報告内容一覧

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克服に向けて001:現状の不具合を見直して、より自由自在に振る舞えるようになる
克服に向けて002:無事、笑顔でテニスを楽しんでいる
克服に向けて003:プロ野球選手がやめる原因の8割はイップス
克服に向けて004:「アレクサンダーテクニーク」
克服に向けて005:イップス実話
克服に向けて006:もう一度気持ちよく普通のラリーがしたい
克服に向けて007:突然フォアハンドがバドミントンのように手首を使った動きになった
克服に向けて008:サーブもイップスになってしまった
克服に向けて009:ソフトテニスイップス
克服に向けて010:少し救われた気持ちになった
克服に向けて011:こうすればよくなる系の思考にあらがえない
克服に向けて012:足るを知るを実践しようとしているのだが
克服に向けて013:フェデラーに学ぶ「しない」選択
克服に向けて014:現実とイメージのズレがなくなれば普通のラリー練習でも違和感なく打てる?
克服に向けて015:球出しが上手くいかないのもイメージのズレ?
克服に向けて016:ジストニアの方ではないか?
克服に向けて017:イップスや風邪だけではないという普遍性
克服に向けて018:イップスを緩和する「良薬」があった!
克服に向けて019:これで不安や緊張はなくなります
克服に向けて020:イップスは「病気」と位置付けた方が順調に治癒する
克服に向けて021:無自覚的な期待に注意する
克服に向けて022:一番の課題は、フォアハンドのイップス

イップス相談

イップスに関するお悩み、克服体験などについて、こちらまでお寄せください。
info@tenniszero.jp

 

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO トップページ
http://www.tenniszero.jp/

イップスに関する記事

イップス克服へ苦闘
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO36696930S1A121C1000000/

イップスの深層
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2017/05/25/___split______split_5/index.php

ひどい時は「投げた」と思った球が手を離れないこともあった
http://news.livedoor.com/article/detail/15190794/


フォーム変更からイップス
https://www.nikkansports.com/baseball/column/yips/news/201806300000053.html
(※危険なフォーム矯正がイップスを助長した一例。ただしバックナンバーの記事は鵜呑みにすることなく、距離を置きながら読まれますように)

イップス関連書籍

空中ブランコ
飛べなくなった空中ブランコ乗り、先端恐怖症のヤクザ、イップスにかかった野球選手などを、精神科医・伊良部一郎が、突飛な言動と破天荒な手段で治療する物語。イップスを笑い飛ばせる1冊。

克服に向けて001. 現状の不具合を見直して、より自由自在に振る舞えるようになる

テニスゼロ
吉田様

お世話になっております。
※※※※です。

最近のメール相談で、フォアのイップスについての相談がありましたが。
回答で、イップスはただ治るだけでなく、
「現状の不具合を見直して、より自由自在に振る舞えるようになる」とのこと。

今までも何度かありましたが、久しぶりに、回答を拝見して涙が出てきてしまいました(笑)。

自分がまさに、そうであったし、また今現在そうなっております。
テニスは自由自在ですし、いろんな方々にテニスに誘われる機会も増え続け、本当に人間関係に恵まれております。ストレスも全くありません。

また、ここ数年は、食べたい物を好きな時に好きなだけ食べても、体重も健康状態も変わりませんし、1日たりとも体調不良になりません。


テニスも「なんとかしようとしない」がモットーです。
これからも、フォームも、プレースタイルも、球の質もスピードも、勝手に変化し続けていくと思います。

今となっては、過去にイップスだったことを誰にでも話せて、笑い飛ばせます。(全球スライスで試合、万年初戦負け、球出しすらまともにできなかったんですよ、どうしようもないですよねーなんて(笑))

心から「イップスになって良かった」と言えます。


テニスがうまくいかない全ての人達に、私と同じ経験をしてほしいと願っています。

これからも微力ながら応援しておりますm(__)m


回答
私がなぜに、
これだけイップスについて明晰性を保った描写できるかと申しますと、
もちろん私もかつて、イップスだったからです。

遅ればせながら、このサイトを通じてこうして公言したのは、
恐らく初めてではないでしょうか。

そんな経緯があり、今のテニスは自由自在。
そしてご指摘くださっているのと同様、
私も食べたいだけ食べても太らず、体型も健康状態も変わりません
(体重はここ10年ほどか計っていないので、よく分かりません……)。


イップス。
また発症したいとは思いませんけれども、
経験できて良かったと、思っています。

「球出しすらまともにできなかった」というのも同様。
タイミングとか、そういう以前に、
腕に電流が走るような感覚を覚え、とっちらかすんですよね。

きっとこれを読んでくださっている方々も、
「あるある」と、うなづいていらっしゃる。

だけど地面に落として、
「トトン」のショートバウンドで出したら上手くいったり……。
これが、『究極のテニス上達法』のルーツだったのでしょうか?

とはいえ渦中にいる人にとっては深刻なはずですので、
これからも、ご一緒に解決の道筋を分かち合えればと思います。

そこで「テニスゼロ・イップス友の会」をここに発足し、
悩みや克服法について、自由に語り合える場として役立てていただきく存じます。
早速ですが友の会のモットーは、「何とかしようとしない」。
(すると、どうにでもなる!)

練習だと、バカスカ打てるのに、試合になるとテンでダメ。
そのような共通点を洗い出せば、
克服できるセオリーは見出せるのです。

ちなみに私が経験したのは、フォアイップス、球出しイップスです。
サービスのトスイップスについては、研究を深める必要性を感じています。

またテニスだけではなく、投球イップス、パターイップス、
ダータイティス(ダーツのイップスプレーヤー)などからの知見も求めたい。


ご指摘いただきましたように、テニスに、誘われますし、「誘えます」。
イップスだった頃は見知らぬ人をゲームに誘うなんて、
まさかできなかったのが、それがバンバン誘えるようになる。

すると『集中力のトレーニングBOOK』で申しています通り、
「環境による適応」がよりダイナミックに起こるといった具合に、
すべての説明がつくのですね。

ナンパというと、チャラい印象かもしれませんけれども、
私はテニスを通じて皆様をお誘いしているしだいです(笑)。

 

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克服に向けて002.無事、笑顔でテニスを楽しんでいる

テニスゼロ
吉田様

お世話になっております。
イップス友の会、微力ながら応援しております。


以前、トスイップスだった方の相談メールがありましたが、
(若い時にトスイップスになりつらくてテニスをやめた、というような内容です)

この方は、久しぶりにテニスをやりたいとのことで、偶然テニスクラブでお会いした方でした。
私がテニスゼロを紹介しました。
そういえば、紹介した翌週にはその方はゼロテキストを全て購入しており、びっくりしたのを覚えています(笑)。


トスイップスというものを、このとき私もはじめて見たのですが、
当初は全然トスがまともに上がらず、全球ダブルフォルトでした。
ストロークなどは問題なかった(むしろ上手い)ので、もちろん技術がないわけではありません。

今でも同じテニスクラブに所属しており、たまにご一緒しますが、無事、笑顔でテニスを楽しんでおります。



一方、どうしても上手くいかずにテニスをやめた方も何人もみました。
テニスをやめないまでも、私のアドバイスでは効果がなく、楽しめていない人は未だにいっぱいいます。

人が変わる、いうのはこれまでの価値観・生き方を否定する部分もあるので、
本当に難しいと痛感しております。

また、自分が経験者だからなのか、
今上手くいっている方、いっていない方、今後上手くなりそうな方、苦労しそうな方が何となくわかりますよね。



全員で協力して上に行く、という理想の実現はなかなかに難しいですが、
少しずつでも共感してもらえる同士を増やしていきたいと思っています。


回答
私が「イップスは克服できる」と申し上げます根拠は、
人は、必ず、更新され続けるからです。
死ぬ直線まで変わり続けます。

よく言われるのが、
人の身体は部位にもよりますが1カ月から1年で、
すっかり入れ替わるという新陳代謝。

身体だけではありません。
心だって、瞬間瞬間変わります。

優しい性格というのはありません。
ある人に対してその時にできる条件が整えば、
優しく変化します。

怒りっぽい性格というのもありません。
ある人に対して、そのような条件が整った時に、
怒りっぽく変化します。

イップスだってそうです。
発症するのは、そのような条件が整った時だからです。

ところがイップスになると、「イップスの自分」という、
何か確固たる変わらない自分がいるかのように錯覚しがちです。
その錯覚が、さらなるイップスを更新します。

食べ物が変われば身体が変わるように、
学ぶ環境が変われば症状も変わります。
では、どうしてイップスが治らないのか?

こんなことを言うと叱られるかもしれませんけれども、
本人が本当は、「治りたくない」から。
これが答えです。

「そんなことはない!」
「こんなつらいんだから、絶対に治りたいに決まっている!」と、
思い込んでいるかもしれません。

しかしそこは、「自己欺瞞」という心の「だます性質」がある。
自分について、本当のところを分かっていないのです。
おっしゃる通り、ここが、
「これまでの価値観・生き方を否定する部分」に該当するのだと思われます。


さてここからは、
イップスを発症した方に向けた、
克服のための具体的なアドバイスを綴ります。

上記のとおり、「自分について分かっていない」というのが原因。
とはいえ、自分について分かろうとして、
過去の生い立ちを振り返るのは得策ではありません。
期間が、長すぎるからです。

いえ、1年、1か月、1日だって、長すぎる。
自分について、本当に明確かつ具体的かつ客観的に分かるには、
「今、ここ、この瞬間」の自分であれば、間違いがありません。

これが、自分について分かる「唯一の方法」です。
しかし、思考や感情といった捉えにくい対象について分かるには、
慣れないと難しいでしょう。

ですから『集中力のトレーニングBOOK』で説明されているような、
「座る」「立つ」「歩く(右足・左足)」といったような動作的な対象から取り組むのが、
段階的かつ速やかに、イップスを克服するための手ほどきとなる。

食べ物が変われば身体が変わるように、
学ぶ環境が変われば、症状も、物の見事に変わります。

 

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克服に向けて003:プロ野球選手がやめる原因の8割はイップス

テニスゼロ
吉田様

お世話になっております。

イップスについて、興味深い記事を見かけました。

https://sportiva.shueisha.co.jp/smart/clm/baseball/npb/2017/05/25/___split______split_5/index_3.php

「プロ野球選手がやめる原因の8割はイップス」だそうです。

イップスの程度や基準など、微妙に個人差もありますので正確なところはわかりませんが。
プロ選手ですら(だから)、上手くいかずに悩む人が多いということでしょうか。

イップス克服の体験談や治療方法論については色々と調べているのですが、未だ(テニスゼロ以外で)根本的なイップスの原因(欲、怒り)についての言及には、出会ったことがありません。

つまり今後も、各スポーツで上手くいかずにイップスになる人はおそらく増え続けるのかと。

うーん、なかなか根深い問題ですね。


回答
イップスを理由に引退を余儀なくされたゴルフのトミー・アーマー。
この事例が、イップスという用語が市民権を得たルーツであると考えられているそうです。

テニスでは、アンナ・クルニコワのトスイップスが有名。
ほかにも、ギレルモ・コリアも同様のトスイップスで、
選手生命を断たれたと言います。

おっしゃるとおりプロ「だから」、イップスになります。
初級者は、イップスになりません。

ご紹介くださいました記事が秀逸なのは、
ノーコンとイップスとを、区別している見方だと思います。
初級者のノーコンと、上級者のイップスは、似て非なるもの。

現象面では、
ボールが明後日の方向へ飛んで行くという点で同じなのですれども、
両者の心身に生じている反応はまったくの別物です。

たとえるならば、
新品のコンピュータと、
使い込んだコンピュータの違いに近いでしょうか。

新品のコンピュータには、
アプリケーションなどがまだあまり入っていませんから、
最初は使い勝手が悪いけれど、
反面、いろんな情報をものすごいスピードで処理できます。

