスする→さらに内向き」という悪循環に、
テニスが難しいと感じられる構造がある。
ともすると「外(ボール)向き」の視点が、すっぽり抜け落ちるからだ。

ミスするたびに、「うわ!」「しまった!」と言ってしまっていないだろうか?
コートサイドでテニスを「聞いている」と、
「ゴメン」「悪い」「あれ〜」「おかしいなぁ」のオンパレードということも(笑)。
(ちなみに、同じようにミスしても、それらの発言が極めて少ないのが「プロ」である)。

無理やり言葉を押し殺す必要はないのだけれど、
つい連発してしまうというのなら、
「テニスの楽しみ方」を誤解している(勝利至上主義)ために
なかなか上達できないという見方ができると思う。
(勉強も結果ばかりを重んじる雰囲気が支配的になると、
同じ理屈で楽しくないから、真の学力は培われない)。

罪悪感は、意識を内向きにする力として非常に強く作用する。
テニスで罪悪感を感じている暇はない。
その暇があったら目の前のボールに集中するというのが、
結果的にミスを減らしてパートナーにも迷惑をかけずにすむ、
本当の意味での、改善になる。

 

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