これが、初級者。
コントロールする能力はまだないけれど、
新たな経験を取り込んでどんどん上達していきます。

一方の使い込んだコンピュータは、
いろんなアプリケーションがインストールされていて、
やりたいことが思うようにできます。

だけど干渉し合うアプリケーション同士によるバグが生じる場合があります。
そうなると、能力は豊富に備えているのに、処理を実行できなくなるというふうになる。
イップスとは、この「バグ」なのです。

コンピュータ「ウイルス」ではありません。
何かしらの外力に感染するのではなくて、
自分の中で生じる不具合です。

たとえば失礼な態度の人に対して、怒るとするでしょう。
この場合、失礼な態度の人(自分の外側)に、
怒る原因があると考えるのが一般的な解釈かもしれません。

「挨拶もロクにしないなんて、責められて当然だ!」といった具合に。

しかし心の本質に差し迫るならば、自分の怒る性質の方が原因で、
それが、失礼な態度の人に反応している、と見るのです。

それが証拠に、失礼な態度の人に接触したとしても、条件が変われば怒りません。
3億円の宝くじが当たった直後だと、どんなに失礼な態度を取られても、
「どこ吹く風」ではないでしょうか?(笑)。

つまり原因は、外部の対象にあるのではなくて、内部の性質にあると見る。
これが不具合を起こすから「バグ」なのです。

イップスが、外的な何かに起因すると考えているうちは、克服できません。
たとえば「道具を変えたら治る」とする提案を聞いたことがあります。
ラケットを変えるとか、ストリングを変えるとか、
テンションを変えるとか、グリップの太さを変えるとか。

しかし、外的な何かを変えても、やはり治らないのですね。
一時的には上手くいくような気になる場合もたまにありますけれども、
バグが残っている限り、それは文字通り一時的です。

もっと言えば、身体も外的な対象です。
ですから、手首を固めるようにフォームについて工夫してみたり、
あるいは、腕が勝手に動くからといって器具で固定してみたりしても、
バグは残ります。

では、バグとは何かというと、おっしゃるとおり「欲」と「怒り」です。
さきほどは失礼な態度の相手を例に「怒り」について説明しましたけれども、
ここでは「欲」について申し上げますと、
3億円という外的な対象があるから、むさぼりたくなるのではなくて、
むさぼりたいた心の性質があるから、
3億円が当たる宝くじの情報に接触すると買いたくなるのです。


さて、イップスという得体のしれない「怪物」を、
どうにかしようと暗中模索するのは危険です。

しかしイップスとは「バグ」であり、
それは「欲」と「怒り」というふうに手のつけられる具体的な問題へと落とし込むならば、
何かしら対応の仕方が見えてきます。

で、ふり出しに戻しますけれども、初級者ほどテニスに対して「欲」と「怒り」がない。
バックアウトをしても、「テヘへ、しまったな〜」などといって、笑って済ませられます。

ところが上級者になればなるほど、バックアウトが「許せなくなる」。
何だか、バックアウトが自分の能力や人間性の至らなさを暗示しているかのように感じます。
何だか、対戦相手にもバカにされているような気分に陥り、怒りを覚えます。

ですが先述しましたように、怒りの原因は外部の対象にあるのではなくて、
自分の怒る性質がバカにしている(と錯覚する)相手に反応している、と見るのです。

ですから、怒る性質が穏やか〜になれば、イップスは克服されます。
ですから、むさぼる性質が穏やか〜になれば、イップスは克服されます。

いえそれだけではなく、今までの生きづらさの苦悩が克服されるから、
イップスには「なるだけの価値がある」と、いつも申し上げています。

「泥池から蓮の花が咲く」ということが、本当に起こり得る教えのとおりです。

情報提供ありがとうございました。
いつも気にかけてくださり感謝申しています。

 

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克服に向けて004.「アレクサンダーテクニーク」

「アレクサンダーテクニーク」をご存知でしょうか?

舞台俳優として有望なキャリアのスタートを切った、
フレデリック・マサイアス・アレクサンダー。

しかし本番になると「なぜか」発声が上手くできなくなる、
原因不明の症状にさいなまれたと言います。

役者として致命的な問題を抱えた経緯があって取り組んだという、
テクニークの開発背景を鑑みますと、
恐らくテニス以外にもあらゆる競技を通じて、
「なぜか」できなくなる「イップス」と親和性が高く、
習熟すると、「克服のための大きな一歩」になるのではないかと睨んでいます。

「動こうとすると、不必要な反応が生じ、過剰な緊張が生じる。
それが遂行しようとするプレーの自由度を奪う」と説かれます。
こんな時、緊張を押さえようと「する」のは、得策ではない。

テクニークの神髄はというと、「しない」こと。
日本でその指導に従事するジェレミー・チャンスは、
「しないとは、することをやめて、
(不必要で有害な)収縮が起こらなくする」と説明しています。

一方では、「西洋の禅」とも称されるという「アレクサンダーテクニーク」。
たとえば習慣的に動いてしまう(携帯が鳴ったら思わず端末に手が伸びる)などの
行動に対して、
自覚的になるのが「インヒビジョン」というメソッドなのだそうです。

これって、何かに似ていませんか?

そうです、そうです。
行為・行動をそのつど実況中継して瞬間ごとの「今、ここ」に気づき、
脳細胞を活性化させる「ヴィパッサナー」に近いと思うのです。

「インヒビジョン」についてアレクサンダーでは、
「意識の空白を作る」と説明されていますが、
空白があると、そのスペースに「気づき」が生じると示唆されます。

一昨日のメルマガでご紹介しました、
「しない」「捨てる」「スロー」の頭文字を取った『3S』についても、
行動指針としてお役立ていただければと思います。

 

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克服に向けて005:イップス実話

今回はイップスについてこんな動画を見つけました。リンクが上手く貼れなかったので、ユーチューブのM-Tennis Channel の「イップス実話」というところから見れます。
この方はテニスを楽しむことが大事だとおっしゃっていました。何か参考になれば幸いです。

ちなみに昨日壁打ちに行ってきたのですが、壁打ちですらフォアハンドが安定しませんでした。とくに高いボールホームランしてしまうことが多かったです。
僕もイップス気味なのかもしれません。

何もしない、食禅、歩行禅などまた実践し直しているところです。


回答
ビデオの中でも語られていますが、
ある1ポイント(1ショット)をきっかけに、
イップスになるという人が少なくありません。

やっぱり「フォア」です。
しかも決まって余裕がある時で、
ショートバウンドイップスや、バックハンドイップスなどは、
聞いた試しがありません。

例えばですが、
大坂なおみに負けたセリーナ・ウィリアムズの最後のフォアなどは、
その引き金になりやすかったりもします。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=14&v=HFqmRvmbhY4


「楽しむことが大事」、その通りなのでしょう。
しかし普通の思考のままでは、
「ミスショットばかりなのに楽しめるはずがない!」
「苦しい!」というのが、一般的ではないでしょうか?

『楽しもう。テニス』というタイトルの拙著は、
イップスを克服するために綴られたような内容です。
イップスの人で、今後もテニスを続けていくならば、
「欲しいテキスト」というよりも、「必要なテキスト」です。

それゆえ、イップスに罹患していないプレーヤーにとっては、
やや押しつけがましい内容を含むためウザい印象かもしれません(笑)。
普通にテニスが上達するだけなら、基本の『3テキストブック』だけで十分です。


『楽しもう。テニス』の中では、
「万事塞翁が馬」を紹介するくだりがあります。

ラッキーと思える体験も、アンラッキーの引き金かもしれせん。
アンラッキーと思える体験も、ラッキーの引き金かもしれません。
「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」とも申します(笑)。

つまり、物事に良し悪しという価値はなくて、主観にすぎず、
それが証拠にビデオの中の語り手も、
イップスを経験して、イップスのおかげで、今の境地に達したと言えます。
もちろん今の境地も、良し悪しの価値はないのですけれども。

ですから、何があったとしても、
落ち込む必要も浮かれる必要もなくて、
淡々とやり過ごせばいいのです。

『楽しもう。テニス』では、
打った瞬間に「うわっ!」「しまった!」と思っても、
うなだれない、天を仰がないようにお願いしています。
そうしないと、自分が打ったボールの行方を見続け、見届けられませんからね。

「万事塞翁が馬」です。
何があったとしても、落ち込んだり浮かれたりせず、
淡々と、飛んで行くボールの行方を見続け、見届ければ、フィードバック制御が機能し、
やがてピンポイントのボールコントロール力が自然に培われます。
(逆に、右に飛んだからもう少し左へ、高すぎたから低めを狙う、など、
不自然な努力をするとコントロールはひどくバラけます)。


エクササイズ目的、
あるいはボールを見送る実験をする(『新ボールの見方』)以外には、
「壁打ち」は、お勧めしない立場です。

これをテニスと思って壁打ちのつもりでオンコートに臨むと、
ほとほと散々な目に遭います。

だけどイップスの人ほど、
壁で自信を取り戻したくなって、オンコートで自信をなくし、
また壁に戻ってくる「壁生存」に陥りがちです。


イップスというのは一言でいうと、「こんがらがり」です。
壁打ちが現時点では正しいと思うから、壁打ちに勤しむのでしょう。
けれども、オンコートでは通用せず、
ならば「メンタルが弱いのか」「フォームがマズいのか」「トラウマのせいなのか」などと、
これが正しいと主観的な判断をする方向性について、考えを深めてしまいがちなのです。

すると、最初に糸を掛け違えている場合、余計に「こんがらがり」がひどくなる。
強引に引っ張ればより固く締まり、
柔らかくほどこうとしても、糸口が見つかりません。

片や「何も考えていなさそうな人」が、
隣のコートでは超楽しそうにテニスをプレーしているのです(笑)。

ですが、何も考えていない「から」テニスが上手くいくという、
一般の認識とは真逆であり、これが「万事塞翁が馬」的である。

脳というのは小賢しい器官で、
そのようにして主観的な判断で私たちを巧妙にダマします。
ですから、主観を破り、客観を育む「何もしない」「食禅」「歩行禅」の練習に、
継続的に勤しまれますように。

これらは本来、ものすごく効果があるもので、
精神も肉体も洗練されますし、ストレスなども雲散霧消。
心の柔軟性、感受性が著しく高まり、対応力もアップします。

「万事塞翁が馬」。
イップスの時ほど(今はとてもそうとは思えないかもしれないけれど)、ラッキー。
それまでの主観を打ち破る、絶好のチャンスなのですから。

 

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克服に向けて006:もう一度気持ちよく普通のラリーがしたい

こんにちは。現在、フォアハンドで悩んでいます。
ただいま大学2年生で、テニス経験としては、小学校で硬式3年間、中学校軟式3年間、高校で硬式3年間、大学で硬式1年間なので、同じ年齢の人たちに比べると少し長いくらいだと思います。
しかし、高2の秋のころの試合からフォアハンドが全く打てなくなり、試合には勝てず、練習ではラリーが続かなくて相手に迷惑をかけたりと、テニスが楽しくなくなりそうです。
 練習でたまに調子がよくストロークが打てることもあるのですが、試合では必ず打てなくなります。スライスはそこまで症状が現れないので、現在、フォアは全部スライスで打ってなんとかすごしてます。
この状態になってから色々と調べたりしました。そして、イップスというものを知りました。実際に自分がイップスかどうか分かりませんが、症状はよく似ており、そうなのではないかと思っています。
先輩や同期に言っても、気合いが足りないとか、足を動かせなどと言われておしまいです。
フォームを矯正しようとグリップを変えたりしましたが、少しの期間良くなってもまた同じ症状がでます。
もう自分ではどうしたらいいのか分かりません。テニスをやめようかなと何度も思いましたが、テニスは大好きだし、このままやめてしまったらそれは逃げなのではないかと思ったで、やめませんでした。
もう一度気持ちよく普通のラリーがしたいです。よろしくお願いします。


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回答
イップスほど誤解されている病気は、多くありません。
いわく
「気合いが足りない」「足を動かせ」のほかにも、
「イップスなんて、気持ちの持ちようだ!」
「リラックスすればいい!」
「単に練習不足だ!」
「努力が足りない!」
「意志が弱いんだよ!」
「下手なだけなんじゃないの?」云々……。

このような指摘や思い込みを信じる場合、イップスという病気は治りません。
しかし、イップスを患った本人はもとより、
周りの人たちも、その程度の認識がほとんどでしょう。

こういった指摘、思い込みが、
どれほと治療を妨げるかについて、知っていただきたいのです。

残念ながらイップス治療の専門家は、ほとんどいません。
むしろ上記のようなアドバイスで患者が、
さらに追い込まれるケースも少なくありません。

病気ですから、治ります
(正確に言うと元通りに戻るのではなく、成長します)。
ただし、発熱を自分の意思で下げられないのと同様に、
病気ですから、症状そのものについては直接的にコントロールできません。

つまり、腕が勝手に動く、あるいは勝手に止まるイップスの人が、
腕を止めたり動かしたりする症状をコントロールしようとするのは、
端から「無理」なばかりか、「逆効果」です。
できない自分を再確認して不安を募らせるだけだからです。

そう、イップスは、不安の病気です。
ですから、安心できると治療は飛躍的に進みます。
「フォームがどうこう」などでは決してありません。

そのためには、テニスゼロにこうしてご相談いただくほかにも、
周りの人たちに気持ちを聞いてもらえる働きかけが、何よりも有効です。

ただし先述しましたように、
症状そのものはコントロールできないのですから、
話題にしないでください。

周りの人たちに気持ちを話して、
「それはつらいね」「誰でも不安になるよね」などと、
聞いてもらえればもう「十二分」です。

ですから、ご自身から「イップスはどうやったら治る?」
「どうすれば腕が暴れなくなる?」などの話の振り方は、
(どうしても気にはなりますが)慎まれますように。

どうせ「リラックスすればいいんだよ」などと言われても、
「それでもし、また腕が暴れたらどうしてくれる!」といったように、
却って不安が煽られかねません。

ですから、周りの人たちに打ち明ける時にも
(打ち明けるのが苦手なのも、イップスになりやすい人の特徴ではあるけれど……)、
「アドバイスはいただかなくて構わないので、聞いてもらえるだけでありがたい」と、
事前に伝えておくと「安心」です。

また周りの人たちも下手にアドバイスしようなどとせず(それは逆効果になるので)、
「つらいよね」「何でも言ってよ」「協力するさ」などの寄り添う姿勢が、
いかに治療を後押しするかを理解していただきたいのです。

私自身もイップス経験者ですし、
テニスゼロにはイップスを克服した人たちも結構、集っています。
なので私たちは、あなたの不安な気持ちが痛いほど分かる。

ですから、話して楽になれそうなら、何でもいいから話してください。
またのご連絡をお待ちしています。

 

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克服に向けて007:突然フォアハンドがバドミントンのように手首を使った動きになった

初めまして。

私は中学校からソフトテニスを始め、高校では全国2位にもなったことがある強豪校にいき毎日練習をしていました。

まったく問題なかったのですが、高校2年生半ばぐらいから突然フォアハンドがバドミントンのように手首を使った動きになってしまうようになりました。これは自分で意識してるわけではなく、今まで通り普通に打とうとするとそのような打ち方になってしまい、まともにボールが打てない状況でした。その後もそれが続き、3.4ヶ月くらいかかってやっと打てるように戻りました。

最近、イップスという運動障害を知り、もしかして私もイップスだったのではないかと思ったんです。周りにイップスの経験者がいないため、意見を聞けないのですが、これはイップスだと思いますか?


回答

「戻った」というのであれば、

あえてイップスだったかどうかを顧みる必要性は、

あまりないかもしれませんけれども、

●初級者の単なる未熟ではなく、上級者による強烈な違和。

●フォアに出ている。

●そして文面を拝察する限りあなたは「きちんとした人」。

このような特徴を踏まえますと、イップスだった、かもしれません。

 

周りにイップスの経験者がいないため、意見を聞けないというよりも、

周りに心配や迷惑をかけずに自分の努力で何とかしようとする頑張り屋さん。

 

その不安な気持ちを、

こうしてメール相談などを利用し他人に伝えられるようになると、

今までの日常的な「生きづらさ」にも、

イップスを通じて「革命」を起こすことすらできるでしょう。

 

さて「戻った」というお話ですが、

では、どのような経緯をたどって、あるいは何をきっかけに「戻った」か、

ご自身が克服された経験について知りたい・学びたいという人々は、

テニスゼロの訪問者に限らず、世の中にいっぱいいます。

 

本当に、今日にも「テニスはもうやめよう」と考えている人たちです。

でも、本当は好きだからやめられずに苦しんでいる人たちです。

そんな人たちにとってあなたは、今や「希望の星」です。

 

イップスを克服できた秘密を、秘密とせず、

惜しみなく開示していただければ、

その与える「お布施の威力」によりご自身は、

ますます上手く行き始めるということを、一応、付け加えておきましょう

(強制ではありませんよ)。

 

「イップスは治らない」などと脅す人が(指導者を含め)いますが、

そんなことはありません。

あるいは「気のせいだ」「練習不足だ」「リラックスすれば大丈夫」などという、

アドバイスや、非難、あるいは気休めも、逆に不安を煽ります。

 

繰り返しになりますが、

周りにイップスの経験者がいないため、意見を聞けなかったのではありません。

ご自身が周りに心配や迷惑をかけたくない頑張り屋さんだから、聞けなかったのです。

 

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克服に向けて008:サーブもイップスになってしまった

吉田さん

こんにちは。※※です。
あれから、フォアハンドは相変わらずひどく、治る見込みがないので、またイースタングリップでとりあえずしのいでます。
ただ、これも長く続かないと思いますが。

今回はサーブもイップスになってしまいました。トスイップスとサーブのイップスが組み合わさったような感じで、トスもまったく安定感がなく、ものすごくギクシャクしたスイングになってしまいました。手首を以前痛めたので、手首に負担をかけないで打つスイングで打とうとしたのも原因の一つかもしれませんが、以前から兆候はありました。インパクトが全く安定せず、どこへコントロールされるのか分からない状態です。

フォアハンドのみならずサーブもイップスになり、少し絶望的な気持ちになりました。このまま一生治らないのではないかとも思ってしまいます。ゲームどころではないので、とてもゲームしているサークルや大会にでれそうにありません。
こういうとき、どうしたらいいのでしょうか?

どうかよろしくお願い致します。


回答
イップスについて私はよく、「絡まった糸」だと例えます。
解決の糸口が、見つからない。
かといって、強引に引っ張れば一層強固に絡み合う。

こんな時にどうすればいいかというと、どうにかしようとせず、
まずは現状をありのままに把握することです。

糸の絡まりも、どうにかしてほどこうと、もがけば酷くなるばかり。
どこがどう絡まっているのか、
現状を正確に把握する観察・客観性により、解決の糸口を見出せます。

絶望的になるのも、無理はありません。
「こうなったらいい」と楽観視せず、
「こうなったら嫌だ」と悲観視もせず、
現状を正確に把握することが第一歩です。

その上で逆説的に聞こえるかもしれませんけれども、
イップスについて「一生イップスでもいいや」と受け入れれば、そのうち治ります
(もと通りに治るというより、より優れた柔軟性や対応力すら培われます)。

イップスを、受け入れる。
「えっ、それの何が問題なの?」という立場です。

今は恐らく、イップスを「嫌悪」していらっしゃるでしょう?
それも当然の反応です。
しかし実際には嫌悪するせいで、余計に囚われもします。
すると正確な現状の把握は叶いません。
イライラしながらでは、絡まった糸口が見つからないのです。

いつも申し上げます通り、
イップスの症状には、直接的に手をつけません。
腕が勝手に暴走する、勝手に固まるからといって、
無理に止めようとしたり、動かそうとしたり、しないでください。

まったく安定感がないトスを、安定させようとしないでください。
ものすごくギクシャクしたスイングを、滑らかにしようとしないでください。
どこへコントロールされるのか分からないボールを、
コントロールしようとしないでください。

イップスさえ治ればそれでいい、などと思い込みがちですが、
それは本質的な問題から一時的に目を逸らす対処療法です。
そこにこだわっては、やがてぶり返し、
囚われが強くなる分、より苦しくなります。

当初のイップスはフォアだけだったのに、
囚われると、トスやサービスにも転移するようなものです。

それよりも、「イップス、ノープロブレム!」と、
気楽に捉えられるようになる「フレームワークのリフレーム」が有効です。

例えば乗る予定だった電車に、寸でのところで乗り遅れると、
大抵の人が「しまった!」などと、無自覚的に反応するでしょう。
これが既存の(嫌悪の)フレームワークということです。

この場合、リフレームするにはまず、
「しまった!」と反応している現状に気づかなければなりません
(言うまでもなく、「怒り」のエネルギーを蓄積しているのですから)。

「気楽さ」こそ、最も肝要です。
イップスが重症化する場合、物事を、出来事を、結果を、
(人の目を気にするせいもあって)「重く」受け止めすぎるきらいがあり、
それは一面では、もちろん真面目で強い責任感の表れではあるものの、
重すぎる負荷がかかると、物理的にも精神的にも押しつぶされてしまいます。

物事を、出来事を、結果を、必要以上に「重く」受け止める傾向性は、
イップスに限らず色んな局面で苦しみを作り出しはしないでしょうか?
もちろん、「重く受け止める自分はダメだ!」などと、
ここでも重く受け止めないでください(笑)。

「今は、重く受け止めちゃているのかぁ」みたいに、
軽い気持ちで現状の把握に努めると、先々好転してきます。

なのでイップスは、
好転するきっかけの「糧」としてお役立ていただけますと、
イップスに「なる」「なった」だけの価値アリです。
イップスが、生き方を教えてくれる「先生」とでも言えましょうか
(当然すぐに、そのような理解・実践ができるわけではない現状も踏まえます)。

上手く付き合っていただければ、生来の真面目、強い責任感を備える一方、
より優れた柔軟性や対応力すら培われる相乗効果が生じます。
電車に乗り遅れても「しまった!」などと一切嫌悪せず、動揺せず、
落ち着いてすぐさまリルートする智慧が閃きます。
イップスを経験したお陰で、非常に生きやすくなるのです。

別の表現を用いれば、「大器晩成」します。
気休めではなく、慰めでもなく、本当にそうなります。
そのために肝要なのが「気楽さ」と、ここでは申し上げておきましょう。

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克服に向けて009:ソフトテニスイップス

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ソフトテニスは中学から初めていまで7年目になります。
中学の時は、そこそこの結果をのこしました
セカンドレシーブやサーブなどはほぼミスることなく打ててました

高校になっても最初はふつうに打ててたのに
2年生なってから、フォアを打つことができなくなりました。多分試合でレシーブを何回かミスったからだと思います
最初は一週間くらいしたら治るとおもっていたら、練習でフォアが打てなくなりました

僕の症状は、セカンドレシーブ打とうとしたら手首にすごい違和感がでて、まるで手首がミスるって言ってるような感じです。それでやはりミスります

セカンドレシーブだけでなく、フォアのボレーボレー、ローボレー、ショートラリー、球出しなどもできません。
とくに球出しは相手のとこに打とうとしても、ネットの下に行ったり、ミドルにいったり、アウトしたり、ほんとに意味がわかりません

バックはふつうに打てるし、前は、ボレーボレーもショートラリーもできたのに、今では、ネットの下にホームランになったりします

本当に困ってるけど、先輩とかに相談したら、下手なだけとか、手首関係ないとか、まったく頼りになりません

顧問の人はテニスからちょっとの間離れたらええかもって言ってました

現に、社会人なって1ヶ月ほぼせずに久し振りに打った時は、まだちょっと違和感あったけど、ふつうにローボレーもレシーブも打てて治ったと思ったら、一週間後にしたら、またら球出しからなにもかも打てませんでした。

本当にテニスをいつも通り打てるようにしたくて困ってます。長々とした文ですがおねがいします


回答
改めまして、イップスについて定義を整理してみます。

(1)フォアハンドに症状が出る(バックハンドには出ない)。
(2)フォアハンドでも、ストロークと球出しで主に出る(ボレーには出にくい)。
(3)フォアハンドでも、ハーフボレーのような余裕のないショットでは出ない。
(4)サービスのトスに出る。
(5)練習では出にくく、試合で出る(練習では普段通りバカスカ打てる)。
(6)経験豊富な上級者に出る(未熟な初心者には出ない)。
(7)性格的に真面目な人に出る(いい加減[≒良い加減]な人には出ない)。

以上を踏まえますと、
(1)、(6)は的中ですが、
(2)〜(5)は一部当てはまりません。
「長々とした文ですが」などと謙る姿勢は(7)も該当するかもしれません。

ソフトテニス歴が7年で、
そこそこの結果を残してきたというのであれば、
先輩が言う「下手なだけ」は、的外れでしょう。

「下手なだけ」の延長線上に、イップスがある訳ではありません。
「下手なだけ」とイップスとは、明らかに違います。
そして「下手なだけ」なら、まだマシなのです。

イップスが疑われますが、
そうだと決めつける必要はありません。
仮にそうだとしても、回復は早いと見込まれます。

本当にイップスが深刻化する人は、
先輩や顧問、友人、家族を含む周りの人に心配や迷惑をかけたくない思いが強く、
まさか「自分がイップスだ」とは、打ち明けられないのが普通です。
またそういうタイプの人が、イップスになりやすいのです。

顧問の言う「ちょっとの間離れたらええかも」は、的を射ています。
ところがイップスになるような人の性格は基本的に(7)ですから、
何とか調子を上向かせたくて、そういう時ほど練習したくなります。
練習せずにいると、ますます不調が深刻化しそうで、不安になるのです。

しかし、ケガをしている時に筋力を回復したくて筋トレするようなもの。
そういう時は何もせず、自然治癒による回復を「待つ」姿勢も必要です。

今、フォアがたまに上手く打てたりすると、嬉しくなるでしょう?
それが「問題」なのです。

たまに上手く打てると、嬉しくなる分、打てなくなると、落ち込みます。
それによってフォアへの執着がどんどん強まり、
感情の振幅が大きくなるわけです。

一方、普通に打てるバックは、いかがでしょうか?
上手く打てたからといって、別に嬉しくないでしょう?
ミスしたからといって、フォアほど落ち込むわけでもない。
執着がないから、感情に振り回されないため上手くいきます。

感情というと、
「喜ぶのは良い」「落ち込むのは悪い」などと、考えがちですけれども、
それぞれ「欲」と「怒り」に関わり合っている以上、
結局は「苦しむ」原因になります。

 

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克服に向けて010:少し救われた気持ちになった

吉田さん

こんにちは。※※です。

出来事を必要以上に重く受け止めている傾向、確かにあります。瞑想などの実践により少しずつ気づけるようにはなっていましたが、まだまだ、ネガティブなところがあると最近とある人から指摘され、また気づきました。なかなか、受け止めるのは大変ですが、少しずつ受け止めれるようになってきました。

テニスでも一生イップスでもいいやとイップスであることを受け入れること、実践してみようと思います。今まで散々嫌悪してきたので、もうそろそろ嫌悪にも飽きてきました。

少し救われた気持ちになりました。アドバイス本当にありがとうございました。


回答
「少し救われた」というお気持ちを、
具体的に数字で示す習慣を培われますと、
やがて「完全に」救われます。

以前ご紹介しました『テニスノート』による効果と同じ原理です。
例えばショットの気持ち良さを100点満点中、何点かで示していると、
100点満点の再現性が高くなるというアレです。
「すごく気持ち良い」だけでは、一向に再現性は高まらないのでしたね。

あるいは『楽しもう。テニス』では、ボールを見続け、見届けた結果、
例えば何センチアウトだったかを認識するようお願いしています。

「ちょっとアウト」の「ちょっと」というのは、主観です。
「6センチアウト」といった具合に、数字で客観的に認識する癖をつければ、
やがて誤差がなくなってピンポイントのボールコントロールが叶うため、
「ミスが糧になる」というフィードバック制御を用いたテニス上達法。

ちなみにその『楽しもう。テニス』では、
『徒然草』を出典とする「負けないテニスの構築法」をご紹介していますが、
ほかにも『徒然草』には、こんなフレーズもあるそうです。
「悪口を言われたら『悔しい』『恥ずかしい』と思いますが、
言った人も、聞いた人も、すぐに死んでいきますから、気にしなくてもいいのです。」


さて、具体的な数字に落とし込んで客観視するというのがポイントです。
私も『テニスノート』を今なお記し続けていますけれども、
見返すと、「完全に」気が楽になる精神性を培えます。

例えば過去に、超ムカついた出来事があって「0点」をつけた。
だけど今、顧みると、別にどうということはありません。
むしろ超ムカついたことが滑稽にすら思えます(笑)。

ならば今、まさにこの瞬間、超ムカついている出来事があったとしても、
やがてどうということはなくなるから「どうでもいい」、
というふうな解釈が自然となされます。
ノートを使った「フレームワークのリフレーム」になっているわけですね。

とにかく世間は主観で表現するから、カオスが収まりません。
「もうちょっと〜」「〜すぎる」「もっと〜」などの言い回しをしそうになったら、
それらを具体的な数字に落とし込んでみてください。

「もうちょっと」とは、具体的に「何分」なのか?
「少なすぎる」とは、具体的に「何枚」なのか?
「もっと低く」とは、具体的に「何センチ」なのか?

客観性が育まれますと、100%気が楽になります。
なので、『テニスノート』はぜひ継続していただければと思います。

なお、私の今現在の『テニスノート』(写真右)は、
大雨に打たれたりして破れたところをテープで補修などしながら使っています。
携帯電話以上に、つねに携帯しています(苦笑)。
参考までに写真をつけておきます。

DSC_0350.JPG

 

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克服に向けて011:こうすればよくなる系の思考にあらがえない

吉田さん

こんにちは。※※です。

テニスノート続けていますが、少し主観が入った書き方になってきたので、客観的に書くように気をつけたいです。
吉田さんのテニスノートボロボロですね(笑)

さて、イップスを受け入れる、まだ、できるときもあれば、できないときもあり、特にこうすればよくなる系の思考にあらがえない自分がいます。本当はそういうことも含めてどうにかしようとしない、別にいいやーという感じでやるのがベストだと思ってますが。吉田さんがいかにいいアドバイスをしてくださっても、馬を水辺に連れて行くことはできても馬に水を飲ませることはできないのと同様、僕自身が行動に落 とし込まないといけないですね。
また来週実践してみます。

ありがとうございました。


回答
知識レベルでは、とてもよく分かっていらっしゃいます。
あとは、体験を通じていかに腑に落とすか、です。

「こうすればよくなる系の思考」とは、
「今の自分はダメダメ系の思考」であり、
自己否定です。

またその上、欲でもあるため(自分はできるはずという慢心も絡む)、
現時点では叶っていないのだから、怒りも誘発するでしょう。

そのせいで集中力も欠くから、
テニスも結局上手くいきません。

「こうすればよくなる系の思考」とは、
苦しみへ猪突猛進する道と言えます。

ところが世の中の自己啓発本は、
「こうすればよくなる系の思考」の内容ばかりでしょう。
「あたなはもっとできる!」「自己実現だ!」
「お金持ちになれる!」などと、煽り立てます。

そのせいで、自己啓発本を読めば読むほど、
苦しみへ猪突猛進する道なのであります。


まずは「こうすればよくなる系の思考」を否定せず、
ありのままに認めてあげてください。

その上で、突破口はこれしかありません。
『集中力のトレーニングBOOK』でも解説されている、
「足るを知る」です。

少なくとも「テニスができる」という境遇だけでも、
この世の全体から見れば、かなり恵まれています。

そうやって現実をありのままに見れば、
テニスができて「ありがたい」感謝の気持ちが心を満たすでしょう。

もう、勝っても負けていもいいから、「感謝」しかないから、
欲も、怒りも、微塵もありません。
すると、心を乱す原因がないから、結果的に集中力が上がるのです。
「足るを知る」で、何事も上手くいくのです。


「足るを知る」を別の例でいえば、
世の中の多くの人が、「給料が少ない」と不満を口にします。

しかし「足るを知る」の見地からすれば、
いただく分として「多すぎる」という立場です。
ですから、結果的にあり余ります。

なのに「足りない!」と困るとすれば、それは他人と比べるから。
「他人よりも広い家に住みたい」
「他人よりもいい車に乗りたい」
「他人よりも高価なバッグを持ちたい」などの比べる心が、
むしろ貧しい(苦しい)境遇を招く。
「他人よりもきれいなテニスノートが欲しい」などと比べる必要などありません(笑)。


「足るを知る」あるいは「少欲知足」を腑に落とす。
その上で、他人と比較しない実践を通じて、
「こうすればよくなる系の思考」は、滅尽されるはずです。

 

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克服に向けて012:足るを知るを実践しようとしているのだが

吉田さん。

こんにちは。※※です。

アドバイスを頂いてから、足るを知るを実践しようとしているのですが、頭で分かっている状態で、腑に落ちるところまで実践できていません。
この前もこうすればよくなる系の思考でフォアハンドのコツが分かったと思ったら、次は散々でした。自分の思考が自分を苦しめてるのは分かっているのですが、いや、本当は分かろうとしていず、現状から逃げてばかりいるのかもしれません。

今日は前半はタイミング合わせやボールを見続けようとして、少し安定しましたが、すぐに欲が出てきて、もっと速いボールが打ちたい、違和感なく振りたいという感じで、だんだんボー ルへの集中どころではなくなってきました。前半のようにひたすらタイミングとボールを見ることだけに集中したらよかったと思いますが。後半はどうでもいいやーと打ちながら、実際のところはミスを嫌悪し続けていたので、フォームがどんどんおかしくなって、コントロールもおかしくなってきました。

僕の場合、ボールへの集中以前の自己否定や欲、怒りなどでボールに集中する前提が欠けているように思えました。かといって、今足るを知るをなかなか実感できない自分にまた自己否定で、なんだかダークサイドへまっしぐらです(苦笑)

何もしない、も普段10分ほどを少しやってますし、音楽やテレビもあまり見ないようにしてますが、やはり※のせいで 、いろいろおかしくなっているのかもしれません。最近はテニス後に思考にどっぷりはまってしまって我を忘れていることも多いです。

すみません。ものすごく手のかかる生徒で。何かアドバイスがあればよろしくお願い致します。もう少し我慢して足るを知るを実践したり、イップスを受け入れたりした方がいいでしょうか?
ボールへの集中も当然した方がいいですよね?


回答
「こうすればよくなる系の思考でフォアハンドのコツが分かったと思ったら、次は散々…」
ですから、こうすればよくなる系の思考は、
「苦しみへ猪突猛進する道」と申しました。

見返りを求めず、自身に与えすぎないレベルを保つ。
これが「足るを知る」に関する一つの定義だと思います。

自身に与えすぎないためには、自分が「死ぬ」事実を、
常日頃より心に刻み付けます(『集中力のトレーニングBOOK』)。

どこかで人は、「自分は今日は死なない」と思い込んでいるものですが、
そんな保証はどこにもありません。
いつまでも生きられると思っているから、欲深くもなるし怒りもする。
何か必要以上に貯めたくもなれば、失わないように恐れもする。
人と争いもする……。

テニス指導と同様、これも常識とは真逆ですけれども、
何度も何度もイメージして、観察して、
必ず「死ぬ」事実が腑に落ちれば、大抵の恐怖は雲散霧消します。
そうすれば逆説的に、プレッシャーなど「どこ吹く風」なのです。
人とも一切争わなくもなります。
死があるからこそ、頑張れるし、明るく生きられます。


「イップスが一生治らないのではないか」と心配し、
早く治そうと意識するのは、全くの逆効果です。

治したい意識の方へ無自覚にエネルギーが費やされて、
心身の自然治癒力が阻害されてしまいます。
アンチエイジングに血道を上げるほど、余計に老いるのでしたね。

「何もしない」、というの人生初の経験が、
脳細胞へとインパクトを及ぼし、
人生で初めて「今、ここ、この瞬間」に留まる体験をします。

それによって脳に新しい神経回路が現れ、
感情ではなく理性的に、主観ではなく客観的になります。
隠れていた能力が引き出されるのです。

何かを加えて、良くしようとするのではありません。
これもいつも申し上げていますが、
とにかく、何かを強引に「得よう」「引き出そう」としないで、
自然に任せる。

「得よう」「引き出そう」とするのは、誰ですか?
錯覚であるところの「自分」です。
「自分」が出しゃばるから、「セルフ2」に委ねられなくなります。

ただただ、「今、ここ、この瞬間」に留まりさえすればよい。
「こうなりたい」とか「ああなりたい」とか願望せずに、足るを知る。

そのように、何事にも執着しません。
無執着というのは、色に例えれば「無色透明」です。
欲や怒りといったドス黒い感情を加えれば色は濁りますが、
一方で「ああなりたい」というクリーンなイメージの青色を加えても、
やはり心は濁るのです。


それから、最後にやや具体的なご提案になりますけれども、
大抵の人は「自分にはそんなものない!」と思い込んでいて、
ご自身も気づいていらっしゃらないかもしれませんけれども、
テニスが上手くいかない場合は必ず、「現実とイメージのズレ」があります。

このズレが解消されれば、
「打ち方が分からない」とか、「フォームが乱れる」とか、
「違和感が出る」とか、「狙えないコースがある」とか、
「スピンをかけなきゃコートに入らない」とか、
あるいは「タイミングが合わない」などという、
言ってみればテニスに関する「ありとあらゆる」諸問題が基本的にはなくなります。
これは、イップスであろうと、なかろうと、共通です。

『集中力のトレーニングBOOK』でも、
差し当たっては現実とイメージのズレの解消に、
いちばん時間と労力を割くようにお願いしていますね。

ほとんどの人が、「自分にはそんなものない!」と思い込んでいるけれど、
もしかするとご自身も気づいていらっしゃらないかもしれませんけれども、
テニスが上手くいかない場合に必ずあるのが、「現実とイメージのズレ」です。

イメージは、ボールの高さやスピード、対戦相手の印象、
あるいは会場の大きさなどによっても揺らぎます。
相手のボールが速いから揺らぐ、遅いから揺らがない、というわけでもありません。
むしろ逆も、多々あります。

これがしっかりと確立されますと、
自転車に乗るがごとく失敗しないテニスが実現します。
今一度、いえ何度も、
『集中力のトレーニングBOOK』にある該当ページをさらっていただけますように。

 

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克服に向けて013:フェデラーに学ぶ「しない」選択

イップスになると、
どうにかしようと、気ばかりがはやり、
あからさまにボールが入らなくなる。
明らかに違和感を覚える。
漁るように情報を調べようとする……etc.

「自分はイップスなのか?」
「イップスとは何か?」
「どうすればイップスは治るのか?」

要するに、「する」ばかりになります。
そこで参考にしていただきたいのが、配信されたばかりのコチラの記事です。
https://www.businessinsider.jp/post-173945

フェデラーの「出場すべきトーナメントを選ぶ」とは、
出場「しない」トーナメントを選ぶ、とも言い換えられます。

復活を遂げたフェデラーも、例えば2016年は、
ツアー優勝が「ひとつもない」不調にさいなまれました。

そこで彼が打って出た施策が「しない」という選択でした。
イップスの人は、とにかく練習・研究・分析をしたがりますが、
フェデラーにならう「しない」方向性をお示し致しましょう。

「しない」でいると、
ダメ人間になりそうな印象かもしれませんけれども(笑)、
そう簡単にはすぐに、何もしないではいられませんから、ご心配なく。

そのためには、「しないトレーニング」が必要なのです。
そして印象とはまったく裏腹に、「しない」でいると、
ダメ人間になるどころか、意識がクリア・シャープに冴え渡ります。

「ああなりたい」「こうなったらどうしよう」などという、
普段の夢見がちな状態から、目覚め、覚醒するのです。

普段の日常が、いかに意識散漫だったかに気づき、
(言葉を変えれば、頭の中はセルフトークでいっぱいなのに、
何かを「する」ことでそれらのおしゃべりが揉み消され)、
思考の回路に電気信号が「放電しっぱなし」になっていたと、気づく。

イップスに陥ると
「どうすれば治る?」という「迷い」、
「治りたい!」という「欲」、
そして「嫌だ!」という「怒り」からなる三毒のエネルギー同士が、
相乗効果で強大化するでしょう。

リセットするには、
「どうすれば治る?」「治りたい!」「嫌だ!」などという、
とらわれ、あるいは執着を、手放してみるのです。

イップスになるとどうしても、
「する」ことだらけで、頭の中がいっぱいになりがちです。
不調時にフェデラーが打って出たのと同様に、
「しない」選択肢が、奏功するに違いありません。

たたしそのためには先述しました通り、
「しないトレーニング」が必要になります。
知識として知っても、何の意味もありません。
実践あるのみです。

多くの場合は、
「迷い」「欲」「怒り」の三毒に絡め取られて、
何かしたくなる。

「治りたい!」などと期待せず、受け身的な姿勢で、
自然に意識が覚醒してくるのを「待つ」ことがポイントです。
それはトレーニングしだいではっきりと自覚できますから、ご心配なく。

すると、「しない」時と「する」時の使い分けが上手にできるようになる。
先の記事を参照すればジョコビッチの言う、
「ピークを正しいタイミングに合わせることができる」ようになるのですね。


ところで当該記事にはもうひとつ、
いつも申し上げているポイントがあるのですけれども
お気づきでしょうか?

それはジョコビッチが、フェデラーやナダルを、
リスペクトしている点です。

普通の人間ならば、
ライバルに対して「嫉妬心」が生まれてきます。
彼らさえ落ちてくれれば、自分は1ですからね。

仲間で構成されたサークル内の人間関係でさえ、
自分よりもちょっと上手くプレーする人がいると、
「学ぶ」どころから、「目を背けたくなる」でしょう(笑)。

対戦相手へのリスペクトは、
自分が集中力を高めてリラックスするための必須条件。
逆に対戦相手への嫉妬心は、
力み、緊張を招き、攻撃的(というよりも暴力的)になって、
ますます混乱状態に陥ってしまいます。

そして私も含め嫉妬するのが心のデフォルトですから、
「リスペクト」にもトレーニングが必要。
実践あるのみですよ。

 

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克服に向けて014:現実とイメージのズレがなくなれば普通のラリー練習でも違和感なく打てる?

吉田さん

こんにちは。※※です。
あれから、1ヶ月、結局まだまだ改善していません。
この一ヶ月の間にも、フォアはテイクバックを肘から引くとかいうコツからなかなか抜け出せきれず、また、よかったときの打ち方を意識的に再現しようと壁打ちに行ったり、素振りのフォームを変えてみたりと、見事にこうすればよくなる系の思考にはまってしまっていました(苦笑)。ただ、これらは苦しみに猪突猛進する原因だと実感できたことは大きかったです。足るを知る、死を意識するなどは、忘れてしまい、というか、意識してもその瞬間だけで、継続性がない感じです。

他方で、2バウンド直前ゲームを少ししていたのですが、普通 のラリーより2バウンド直前ゲームの方がフォアハンドは上手く打てるときがありました。これは、フォアに関して現実とイメージのズレが生じているという証拠なのでしょうか?ただ、まだ、2バウンド直前ゲームから元のラリーに戻したときにフォアに違和感が生じるのは変わりありません。やはり、現実とイメージのズレがなくなれば普通のラリー練習でも違和感なく打てるのでしょうか?もう少し2バウンド直前ゲームをした方がいいのでしょうか?
ただ、今また、アキレス腱が少し張ってくるときがあるので、前後に急激に動く2バウンド直前ゲームはそんなにできないかもしれません。

あと、以前アドバイス頂いた、「ピッと」止まるとタイミング合わせをやってみましたが、 やはり飛んでいくボールの回転はよく見えるようになってきました。ただ、これも現実とイメージのズレがあるためからか、続けていてもコントロールがよくなる気配がなかったのでやめてしまいました。

今の課題は、現実とイメージのズレがあるのであればそれを解消することと、とんでもないミスをしたときでもミスを嫌悪せずに飛んでいくボールを見届けることだと思っています。あと、テニスができることを喜んでする、ということも他の方からアドバイスを頂きました。ただ、どうしてもテニスができるだけ幸せと思えず、やっぱ自分は欲深なんだと自己否定してしまっています。まずはそういう自分に気づいていきたいと思います。

長文になり申し訳ありませんが、 アドバイスよろしくお願い致します。


回答
「肘から引く」「フォーム」「壁打ち」は、
すべて苦しみに猪突猛進する原因です。
「喜ぶ」のも、苦しみに猪突猛進する原因です。

さていつも申し上げています通り、
メンタルトレーニングは、「心の筋トレ」です。

反復横跳びのように、
「逸れては戻す・逸れては戻す」のを繰り返すのが、
集中力のトレーニングでしたね。

「継続」することで、たくましくなります。
どんなに激しいトレーニングをやっても「三日坊主」では、
一過性にすぎません。

それと同時に筋トレで成果を上げるには、何が必要でしょうか?
ひとつは、「負荷」です。
重いバーベルを上げられるほど筋肉はたくましくなります。

心もそれと同様。
「死を意識する」「足るを知る」を継続しつつ、
それらへの信念を強くして、散漫になりかける心に負荷を与えます。
信念が強ければ強いほど、負荷は高まります。

それとほかに、筋トレでは何が必要でしょうか?
「休養」です。

トレーニングにより負荷のかかった筋肉が、
以前よりもたくましくなる「超回復」が、休養により生じます。
ですからアスリートにとっては「休養もトレーニング」などと言われます。

これに相当するのが、心のトレーニングの世界では「何もしない」
トレーニングで筋肉がたくましくなるのは、
トレーニングをしいる「最中」ではなく、「休んでいる時」です。

「トレーニングで筋肉がたくましくなる!」といっても、
トレーニングしている「最中」は、むしろ一旦弱りますからね。
その後にトレーニングを「しない」時間を取ることが必要です。

それと同様に心も、「何もしない」時にたくましくなる。
ただしそのためには、ただノンベンダラリとするのではなく、
事前に、筋トレに相当する心のトレーニングが必要です。

ちなみに筋トレでは「栄養」も必要ですが、
心のトレーニングでそれに該当するのは「慈悲」です。


フォアハンドにおける現実とイメージのズレにつきまして。
アキレス腱の張りが収まってからお試しいただきたくご提案申し上げるのは、
2バウンド直前ゲームの応用編。

「相手2人対自分1人」で行なう2バウンド直前ゲームのストローク練習で、
なおかつ相手2人のうち、1人はスピン系1人はフラット系など、
違うタイプのプレーヤーから交互に打ち分けてもらえると、
「比較」によりイメージのズレが認識しやすくなり、
その結果、改まりもします。

どういうことかというと、比較しないことには、
私たちは高いも低いも、長いも短いも、高いも安いも、
一切の判断ができない。

例えば「テニスボールは、大きいですか? 小さいですか?」と問う。
ある人は、「大きい」と答えるかもしれませんし、
ある人は、「小さい」と答えるかもしれません。
しかし頭のいい人なら「分からない」と答えます。

それは、ビー玉と比較すれば「大きい」し、
ドッジボールと比較すれば「小さい」のであり、
ストロークでいえば比較がないことには、
深いも浅いも分からないはずだからです。

それで比較がないためにストロークの実践シーンにおきましては、
例えば相手のボールが「浅い!」と思って突っ込んだら、
打点が詰まってしまうなどの「ズレ」にさいなまれます。

そのせいで肘が縮こまるなど「フォーム」が乱れるのですが、
だからといって肘を伸ばせば上手く打てるかというと、
そのような単純な話ではありません。
それは「結果」であり「原因」ではないからです。


ちなみに現実とイメージにつきまして、
「確固たる変わらぬ自分が存在する」というのが、
私たちの人生におけるその最たる「ズレ」でしょう。
その勘違いこそ、「一切の苦しみの原因」と説かれます。

自分とは、一体何者でしょうか?
例えば、頭のてっぺんから足先までを形成するこの「身体」でしょうか?

もし仮にそうだとすれば、
その身体は「確固たる変わらぬ自分」ではありませんね。

数日前にトンカツを食べたとしたら、
ブタと分子を入れ替えた流動的存在です。

「身体が自分だ!」といっても、
では髪の毛やツメを切ってゴミに捨てられた場合、
それらも「自分」なのでしょうか?

いえ、髪の毛やツメに限らず、
私たちの鈍い観察力により「目には見えていないだけ」で、
身体(自分)と呼ばれる物体の全てが、
毎日ものすごいスピードで新陳代謝をしています

「自分とは変わらないこの身体だ!」というならば、
それは新陳代謝しない物体であり、もはや生命ですらありません

「確固たる変わらぬ自分など存在しないんだ」と、
頭では現実について理解できるのだけれど、
私たちは「自分がいる」というイメージを、
どこかで抱えてしまっているのが「ズレ」なのです。

そして「とんでもないミスをしたときに嫌悪」してしまうのは、
「確固たる変わらぬ自分が存在する」という、
現実に対するイメージの「ズレ」があるためなのです。

 

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克服に向けて015:球出しが上手くいかないのもイメージのズレ?

吉田さん

こんにちは。※※です。
ご回答頂き感謝致します。

さしあたって、今後は喜ばない方を実践していきたいと思います。
やはり、フォアハンドにイメージのズレがあるのですね。球出しが上手くいかないのもイメージのズレなのでしょうか?

(中略)

この前、たまたまイースタンとセミウエスタンの中間ぐらいのグリップで握って打っていたら、ボールが飛ん でいく様子がくっきり見え、新ボールの見方で書かれてたように背景の中でボールが浮かび上がってくるような感覚で打てるようになりました。久しぶりに集中状態に入りかかったのだと思いました。ただ、このグリップでは高いボールに対応できづらいので今後もあまり打たないようにするつもりですが。

まだまだイップスを受け入れられません。なかなか難しいですね。


回答
球出しが上手くいかないのは、
弾道に関するイメージのズレがあるからなのですね。

球出しというと、相手に向かって「前へ」
出そうとするかもしれません。

球出しイップスの人にお試しいただきたいのは、「上へ」です。
つまり、ロブのような弾道のイメージです。

いえ、これは球出しに限らず、ストロークも同じです。
ストロークというと、直線的に「前へ」飛ばすイメージかもしれませんけれども、
程度の差こそあれ、ネット際の高い打点から叩き込む場合でもない限り、ロブです。
つまり、「放物線」なのです。
どんなに速く見えるプロのラリーであっても、現実はそうなっています。

球出しに話を戻せば、イップスの人は、
練習相手にネット際から出す場合は「小ロブ」
ベースライン同士で打ち合う1球目なら「中ロブ」
あるいは、「ロブそのもの」で出してみてください。
現実に対するイメージのズレが改まれば、上手く出せるようになるはずです


『新・ボールの見方』では、
背景が流れてボールが中心視野に留まる見方をご紹介しています。
するとおっしゃる通り、飛んで行くボールがくっきり見えます
だからといって、喜ばないでくださいね(笑)。

「ボールが止まって見えるなんて、そんなバカな!?」と、
思われる人もいらっしゃるかもしれませんけれども、
隣り合う2台のトラックが同じスピードで走っていたら、
互いに「止まっているように見える」のと同じです。

そのためにいつも申し上げていますが、
視界にボールが飛び込んでくるような見方は、
適切ではありません。

ですから例えばダブルスの前衛なら、
後衛のパートナーが打つところから追視し続けるために、
後ろを「振り返る」のです。

一般的には前衛は、「後ろを振り返るな!」
「ボールが後衛側に行ったら相手を見て返球を予測しろ!」
などと言われますけれども、
そうすると、自分が打つ段になって突然ボールが視界に飛び込んできますから、
2台が並走するトラックの見え方にはならず、結局打ち損じます。


フォアのグリップにつきまして、
私もイースタンとセミウエスタンの中間くらいだと思います。

それで高いボールに対応できづらいという場合、
厚くしても、対応できづらいでしょう。
それは結局グリップという「フォーム」に、
解決策を求めてしまっているからです。

薄いグリップになると高い打点では打ちづらいというのであれば、
「サービス」はどうですか?
今度は、薄いグリップの方が打ちやすいとおっしゃるかもしれません。
「打ち方」や「スイングの仕方」ではなく、「タイミング」なのです。

「空間認知が正しければ」という前提のもと、
タイミングさえ合っていれば、
ボールはイメージ通りにコントロールされます。

「空間認知」の具体的な内容や、精度の高め方につきましては、
『あなたのテニスセンスを引き出す“ZERO式”30メニュー』を
さらっていただきたいのですが、
簡単に言うとスイカ割りでスイカの置かれてある方向性や距離感が正確ではないのに、
いくら棒の持ち方や振り下ろし方を工夫してみたところで、
当たるはずがないとご説明しています(笑)。

逆に言えば、スイカの置かれてある方向性と距離感(空間認知)がイメージ通りなら、
棒の「持ち方」や「振り下ろし方」は、ほとんど問題になりません


放物線の話から、並走するトラックの例え、前衛のボールの見方、スイカ割りなど、
テーマが拡散しすぎましたので、今回の回答は終了致します。

また何かありましたら、いつでもご連絡をください。

 

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克服に向けて016:ジストニアの方ではないか?

(プライバシーに関わるため一部省略)

また、試合の時にフォアが暴発するのではなく、練習の時からフォアに不調が出るため、ジストニアの方ではないかと思いました。
これは、イップスの一種なのでしょうか?

また、薬機法の関係があり答えられないかもしれませんが、仮に薬剤性ジストニアで上手くテニスが打てなくても、テニスは楽しむことはできるでしょうか?
知人から「テニス、楽しい?」と聞かれ、即答でき なかったので、今はテニスが楽しくないのかもしれません。「体は苦しんでも心まで苦しむ必要はない」という言葉も最近知り、上手く打てなくてもテニスは楽しめるのではないかと思い、メールさせてもらいました。もちろん「楽しもうテニス」も何度も読みましたが、ミスに嫌悪するのが続いてしまうときもあります。

ちなみに、今は吉田さんと近いセミウエスタンとイースタンの中間くらいのグリップで打っています。まだ、タイミングがちゃんとつかめないのですが、前のグリップよりはましになってきました。

答えられる範囲で構わないですので、アドバイス頂けないでしょうか?


回答
薬剤性ジストニアについては詳しくありませんので、
お応えできません。

確かに、ジストニアが「脳のバグ」として、
イップスを患う原因の槍玉に上げられがちです。

しかし、考えなくてよいでしょう。
脳といっても、結局「体」の一部であり、
イニシアチブを掌握するのは「心」ですからね
(イップスを「心の問題ではない」と片づける風潮は、
心を「メンタルタフネス」という狭義で捉えるせいです)。


テニスは、勝てなくても楽しめると思います。

汗を流すエクササイズとしての爽快感。
スイートスポットで打った時の芯を食った気持ちよさ。
あるいはテニスゼロのユーザーにはラケットとボールを「楽器」にたとえ、
サウンドを楽しむという方もいらっしゃいます。

ただし、勝てなくても楽しめますが、
下手なままだと楽しめません。
なぜなら「痛い」からです。
ケガするからです。

テニスというのは、「下手=痛い」のです。
スイートスポットを外して打つと、
手のひらの中でグリップが回って血豆ができてしまいます。

テニスエルボーなどもそう。
テニスが下手だから発症します。

たくさん打つから患うとも言われますが、
もしそうだとしたらウィークエンドプレーヤーに比べてプロは、
真っ先にエルボーになりそうですが、決してそうはなりません。

「体は苦しんでも心まで苦しむ必要はない」というのは、その通りです。
ですが下手なままですと、
ツイッターのイントロダクションでも述べている通り、
テニスが「苦行」になってしまいます。

しかし苦行をいくら強いても、
心はクリーニングされませんから、結局苦しみます。

これは大袈裟に言えば、生き方の法則と全く同じですよ(笑)。
なるべく、善を為して、不善を遠ざける

もともと善には「上手」、不善には「下手」という意味がある限り、
下手なまま楽しめればいいという捉え方は、矛盾を孕みます。

また、「勝てなくても楽しめる」とは申しましたが、
「勝負」という囚われが消えた時、自然と勝つ機会も多くなります。

最近のスポーツ界では経験則から、
「楽しむことが大事」などと言われますが、
そのような理由によるのです。

前にも申し上げましたが、
ミスを嫌悪するのも「自我」という錯覚に由来。
他人のミスを見て、嫌悪しますか?(笑)。

自分のミスも他人事のように客観視して、
囚われずにやり過ごす・受け流すというのが、
上手(善)な生き方です。

 

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克服に向けて017:イップスや風邪だけではないという普遍性

イップスになると、
「早く治りたい!」「こんなの嫌だ!」と思うものです。

しかし、
「私はそういう体質だからイップスは一生治らない」諦めると、
むしろ症状は緩和すると、述べてまいりました。
諸行は無常ですからね。

昨夜、私も風邪をひいたようでして、
ノドのところに痛みを覚えます。

唾液をゴクリと一口飲み込むたび、
渇いた粘膜に粗塩を擦り込むような、ヒリつく感覚

睡眠中に発症・罹患し、寝耳に水だったこともあり、
うかつにも「痛い!」と、嫌悪してしまったのですね。
ええ、「痛み」ではなく「痛い!」と、主観的にです。

「ノドが痛くならないでほしい!」という欲と、
「ノドが痛いのは嫌だ!」という怒りを、発動してしまったのでした。
いやはや、まだまだのようです……。

そこでイップスと同様、
「一生治らないくてもいいや」と諦めましたら、
欲と怒りの感情がスッと鎮まり、
ノドの痛みがこれを記している今もわずかに残っているにせよ、
当初の1/15〜1/16くらいに、縮小してしまったのでした。

これは、こういうメカニズムです。
昨日、大味な刺激にさらされると感受性が鈍ると、
こちらでご説明ました。

つまり、ありのままのノドの痛みにプラスして、
「治ってほしい!」という欲や、
「痛いのは嫌だ!」という怒りのスパイスを振りかけると、
身体感覚が鈍感になって、15〜16倍もの痛みとして感じられるという顛末。

しかし「このまま一生治らなくてもいいや」と諦めて、
欲と怒りのスパイスを注ぐことをやめてみますと、
鋭い感受性がありありと甦り、
ありのままの痛みとして客観視された結果一気に緩和したしだいです。

もはや「私が痛い」という「私」なる自我はなりを潜め、
「痛み」という感覚が、ただふわふわ漂っていて、
のんびり眺めていられるのです。

感覚が鋭敏になると、痛みを強く感じるのではなく
一般的に思われているのとはむしろ逆に、
欲と怒りによるスパイスがなくなるから、
信号そのものの純粋な刺激のみ知覚されるというメカニズムです。


さて肝心なことは、イップスや風邪だけではないという普遍性です。
仕事上の失敗や、人間関係のトラブル、暑さ寒さなども、
欲と怒りのスパイスのせいで、
おおよそ15〜16倍も、私たちはツライ思いをしています。

理不尽な仕事を押し付けられたといって怒るせいで、
客観視すれば仕事内容はさほどきつくもないのに、
「会社を辞めてやる!」と思ったりする。

隣人が挨拶に応じないという事実そのものは、
痛くも痒くもないはずですのに、私たちは勝手に怒りを覚え、
渇いたノドの粘膜に粗塩を擦り込むようなマネを、
自ら行なっているのです。

「暑い! 暑い!」と嫌悪すれば、
そりゃ、余計に暑苦しくもなるというものです(笑)。

ノドの痛みも、
「なんで痛くなってしまったんだろう…」と過去や、
「早く痛みが治まってほしい!」と未来に、
心が飛んでしまうと、概念は無限大に膨らみますから七転八倒します。

過去や未来へ逸れてしまったら、
「今・ここ・この瞬間」に立ち返ることが、
何よりもの「特効薬」になると、再認識したしだいでした。

ただし、頭で理解したからと言って、すぐにできるわけではありません
いつも申し上げています通り、「トレーニング」が必要です。

 

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克服に向けて018:イップスを緩和する「良薬」があった!

イップスになる人は、「完璧主義」の傾向です。
「完璧」というと、聞こえはいいかもしれませんけれども、
有り体に申せば「強烈なエゴ」です。

なぜなら、この世は不完全で、完璧などあり得ないのに、
その現実を踏まえず、自分(だけ)はそうであろうとし、
周囲に自分の優秀さを認めさせよう、認めてもらおうとするからです。

ですから、自分のミスを受け容れられません。
そのせいで、ミスをしたら、ミスAに囚われて、
引きずるから、次のミスA´の連鎖が生じます。

これがミスA´´´´´´´´´´´まで連鎖したトドメが、
イップスのひとつの形と言えるでしょう。

フォアハンドストロークのスイングはもちろんのこと、
球出しやトスアップといった、簡単な動作すらできなくなる
(簡単な動作ほど、できなくなる)。
ですから、完璧主義ほど、完璧から最も遠ざかるのです。

しかし裏を返して言えば、
ミスこそが、
完璧主義を緩和する薬にもなる。

つまり、ミスAのところで囚われずに、
嫌悪して退けようとするのではなく、
受け容れれば、ミスA´への連鎖は生じません。

ですから、ミスAという薬は、
確かに「苦い」かもしれませんけれども、
飲み込んでしまえば、
完璧主義を緩和する「良薬」になります。


私はよくイップスの人に、
『いい加減適当 プレーしてください」と、
お伝えします。

完璧主義というと聞こえはいいかもしれない、
と申しました。
一方で「いい加減」「適当」というと、
聞こえは悪いかもしれません。

実際、テニスゼロを立ち上げたばかりのころ、
「ファイナルセットのタイブレークで上手くプレーするには?」
といった主旨のご質問をいただいた折、
「適当にプレーしてください」などとお応えしたところ、
お叱りのメールをいただいたのを今でも覚えています。

私の伝え方がマズかったのでしょうけれども、
「いい加減」は「良い加減」であり
「適当」は「適する当たり」
 
つまり、完璧を求めないでくださいと、お願いしたのです
(完璧を求めると、完璧から最も遠ざかる)。

ちなみに子どものころは、
「自分は何にでもなれる!」
「つらいことにも精神的に耐えられる!」などと、
思っていませんでしたか?

精神性が幼稚なほど、完璧傾向である証左です。
それが大人になるにつれ、精神の熟成が進むと、
「自分には※※はできない」
「精神的に耐えられそうもない」などど、
「分別」がついてきます。

限界を認められるのが精神の熟成であるのに、
完璧主義者は大人になっても、
「やればできる!」的な、夢見がちな幼さが残る。

「あきめない」というと、
聞こえはいいかもしれけませんけれども、
「あきらめられない」のは、往生際が悪いのであり、
「あきらめられる」方が、よっぽど潔いし、
強い精神力がなければ、できません。

好きな物を、あきめないのと、あきめるのと、
「どちらが大変?」かというと、
当然後者なのですから。

あきめるというのが、ミスAを、
それ以上に連鎖させない最大級のポイントです。

完璧主義者は、
ミスをしたポイントをあきらめられないから、
ミスを「良薬」として活かせません。

裏を返して言えば、完璧主義を緩和するのもミスであり、
実際に犯した時に(←こちらが重要。机上の理解だけではなくて!)
嫌悪して退けようとするのではなく、
飲み込む経験値を高める取り組みが大切です。

つまり、経験値を高めるには「ミスは悪い」のではなく、
いつも申し上げているように「ミスは必要」という解釈になる。
ミスという薬は、確かに効きます。
「良薬口に苦し」です。

 

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克服に向けて019:これで不安や緊張はなくなります

私たちはなぜ、
不安になったり、緊張したり、するのでしょうか?
それは、「考える」からですね。

将来について考えるから、不安になったり、
過去にしぐしったミスを思い返したりするから、
同じような場面に遭遇すると、緊張したりもします。

私たちのようなイップスになる人間は、
この傾向性が、ひときわ強いのかもしれません。

では、不安や緊張をなくすには、
一体どうしたらよいでしょう?

そうです。
「考えなければいい」ということになりますよね。

例えば今の私であれは、
この文章を書いている作業に、
ひたすら専念する。

その内容が、
「読者にウケるだろうか?」だとか、
「そういえば、同じような内容を書いて批判されたんだっけ」だとか、
「考える」と、書くのが、不安になったり、緊張したりして、
文章の明晰性が損なわれるでしょう。

あるいはご飯を食べる時なら、
食べる行為にひたすら専念する
(“ZERO式”30メニュー「016:食禅」より)。

そうして今・ここ・この瞬間に行なっている行為に、
ぴったりと心が寄り添うならば、
自然に、不安や緊張は薄らぐ、ないし無くなるものです
(それにより上手くいく連鎖が勝手に進行するという話は後述)。

「そうはいっても、どうしても不安だ!」
「緊張する!」なとどいって、
考えずにはいられない私たち。

それは、「誤解(現実とイメージのズレ)」によるのですね。

「考えれば上手くいく!」と思い込んでいるのです。
ないし「心配した方が失敗しないはず!」などと、
思い込んでいるのです。

けれど実際には考えずに、
「今・ここ・この瞬間」の行為に専念する。
その繰り返し、ないし継続こそが、上手くいく秘訣です。

それはそうです。
ご飯を食べる行為に専念していれば
たとえば、食べ過ぎるミスはありません。

なのに、「あれが心配だ」「これが不安だ」などと考えていると、
食べ過ぎるミスをする
(いつも申し上げている通り、思考と感覚(満腹感)は共存しないからです)。

そのせいで、ネガティブな印象が心に焼き付き、
食べ終わった後の行為にも悪影響が及ぶ負の連鎖が、
勝手に進行していきます。
眠気に襲われたりして、ケアレスミスをする。

食べることに専念すれば、食べ過ぎるミスがありません。
すると、心に(胃腸にも)負荷がかかりません。
午後からの仕事も冴え渡ります。

そうして上手くいく行為が、
勝手に進行していきます。

イップスになる人は、
この考えることによるネガティブな連鎖が、
いろんなことに関して「複雑化」しているのだと疑われます
(その方が、上手くいくと思い込むのが現実とイメージのズレ)。

カロリーについて「考える」から、
不調をきたすのであって、
考えずに専念すれば、
心と体の調子は勝手に整う方向で進行します。

ちなみに私なりの専念とは、
ご飯を一口につき100回くらい噛みしめる行為、です。

私からの提案としましては、
いきなり考えることを「ゼロ」にはできないとしても、
その「総量を減らす」取り組みをする。

ご飯を食べていても、つい「考える」でしょう。
考え事は連鎖しますから、総量が増え続けます。

その総量を、今に専念することで、ほどほどにする。
すると先述しましたとおり、
考えなければ不安になったり緊張したりしませんから、
今に専念する割合が多くなればなるほど、
不安や緊張もほどほどに落ち着いてきます。

すると、ほどほどに落ち着くと、
現実とイメージのズレも小さくなりますから
(考えない方が上手くいくと体感されるため)、
ますます考える総量が減って、
その結果、ますます不安や緊張もなくなってきます。

そうすれば上手くいく連鎖が、
勝手に進行していきます。

階段を昇るなら、階段を昇ることにひたすら専念する。
立っているなら、立っていることにひたすら専念する。
歩くなら、歩くことにひたすら専念する
(当ウェブサイト左側の「サイト内検索」より「歩行禅」を参照)。

「たったそれだけのこと!?」と思われるかも知れません。
たったそれだけのことで、いいんです。
イップスになる人は、
あえて複雑に物事を考え過ぎてきたのですから。

とにかく、「考える」総量を減らす。
下手をすると私たちは、「過去と未来のバーチャル」を、
引っ切りなしに行き来していて、
ほとんど「今のリアル」を生きていません。

そうやって、長くて100年前後の寿命を、
ほとんどあたかも「夢の中」で費やすのが、普通の人の人生です。

せっかくイップスになったのだとしたら、
いざ、夢から覚めましょう!

 

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克服に向けて020:イップスは「病気」と位置付けた方が順調に治癒する

これは、専門家の間でも意見が分かれるかもしれませんけれども、
私はイップスを、ハッキリと「病気」に位置付けています。

「病気」などというと「偏見だ」という人も、
いらっしゃるかもしれませんけれども、
それは、病人を差別しすぎています。

誰であっても病気を患う可能性はあるのですから、
風邪を引くのを偏見扱いする必要はないのと同じです。

「イップスは病気じゃない」
「不調の程度がひどいもの」という見方をする人もいますが、
私は、不調とイップスとは、「異質」だと捉えます。

その根拠、及びそう考えることの「有効性」について、
綴ってまいります。

例えば熱が40度以上もあるのに、
「病気じゃない」とすると、
手の施しようがありません。
得体のしれない恐怖に苛まれます。

しかしハッキリと「病気」に位置付ければ、
「安静にする」「薬を服用する」などすれば、
比較的スムーズに治癒します。

イップスも同じです。
「不調の程度のひどいもの」とするよりも、
ハッキリ「病気」と位置付けた方が、
具体的な手の施しができます。
それは後述しますが、「安心の共有」です。

また「病気」に位置付けた方が、
周囲の理解も得やすい有効性が強まります。

イップスが病気じゃないとすると、
「気のせいだ」「練習不足」などで、
済まされてしまいがちです。

「気のせいだ」と理解して、
気にせずにいられるならば、
そもそもイップスと呼べる水準ではありません。

イップスを発症すると、
まるでラケットを持つ腕に「電流がビリビリ走る」
あるいは腕が「大蛇のように勝手にうごめく」感覚を覚えます。

頭では分かっていても、
「やめられない」「止まらない」ところに、
イップスの本質、そして苦しみがあります。

病気に位置付けないと、ややもすれば、
「ふざけてやっている」「わざとやっている」とも、
周囲からは捉えられかねません。

それくらいイップスの人の動作は、
かなり「異質」です。

イップスを患う人の傾向性は、
すでにハッキリ確認されています。

基本的に真面目で、完璧主義努力家
表面的にはいわゆる「いい人」

ですから『集中力のトレーニングBOOK』では、
少なくともコート内では「いい人」でいる必要はないと、
伝えられています。

また、「統一性」「対称性」へのこだわりにも強迫的です
(※統一性や対称性にこだわらないのは、一般プレーヤーにも有効。
この話はまた改めて、お伝えできればと思います)。

別の例でいえば、
「食べ過ぎ」「過食症」とは、
明らかに質的に違います。

前者は、例えば意志薄弱なのかもしれません。
ですから「食べ物を控えたら?」というアドバイスにも、
一定の理解を示せます。

しかし後者は「必ず痩せる!」などと言った、
「強い意志」に基づき引き起こされた、
飲食が「やめられない」「止まらない」明らかな「病気」です。

この場合、過食症の人に対して、
「食べ物を控えたら?」というアドバイスは、
無効どころか、「自分は食べ物を控えられない意志薄弱だ!」と、
全くの誤った解釈を与えてしまい、症状を悪化させてしまいかねません。

少し元気がなくなる程度は、
私たちにも普通にありうる「振れ幅」です。
しかし「うつ病」は、
それとは明らかに質的に違い、他者によるサポートを要します。

病気を定義すると、
その症状により、QOLが明らかに低下する。
その症状が少なくとも、3カ月以上続く。
専門家(あるいは他者)によるサポートを要する、などでしょう。

「うつ病」の患者に対して、
単に少し元気がない人に向けて言うのと同様、
「頑張って!」などと励ます(つもり)ならば、
それがたとえ「善意」であったとしても、
「これ以上、頑張らなければならないのか!」と、
さらに患者を追い詰めてしまいかねません。

「励まし」が、「追い打ち」に、
なりかねないということです。

それと同じでイップスの人に対して、
それが「善意」だとしても病気と位置付けずに、
「気のせいだ」「不調の程度がひどいものだ」などと励ませば、
追い詰めてしまう危険もある。

「病気じゃない」という見方は、
それがプレーヤーを傷つけない
「優しさ」「思いやり」(のつもり)になりがちなのは、
確かなのですけれども。

ですがここは強調すべきですが、「病気」だからこそ、治ります
イップスは「不安の病気」です。
「気のせいだ」「不調の程度がひどいものだ」などと言う(励ます)と、
プレーヤーはさらに不安を募らせかねません。

熱が40度以上もあるのに、
「気のせいだ」「病気じゃない」とすると、
得体のしれない恐怖に苛まれるのと同じです。

一方で周囲の人から「病気だから仕方ないね」と協力が得られると、
克服に向けて「とても大きな前進」を踏み出します。
なぜなら不安を和らげる(不安に寄り添う)ことそのものに、
本質的な治療効果があるからです。

逆説的には「手首を固めた方がいい」などのアドバイスは、
それができない「やめられない」「止まらない」プレーヤーの、
「不安」を一層募らせるので、控えるべきだと分かります。

「単なる下手」と「イップス」とは、まるで「異質」です。
トッププロでさえ、そう、
アンナ・クルニコワや、ギレルモ・コリアのように、
突如イップスを発症します。

彼女、彼が、「単なる下手」なはずはありません。
単なる下手とは異なる明らかな質的違いが生じています。
そしてそれは、繰り返しになりますが、
「病気」と位置付けることで、「とても大きな前進」を踏み出すのです。

 

克服に向けて021:無自覚的な期待に注意する

期待するからこそ、それが叶わないと、怒りが生じます。
これまで何度も、繰り返し述べてきました。

電車が遅れて怒るのは、
電車は時刻通りに発着してほしい「期待」があるから。

挨拶したけど、相手に無視されてイラッとするのは、
挨拶したら、し返してほしい「期待」があるからです。

一旦怒りが生じたら、アウト。
それが鎮まるまでには時間がかかるし、
1回怒るたびに、さらに怒りやすい性格作りに加担してしまうからです。

ですから小学生のころに
「期待に胸を膨らませ…」などの常套句がささやかれましたけれども、
それがロクデモナイ結果を招くのは、言うまでもありません。
「期待」という「原因」があるから、「怒り」という「結果」が出ます。

ところが私たちはテニスをやる時、
どこかで「今日は上手くプレーしたい」などと、期待しがちです。

ですが期待は時間軸でいえば「未来」ですから、
「今」に集中できなくなって、それは往々にして叶わない。
するとミスしてイラっとする。

そうして、一旦怒りが生じたらアウト。
それが鎮まるまでには時間がかかるし、
1回怒るたびに、さらに怒りやすい性格作りに加担してしまうからです。

ところが私たちは、自分が期待していることに、
往々にして気づけません。
知らず知らずのうちに、期待してしまっているのです。

電車が遅れて怒るのは、
時刻通りに発着してほしい期待が、
潜在的にある原因に気づいていない。

挨拶したのに、相手に無視されてイラッとするのは、
挨拶したら、し返してほしい期待が、
潜在的にある原因に気づいていない。

妻が(あるいは夫が)掃除をしなくてイラっとするのは、
妻に(あるいは夫に)掃除をしてほしい期待があるからです。

それが証拠に、何の期待もなければ、
電車が遅れても、無視されても、
パートナーが掃除をしなくても、怒りません。

実際、電車が数時間単位で遅れるというインドでは、
もはや期待が一切ないから(笑)、
遅れても怒らないというではありませんか。

それとテニスもまったく同じで、
ミスして怒りを覚える場合は、
自分では気づいていないけれど、
どこかに「今日は上手くプレーしたい」期待がある。

しかしこれがロクデモナイ結果を招くというのは、
先述した通りです。

自覚できる期待は、百歩譲ってまだいい。
無自覚的に抱いてしまう期待ほど気づける余地が見当たらないから、
私たちは「よくよく注意しなければならない」のです。

それこそが、怒りに火をつけないための根本的な対処&練習になる。
怒り(その原因である期待)こそ、
テニスが上手くいかなくなる「最大級の理由」です。

上司による、理不尽な指示に腹が立つのは、
上司には、理に適った指示を出してほしい期待があるから。
期待がなければ、「上司は理不尽な指示を出すこともある」などと、
現実をありのままに認識できます。

もしかすると「理不尽」などとジャッジする主観すら、
入り込む余地もないかもしれません。
だったら、腹の立ちようもない。

言い換えれば、
現実をありのままに認識できなくなるのは、期待があるから。
もっと言えば、
コート上でボールをありのままに認識できなくなるのは、
無自覚的な期待があるから、というわけですね。

ドチャンスボールを空振りしたパートナーに怒りを覚えるのは(笑)、
パートナーに、せめてドチャンスボールは決めてほしい期待があるから。

そのせいで現実をありのままに認識できなくなるから、
空振りされた何でもないボールなのに、
自分はカバーし損なったりします。

期待が叶わない時、感情は怒りに変わります。
それが高じると、「自分ではもう、どうしようもない」などと、
テニスを辞めたくなる悲しみへと昇華されます。

「自分ではもう、どうしようもない」となったら、
どうぞ、テニスゼロをお気軽におたずねください。
「何も期待せずにコートに立つ」ところからのリスタートです。

 

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克服に向けて022:一番の課題は、フォアハンドのイップス

こんばんは、今日、早速、リターンの時にボールを打たずに見るだけ
というのをやってみました。中心視野で見るというのも今まであまり意識し
てませんでした。
やってみると、ボールの回転が本当に見えました。
ですが、試合になると精度は下がったように思います。
総じてはいつもよりミスヒットや盆ミスが減ったように思います。
私の一番の課題は、フォアハンドのイップスです。10年ぐらい前に
市民戦のB級シングルスで準決勝まで勝ったので、翌年第一シードになった
時に発症しました。確か、ゴロとかフェンス直撃になって頭はパニック
それ以来、試合になると得意なはずのフォアハンドはスライスしか打てなく
なりました。色んな事を試しましたが、一定の条件、例えば緊張する初戦で
相手が緩いボールを送ってきてミスを誘発させようという選手だった場合だと今も発症
します。ですが、症状は軽くはなってはおります。
構えてから、間があるとなる傾向があって、テンポのあるショットの場合は
発症しません。実は色々調べたなかでインナーテニスという本があってそこ
にも『ボールの回転を見る』とありました。ですが、回転なんて全然見れないじゃない
かとあきらめていましたが、今回購入させていただいた通りに
やってみると何回か見えました。それと、最後に追加されていた試合の時に『構えたま
ま微動だにしない』というのもやってみました。これも集中力が上がったようでいつも
よりいいリターンが入りました。どうやって打ったか
よくわからないがいいところに入ったショットが全般的に多かったような気がします。
今日のような練習でもフォアハンドはゴロ打ったりするんですが
今日はそれもありませんでした。一緒に練習する仲間も私が緩いボール苦手なのを知っ
ているので時々そういうボールを送ってきます。今日はきれいに叩けました。明日は市
民戦ですが今日と同じようにやります。中学生の時からテニスやってるのですが、積年
の悩みであるイップスが完全に克服できるような気がします。購入してよかったです。
私は大阪在住ですが、吉田さんはオンコートレッスンはされるんですか。
後、サーブも私は肘が下がる事、スライス系統しか打てないという問題があります。つ
い長文になりました。ありがとうございました。


回答
私もそうですけれども悲しいかな、
イップスになる人って、完璧主義なんですね。

それが完璧に機能しているうちは、まだいい。
第一シードにもなります。
周りからも評価れます。

しかし、どうしても完璧にできない時が、やがて訪れます。
人前で、失敗をさらすのが嫌。

だけどテニスなんて「失敗するスポーツ」ですから、
さらすのが嫌であればあるほど、プレッシャーが大きくなって、
むしろ「失敗」します。

周りに評価されて嬉しくなるのは、
実は、とても不自由なのですね。

何しろ評価の基軸が周りにあるのだから、
自からに由(よ)っていない。

これって、いつも他人の目を気にしているから、
とても不自由です。
精神的にがんじがらめになる。

「どうやって打ったかよくわからないがいいところに入った」というのが一番です。
ボールに集中していると、打ち方なんてわかりません。
だけど、上手く打ててしまいます。

完璧主義の人は、いいショットを完璧にしたくて、
どうやって打った分かろうとしたくなる欲がある。

上手くいく人は、
どうやって打ったかわからんけど、
まぁ上手くいったから良かったわ〜、チャン・チャンで終わりです(笑)。
良くも悪くも、過去を引きずらないのですね。

私もオンコートでレッスンしますが、
一方的に教える立場ではありません。
どちらかというと一緒に遊ぶ「仲間の1人」といった感じです。
指導しているといよりも、必要に応じて客観的な事実を伝えるだけ。

これは、子育て中に学んだことなのですけれども、
子どもとプールに行くからといって、泳ぎ方を教えようとしてもダメ。
一緒に水の中でふざけ合っているのが、一番上達します(笑)。

ですから、周りから見ていると指導しているとは、
気づかない人もいるでしょう。

『インナーゲーム』でいう、
「カバの母さん賢い母さん、教えずに泳がせる」ですね。

サーブも同じです。
上手く打てる時は、「肘が下がる」などわかりません。
「肘が下がる」とわかる時、
トスしたボールの「ケバ」や「印字」は、見えないはずです。

 

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